【大学生の読書記録】理系大学院生が読んだ本を全部紹介する(2024年)

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ブログでの読書記録も今年で4年目に突入しました。読まれることは少ないですが記録していくのは楽しい。

今年の目標は時間がない中でも読書時間を確保すること、自宅に積読をしておくこと、専門書を読むこと。

過去の記事は、その年おすすめだった本と合わせて紹介しているので、良ければ読んでみてください!

【大学生読書】理系大学生が読んだ本を全部紹介する(2021~2023年)

読了:2024/01/10 ☆☆☆☆・

サザエさんやクレヨンしんちゃんのように、全国民が存在を知っていながら実は詳しく知る人は少ない作品。

昭和の懐かしいあるあるを取り上げつつも、前世代が共感できるような日常を描き受け入れられたのは納得です。

作者の出身地である清水や、根幹にある考え方がわかるコジコジや神の力も読んでみたいなと思える一冊でした。

読了:2024/01/28 ☆☆☆☆・

人間模様をさまざまな視点から描く作品はいくつか読みましたが、小学生の視点から描けるのは作者がすごい。

幾田先生の気持ちは分かりますが、教師という生徒を導く立場としてあの発言をすることは許されないのでは?

弄られることで自分の立場を確保している子供の話は、嫌だと言う気持ちを抑えている辛さに共感しました。

読了:2024/02/02 ☆☆☆☆☆

あとがきでこの作品を恋愛小説だと説明していましたが、この作品は決して恋愛小説ではくくれないものです。

自分の中の小さな傷や後ろめたさをうまく表現しており、読んでいて形容しがたい感情に襲われました。

最後がハッピーエンドなのが微妙でしたが、感想を書くのが難しいが非常に心に残る作品だと思いました。

読了:2024/02/11 ☆☆☆☆・

大下 宇陀児(おおした うだる)という作家を初めて知りましたが、乱歩と並んで有名な人らしい、面白かった!

推理ものというよりも人間の内面を書くという点では、最近見た「八つ墓村」を思い出しました。

今回収録されていた作品としては「決闘街」「凧」が視点が新鮮な作品だったので他にも読んでみたいかも。

読了:2024/02/14 ☆☆☆☆・

「暗幕のゲルニカ」で有名な小説家、原田マハさんのお兄さんが書いた高校時代を中心としたエッセイ集。

男子高校生らしい下ネタの話も多いですが、非常に共感できることが多くて爆笑しながら読んでいました。

高校の敷地内に年上の女性が歩いているのは刺激的だろうなというのと、不良への間違った憧れが面白い。

読了:2024/02/24 ☆☆☆☆・

パッとしない田舎でいつまでも夢を見続ける若者たちを様々な視点から描いた物語、読んでいてつらいです。

表紙の絵にある、自分の中にバレリーナであるもう一人の自分を持っている人物の話が意外な結末を迎えます。

あとがきにもありましたが、そんな中でも共通して登場する椎名は彼らの苦しみは一生わからないのだろうな。

読了:2024/02/27 ☆☆・・・

社会学という学問は身近な問題を取り上げておりとっつきやすそうですが、意外に理解をするのは難しいかも。

各章の話は何となく理解できますが、体系的に学べたとは思えない理解度なので他の本でも勉強したいです。

ここで一句、「中二病 みんな大好き パノプティコン」あとは監獄実験とかはだいぶ有名かもしれません。

読了:2024/02/28 ☆☆☆・・

ヒトラーというのは極悪非道な独裁者であったと同時に、多くの人を虜にしたカリスマ性のある人物です。

ナチスのマークや制服をかっこいいと思ってしまう理由が文章にされており、芸術家を目指しただけある。

だいぶ量が多かったため流し読みした部分もありますが、宗教じみている部分もはまった人が多い理由かな?

飛ぶ夢をしばらく見ない

読了:2024/03/05 ☆☆☆☆・

文庫の後ろのあらすじを読んで「僕は明日、昨日の君とデートする」みたいだと思いましたが、若干似ています。

自分が老いていくことに恐怖を覚えるのと同様に、若返っていくことへも恐怖は考えたことがなかったです。

愛する女が小さくなっていくのは非常に悲しいだろうなと思い、最後のあっけなさにページを飛ばしたかと…。

読了:2024/03/15 ☆☆☆・・

自分が好きな言葉である「生きててよかったと思える一瞬があれば、残りの人生はクソでもいい」的な提唱者。

作家だけでなく広く活躍していることは知りませんでした。こういう人って分類としては文化人になるのか?

