【鳥不群】「さいちょうふぐん」ではない!読み方と意味

大学生活

新しい自民党総裁に石破茂氏が任命されました。読み方わからず調べた所「いしば」と読むそうです。

彼の座右の銘「鷙鳥不群」について調べたところ、情報が少なかったので調べてまとめてみました。

読み方は「しちょうふぐん」で、意味は「猛禽類のように強い鳥は群れない」という意味らしいです。

石破茂氏とは

石破 茂(いしば しげる、1957年〈昭和32年〉2月4日 – )は、日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員(12期)、自由民主党総裁(第28代)。

鷙鳥不群の意味

自民党新総裁の石破茂氏の座右の銘「鷙鳥不群」が初見で読めなかったのでネットで調べました。

読み方は訓読みで「しちょうふぐん」または漢文読みで「しちょうぐんせず」となっています。

「鷙鳥」はタカやワシなどの動物を狩る猛禽類のことで「鷙鳥不群」は強い鳥は群れないという意味。

鷙鳥不群の出典①

座右の銘「鷙鳥不群」について、石破氏は明治時代の外相、陸奥宗光の言葉として紹介しています。

「日本外交の祖」と称される陸奥宗光は、外務大臣として不平等条約の改正に尽力した人物です。

紀州藩で生まれた陸奥は、明治維新後に新政府へ参加しましたが、薩摩・長州藩閥が主導する政治体制の中で、彼の才能を十分に発揮できる場は与えられませんでした。

そのため、薩長への不満を募らせた結果、西南戦争に呼応して政府転覆を図る企てに関わり、最終的には投獄されることになりました。

鷙鳥不群の出典②

陸奥宗光の言葉として紹介される鷙鳥不群の出典は『楚辞(そじ)』の屈原(きつげん)の作品「離騒(りそう)」です。

「鷙鳥之不群兮、自前世而固然」という表現が登場します。

「鷙鳥不群(しちょうぐんせず)」は、猛禽類が群れないことを指し、そこから「気骨のある人物が世俗と調和しない」ことの比喩として使われるようになりました。

日本語にすると「猛禽類の鳥は群れを作らない。それは昔から変わらないことだ。」

またこの表現は『晋書・阮籍伝』の阮籍の言行を評する際にも関連づけられることがありますが、直接の出典は『楚辞』です。

離騒(りそう)とは

中国文学の中でも特に有名な詩で、屈原が自身の政治的な失意と苦悩を描いたものです。

愛国心と理想主義を持っていながら腐敗した朝廷や社会との軋轢を抱え放逐された際に書かれました。

主な内容としては

  1. 政治的な挫折と自己の孤独
    屈原は忠実な官僚として楚の国に仕えますが、嫉妬や中傷によって失脚します。詩の中では、彼が正義や理想を追求しつつも、時代の腐敗に抗う孤独な姿が描かれています。
  2. 高潔な志
    屈原は自らの誠実さや高潔さを守り、いかなる困難や誤解に遭っても、決して自分の信念を曲げることはないとしています。彼の志の強さが詩全体を通して強調されています。
  3. 象徴的なイメージの使用
    詩には多くの神話的なイメージや自然の比喩が使用され、屈原が心の旅路を歩んでいく様子が描かれています。彼は「鷙鳥不群」(猛禽は群れない)というように、孤高である自分の姿を猛禽にたとえています。
  4. 愛国心と悲壮感
    最終的に屈原は、祖国の滅亡を予見し、絶望的な運命を嘆きつつも、自らの信念を捨てずに亡命の道を選ぶ心情を表現しています。

詩のテーマ
「離騒」は、忠義と誠実な官吏が、腐敗した社会に対していかにして自らの信念を守り抜くかというテーマを描いており、後世においても広く愛され、称賛されています。

また、屈原の強い愛国心が表れた作品として、中国文学において非常に重要な位置を占めています​。

この詩は、屈原自身が自身の信念を追求し、孤高であることを象徴する代表作です。

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