村上春樹さんもそうでしたが、作家は人生相談に乗ることが多いのかな?昔っぽい価値観もあり時代を感じる。

読了:2024/03/22 ☆☆☆・・

少し文体や章の区切り方に癖があると感じましたが、なんというジャンルに分類されるかわからない作品。

最近読んでいる本に多い、思春期の女性が自らの存在に悩み体を売って破滅していく的なストーリー。

ここまで心を病んだ女性の売春描写が多いと、現実も同じで世の中から売春がなくならない理由なのかな…

読了:2024/03/26 ☆☆・・・

Twitterの株クラで話題になっていたので久しぶりに新品で購入しましたが、ノウハウ本ではなかったので残念。

投資にちょっと触ったくらいの人間には理解できない部分が多く、わからない言葉を調べながら再チャレンジ。

ヘッジファンドとしての今までの歴史を振り返る内容が多く、投資初心者としてはあまり面白くなかったです。

読了:2024/04/05 ☆☆☆・・

主に女性からの人生相談に、男性筆者が飾らずとがらずに淡々と私見を述べていく質問箱的な書籍です。

一般的な女性が悩むであろう、結婚やお金、容姿や人間関係のことなど、よく考えて回答されています。

まあ正論ではある一方で単にそれを投げつけて終わりではないところに筆者のやさしさも感じたり。

読了:2024/04/09 ☆☆☆☆・

人間の醜い所を食べ物と絡めることで読みやすく軽く描いており、なかなか興味深い作品だと思いました。

個人的には芦川さんと付き合いながら押尾さんと悪口を言い合う二谷さんが、一番苦手なタイプかな。

押尾さんのような人はきっとたくさんいて、弱者が強者となるようなゆがんだ世界はどうすれば解決するのかな。

読了:2024/04/13 ☆☆☆☆・

社会学の本かと思いましたが、就活の心得のような語り口で、就活が終わった身から共感できる部分が多め。

お互いの「いいね!」の関係に閉じこもり、大人をはじめとした他人からの批評を拒むのは結構納得でした。

自己に対する自信を肥大化させず、ただ自分は他の人とは違うんだぞという気概で挑むのはかつての自分みたい。

読了:2024/04/21 ☆☆☆・・

ちびまる子ちゃんで読んだ作品も多く、知っている作品ばかりでしたがさくらももこさんはエッセイも上手い。

詐欺師の話を初めて読んだのが小学生の頃で「一気に読めるシリーズ」の三年生版くらいで読んだ記憶です。

どれくらい創作なのかは気になりますが、そこは考えずに純粋な気持ちで読むのが日常エッセイのコツ。

読了:2024/04/23 ☆☆☆・・

新製品である化粧品を売るために流されたうわさが、本当に殺人事件に結び付き警察が捜査する話。

あまり警察小説が得意ではなく、話としてはまあ面白いですが、種明かしも特になくハッピーエンド。

主人公の娘が襲われないかというハラハラ感は前半あり、最後の結末はまあまあ…という感じでした。

読了:2024/04/24 ☆☆・・・

星新一と見て久しぶりに手に取りましたが、あまりSF感やオチが彼っぽくなく正直言って退屈な話が多め。

初期の頃の作品なのかな?(調べてみたらどうやらそうらしい)、昔はあまり皮肉っぽい感じではなかった?

火星に行くまでにお手紙を書く話と、宇宙人が水爆を収穫しに行く話が面白かったです。

読了:2024/04/26 ☆☆☆・・

最近ある人の影響であまり明るくない学校モノを読む機会が多いですが、この作品は結構暴力的だと感じました。

主人公たちが心の中で気持ちを抑えず、実際に行動を起こしてしまうところに危うさと清々しさを感じます。

自分は学校が楽しかったので、こんな感情を持った人間が周りにいるなんて考えたことがありませんでした。

読了:2024/05/03 ☆☆☆☆・

「君の膵臓を食べたい」と「ずっと同じ夢を見ていた」から久しぶりにこの人の作品を読みましたが面白い。

前半の話のほうが面白くて、後半は結構難しいと感じました。たぶん気づいていない伏線はいくつかある。

それぞれがそれぞれにいろんな感情を持っていて、理解できれば順調だけどそうはいかないのが人間模様。

読了:2024/05/11 ☆☆☆・・

話としてはいいのかもしれませんが、男性側の心の中に過去の女性がいるという時点で嫌でした。

心臓に長い針を刺されてそこに墨を流し込まれるという表現が真に迫っていて同じ気持ちになりました。

きれいな話っぽく見せていますが、男性側がけっこうなくず男であることは女性を苦しめることになりそう。

読了:2024/05/14 ☆☆☆☆・

Twitterで紹介されていた本ですが、多少ショートカットを知っている身からしても実りが多い一冊。

セルの選択をマウスを使わずに行うのは、大量のデータを扱うExcelならではのメリットがあります。

セルやページの選択方法や、数式の自動挿入など、一度では覚えきれませんが主要なものは覚えます。

読了:2024/05/16 ☆☆☆☆・

認知症の父と彼の妻、三姉妹を時系列で描く作品。

感動ものだと思っていましたが、意外に淡々としていて面白かったです。

自分の両親もこうなっていくのかと考えると心に来るものがあるな…

読了:2024/05/18 ☆☆☆☆☆

トヨタ生産方式については何冊か本を読みましたが、さすが提唱者だけあってわかりやすかった。

20年近くかけて徐々に形になったトヨタ生産方式は、やはりすごいシステムだと改めて感じた一冊。

著者が書いていたように表面だけを真似してかんばんを導入した所で成功しないのも納得でした。

「後工程から前工程に必要分を取りに行く」という発想は、なかなか出てこないと思いました。

「必要なときに必要な分だけ」と言いながら結局作りだめが必要と考えていた身としては、新たな視点。

引き取られた分だけ作る考えは、著者が最もやめるべき「作りすぎのムダ」に関わっていると感じます。

一方で現在のように過剰注文に対しては長納期という問題も起こるため、どう対応するかは難しいところ。

生産現場をリレーに例え、工程間の作業時間バラツキを吸収する考えは非常に面白いと感じました。

作業量を0.9人分減らしても実際は人間一人を配置する必要があることからの、省人化の考え方も面白い。

「かんばん」「アンドン」などわかりにくい言葉が多いですが、海外からの模倣防止だったとは驚きです。

読了:2024/05/24 ☆☆☆☆・

前半が結構面白かったですが、後半はテーマがいくつにも分岐してしまい、ちょっと残念感がありました。

結局泉に絵の具の流したことはあまり大きな伏線ではなく、てっきりミカちゃんは最後まで謎なのかと。

今回も帯に影響されてしまった部分を感じるため、やっぱりあらゆる本に帯はいらないと思う過激派です。

読了:2024/05/25 ☆☆☆・・

会社に生息するちょっと変わった人たちの日常を描いた作品。

題名から残業反対!的な話かと思ったら、もっと大掛かりでした。

城之内さんに絡み続ける上司の話が、オチが何とも言えず面白い。

読了:2024/05/26 ☆☆☆☆・

気になっていたけれどなかなか読めていなかった宮部みゆきさんの作品でした。

「ソロモンの偽証」みたいな重い作品の印象ですが「ブレイブストーリー」も書いているのか。

ありえないシチュエーションでワクワクする読みやすい作品でした。

読了:2024/06/01 ☆☆☆☆・

オリエント急行を読んだときに思ったのですが、アガサ・クリスティーって意外に面白いのでは?

ひたすら証言者の話を聞くので少し退屈して推理は放棄しますが、文中に全てのヒントがあるのがすごい。

犯人は一瞬よぎりましたが手記であるというトリックが聞きました、録音機はちょっとルール違反か?

読了:2024/06/07 ☆☆☆・・

深夜のラジオ番組と深夜のコンビニバイトで出会った人々を、実際の作品と共に描く作品。

伊集院光の「深夜の馬鹿力」くらいしかわかる作品がないですが、まあ面白かったです。

安易に恋愛要素を求めてしまうのはお子様ですが、しっかりと結末を描かないような作品もいいかも。

読了:2024/06/08 ☆☆☆☆☆

ファイナンシャルプランナーによる著書で、ポイントをありきたりでも大切な3つに絞っていて良いです。

  • 先に積み立てでお金をため、その残りで生活していること
  • 保険と住宅ローンで、お金をムダに減らしていないこと
  • 男女とも、できるだけずっと仕事を続けること

副業やポイ活などには一切触れず、株式投資もインデックス、経済に興味を持つために日経平均を推奨。

  • 18歳以下の子供が受給権者になれば、母親の遺族厚生年金は受け取れる
  • 物件価格の3割+200万円が用意できるまでマイホームは買ってはいけない
  • ライフスタイルが固まる40台で家を買うほうがベスト

読了:2024/06/12 ☆☆☆☆・

最近はショートカット本を読むことが多い気がします。Twitterで紹介されていた本ですがわかりやすい。

CtrlとAltとWindowsキーの使い分けが理解しやすく、迷ったときに探しやすくなりました。

今回良かったショートカットはWindows+Aでコントロールセンター移動です(スマホテザリングのため)

読了:2024/06/13 ☆☆☆・・

関係企業のため勉強としてざっとななめ読み。アルファベットの頭文字が多すぎて辟易します。

海外拠点の一覧は良かったですが、おそらく今はない場所が多すぎる…

TNGAプラットフォームすら完成していない時代の本なので、もう少し新しい本を読んだほうが良さげ。

読了:2024/06/13 ☆☆☆・・

富士登山のためにざっとななめ読み。まあある程度知っている情報だったので大きな収穫はなし。

きつい所では小幅でゆっくり、高山病には酸素ボンベが有効、ストックにはキャップ必須など。

読了:2024/06/16 ☆☆☆☆・

こちらもななめ読み、基本的に書いてることは同じですが実際の商品や山小屋の写真があるのが良かったです。

縦走は見るからに過酷そうですが、孤高の人を読んだことがあるのでちょっと憧れたりもします。

読了:2024/06/22 ☆☆☆☆・

ざっと役立ちそうなところをななめ読み。個人的に設定の変更はプラットフォームに依存するので反対派。

基本的なショートカットと、アーカイブフォルダでの管理などが役立つかな。

読了:2024/06/24 ☆☆☆☆・

話題になっていた婚活をテーマとした作品、朝井リョウ的な痛みを期待していましたがダメージは少なめ。

経験者はおそらく真実か架のどちらかの側面を持っており、それをもって落ち着くところに落ち着くのでは。

ただ今回のように東日本大震災のような災害を場面転換の道具として使うのは苦手なので減点ポイント。

読了:2024/06/25 ☆☆☆☆・

容量がよくない「と思い込んでいる」という表現が何ともずるいな…と思った本。現実をちゃんと見つめよう。

自分が行う要領書を毎回作るのは今での行っているので、やり方は間違っていないことを確認できました。

会社で活躍することを目標にしているのではなく、心穏やかに日々を過ごせることを目標にしているのが良い。

読了:2024/06/30 ☆☆☆☆☆

現時点では親の介護で困っていませんが、こういうのは気力のあるうちに少しでも学んだほうが良いと思い読了。

非常に良い本だと思うので、いざ必要になったときはこの記事に戻ってきて購入しようと思います。

まずは困ったら地域包括支援センターに行くということだけ覚えておき、あとはこの本から学べばよいかな。

読了:2024/07/12 ☆☆☆・・

2週目ですが、最初は面白いのですがどうしても後ろのほうが退屈になってくるのが課題です。

起こった出来事が時系列で並んでいないため、順番が分かりにくいのもしょうがないかも。

冷戦の代理戦争がメインですが、やはりポルポトの大虐殺が歴史的には衝撃的ですね…

読了:2024/07/14 ☆☆☆☆・

幾何公差はある程度勉強しましたが、定着がよくないと感じるので新たに一冊片づけました。

かなりわかりやすくてお勧めですが、幾何公差(特にはめあい)が少ないので微妙かな…

読了:2024/07/15 ☆☆☆・・

なんだかタイトルがすごい癖のある本ですが、まあまあ勉強になったような気がします。

設計でも通知表に当たるものを作って偏差値を見ることで、伸ばすべき分野がわかるのは面白い。

読了:2024/07/16 ☆☆☆・・

センサの知見を増やそうと思って読みましたが、そこまで勉強になりませんでした。

センサの種類と使い分けくらいで、もう少し実務寄りの内容が欲しかったです。

読了:2024/07/18 ☆☆☆☆・

題名に惹かれて読んでみましたが非常に面白かったです。最後が突然すぎて非常にもったいない…

内容としてはアニメ「残響のテロル」に近いと感じましたが、謎解きバトルが迫力あります。

結末があっけなくて残念でしたが、事実はこんなものなのかもしれません。

読了:2024/07/31 ☆☆☆☆・

あいかわらずこの人は人間の奥底にある嫌なものを救い上げるのが得意だなと感じました。

ただ今回は最後の話にも合ったように人間の醜い所を出して終わりじゃない話が多かった気がします。

はずれくじを引いて訪台にしてあげる話が良かったです。ただ送り仮名つけないと所見では読めない…

読了:2024/08/03 ☆☆☆・・

宝塚のファンクラブをモデルにした話ですが、身近でないからかあまり面白いとは感じませんでした。

二人目の話は少し面白かったかな、そこから変われるのがすごいと思います。

読了:2024/08/07 ☆☆☆☆・

芥川賞受賞者の作品、世の中の人が普段からこんな思考でいるのかと思って怖くなりました。

朝井リョウ氏のなんとなく嫌な感じというよりも心に突き刺さるような作品ですごかったです。

結婚式の話は言われてみれば男尊女卑が激しく、今時ヴァージンロードなんてものが残っているのが不思議。

読了:2024/08/11 ☆☆☆☆・

夏季休業に入ったので、夏の課題図書として以前から気になっていた山崎豊子さんの作品を読んでいきます。

新日本製鉄(現在の日本製鉄)による上海宝山製鉄所をモデルにした作品でずっと気になっていました。

かなり重い内容で、主人公が言われている『小日本鬼子(シャオリーベングイズ)』がずんと心に沈みます。

読了:2024/08/13 ☆☆☆☆・

面白くて旅行中にも関わらずスマホより本を読んでいる時間のほうが多いです(何回か降り損ねた)

陸一心のつらい労役がようやく終わり、彼は中国人として生きていくことを決意します。

中国人が日本人に抱いている悪感情がかなり表現されているように感じ、作者すごいなと感じました。

読了:2024/08/17 ☆☆☆☆・

妹のあつ子を見つけた陸一心でしたが、彼女は想像を絶する過酷な扱いを受けており彼は絶句します。

馬車馬のごとく働かされ、知恵遅れの夫に抱かれ、病気になっても看病してもらえず、ボロボロに。

彼女を散々な目に合わせておいて一心に金銭をねだる彼らを家族と呼ぶ必要はない、と言えないのが辛い。

読了:2024/08/18 ☆☆☆☆・

夏休みの読書感想文、ぎりぎりで読み終わりました。いやー壮大な話で非常に面白かったです。

あつ子の死で突然互いの関係を知った一心と松本氏。しかしそこから話は急展開し、一心が左遷。

疑いが晴れて帰ってきたのは良かったですが、やはり一心は中国人としてこの地で生きることを選ぶか…

読了:2024/08/25 ☆☆☆・・

新しい情報があるかなと思いましたが、知っている情報ばかりだったので時間の無駄だったかな。

VISAデビットカードの便利さがわかるような、わからないような。個人的には還元率が優先かな。

読了:2024/08/30 ☆☆☆・・

豊田章男氏とかつてから親交のあった人物が書いていることもあり、礼賛主義的な点は否めません。

表紙のグラフも伝統的な自動車企業を比べたいからとはいえ、さらに上にいるテスラを除くのは…

ただトヨタの考え方がまとまっており、彼が何を大切にして企業を変えてきたのかはわかりやすい。

読了:2024/08/31 ☆☆☆・・

以前映画を観ましたが、こちらもこちらで味があって良い、というより映画にあっている気がします。

ヨシカの気持ちもわからないではないですが、ニはあまりにも可哀そうではないでしょうか?

ぶちちぎれたヨシカがめちゃくちゃにしたあとに、やっぱり普段通りに過ごそうとするところが笑える。

読了:2024/09/01 ☆☆☆☆・

ファミレスで契約社員で働き続ける女性の心の動きを、アルバイトとのやり取りから描いた作品。

文字が大きめで読みやすい作品ですが、最近読んでいる作品のような心のモヤモヤがうまく書かれています。

彼女自身は自身を冷たい人間だと思っているのかもしれませんが、きっとそんなことはないんだろうな。

読了:2024/09/05 ☆☆☆☆・

以前新聞か何かで見た、料亭や旅館のつま物を売ることで再生を遂げた限界集落の話です。

知った当初はうまい方法を見つけたものだと思いましたが、本人の努力が半端なくてびっくりです。

寿命が縮むほどの熱意をもって働いたからこそ、このような大きなものを得られるのかなと思いました。

読了:2024/09/20 ☆☆☆☆・

図書館で棚を眺めていて目に入った作品。深夜特急の沢木耕太郎と名前だけ聞いた気がするキャパ。

何かで一瞬だけ聞いた名前でも、目に入って手に取ることを考えると、いろんな知識に触れるのは大切。

スペインの内戦はゲルニカしか知らないので、一度ちゃんと勉強してもいいかもなと思いました。

読了:2024/09/27 ☆☆☆☆・

題名が軽々しいですが、個人的に非常に面白かった作品です。社長パート辺りまでが良かったです。

それぞれの視点からチャラ男に対する見方をまとめていき、最後にまとまるのは「ドミノ」感あり。

ノアの箱舟は逃げ切れるのではなく、結局沈むところが微妙にリアルだったかもしれません。

読了:2024/10/05 ☆☆☆・・

他人から進められて読んだ、自分ではあまり読まない時代物。徳川吉宗の子供である吉重の話です。

調べてみたところ、おおむね実際にあったことであるようです。ただ御測人制度は復活させたらしい…

岡野忠光も実際に存在したというのが驚き、異例の出世を遂げましたがおごることはなかったそう。

読了:2024/10/15 ☆☆☆・・

仕事のもろもろが嫌になり、ささやかな抵抗として妊娠を宣言する主人公にぞっとしました。

最近流行の社会へのモヤモヤ話ですが、こんなことができてしまうほどにヘイトたまっているのか…

結局妊娠はしたのかしていないのかがよくわかりませんでしたが、マリア様への下りは少し共感。

読了:2024/10/27 ☆☆☆☆・

手紙の形式をとって描かれるいくつかの話をまとめた作品集です。

書き言葉の手紙だけでなく行政上の書類のようなものでストーリーが進むのは新鮮でした。

後半がじゃっかんネタ切れ感を感じてしまいましたが、見たことのない形式で面白かったです。

読了:2024/11/03 ☆☆☆☆☆

部落及び同和問題について、同和問題をあまり身近に感じていない立場の当事者から描いた面白い作品。

部落出身かつ両親が活動家ながらも、直接部落民としての差別を受けていない立場が不思議でした。

あらゆる問題において誰でもマジョリティになりうるのと「現代的レイシズム」という考えが面白い。

読了:2024/11/05 ☆☆☆・・

豊島ミホさんのエッセイで、以前「神田川デイズ」を読みましたが結構印象が違うと感じました。

「気にしなくていい」という言葉はやさしいように見えて非常に残酷な言葉なのは確かに。

相手に害されていると思っていても自分で自分を縛り付けて同じ次元に落ちるのは避けたいです。

読了:2024/11/11 ☆☆☆☆・

二人の義姉妹のいびつな関係を、昭和という時代とともに追う思ったより壮大な物語でした。

作中ではさも姉が周りをコントロールすることが恐ろしく語られていましたが、妹もなかなかでは。

二人にとって幸せとはいったい何だったのか、姉の目的は何だったのか、笹の舟はちょっと強引かも。

読了:2024/11/29 ☆☆☆☆・

いくつか記事を出していますが、生産管理という部署で働いています。

生産管理あるあるは共感できることが多めでしたが、転職は生産管理というよりはただの一般論で残念でした。

ギブアンドテイク、仕事を楽しむ、報告をこまめに行うことなどが勉強になりました。

読了:2024/12/01 ☆☆☆☆・

何と言うか、女性の生々しい部分を抜き身で突きつけられた感じ、うまく言葉にできないけど面白い。

二本目の話が結構興味深く、なぜ彼女が最終的にこのような結末になるかが言語化されていました。

男性社会はなんだかんだ表面的な部分だけなので、女性の世界ってなかなか大変なんだろうな…

読了:2024/12/13 ☆☆☆☆・

個人的にこういうちょっとしたトリック物が好きかもしれないと気付きました(大下 宇陀児っぽいかも)

読んでいる途中で結末に気づくような話(アイドル殺人の話)もありましたが、純粋に読みやすい。

最後の話はダメ男がどうやって元カノからお金をせびり続けるかが分かったので気をつける(どうやって)

読了:2024/12/14 ☆☆☆☆・

退職を考えているわけではなく、自分たちが上司や先輩からどのように見られているかを知りたくて。

目立たないようにする、相手の望むように表層を偽る、何気ない発言に圧を感じるなどは共感です。

お互いに役を演じない、上司がダメな部分ややる気を見せるというのは希望が持てる解決策でした。

読了:2024/12/14 ☆☆☆・・

仕事で産業用ロボットに関わる機会があるのと、Twitterで紹介されていたので購入してみました。

定義から法令まで説明されており、個人的にはエンコーダとPLCあたりが参考になったかな。

とはいえもう少しメーカー特有の情報も出してもらえたら良かったかな(各企業の軸の名称違いとか)

メモ:69冊

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