大学生が卒業や就職のために受験する英語試験として、TOEICやTOEFLを思い浮かべる人は多いでしょう。
勉強した分点数が取れる一方、4技能の測定ができない、回答がパソコンで面倒と欠点も存在します。
今回は実践的に英語力が測定できる英語試験、IELTS(アイエルツ)を受験した感想を書いていきます!
IELTS受験のきっかけ
友人にIELTSという英語試験を受けてみないかと誘われましたが、あまり乗り気ではありませんでした。
しかし直後のヨーロッパ旅行で日本人留学生から、海外で勉強するならIELTSは受けるべきと言われます。
自分からIELTSの名前を出していないのに、同時に2人から同じ単語を聞くのは何かの運命だと思いました。
帰国してから改めて調べると、TOEICよりも世界的に評価されており対面で受験できるのが魅力的。
もともと英語は会話をするのが好きだったので、話のネタついでに4技能を測定してみよう!となりました。
IELTS(アイエルツ)とは?
IELTSは日本人になじみの深い”英検”の「公益財団法人日本英語検定協会」が主催する英語検定です。
IELTS(International English Language Testing System)は、米国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、および英国を含む英語圏の国々に留学、就労または移住を希望する人々の英語力を測定する、ハイステークスの英語試験です。
IELTSは、4つの英語スキル(書く、読む、聞く、話す)をはかるテストで、IELTSアカデミックとIELTSジェネラル・トレーニングの2つのモジュール(タイプ)があります。
https://ieltsjp.com/test-guide/test-guide-about-ielts/
IELTSのメリット
持ち物が少ない
実際に試験会場に持ち込めるのは、下に書いたもののみ。
- パスポート
- 水(ボトルのラベルなし)
試験会場ではパスポートを用いて受験手続きなどを行うため、受験用紙の準備も必要ありません。
前日にバタバタしなくていいため、試験まで勉強に集中できます。
より実践に近い
リスニングで次の問題に目を通すなどのテクニックは必要なく、運に左右されないマークシート式。
一方で直接英文を書くため、英単語のスペルや文法、自分の意見をまとめる力などが問われます。
TOEICの、英語力より忍耐力を見るような形式をつまらないと感じる方は刺激があって楽しいです。
結果発表が早い
筆記式であれば13日後、コンピュータなら3~5営業日で試験の結果を知ることができます。
TOEICに比べれば非常に早く、結果を急がなければならない際に重宝しそうです。
ネイティブと話せる
スピーキングの試験では、ネイティブの試験官と1対1で会話をすることができます。
コンピュータの音声では体験できない、臨場感のある場で会話を行うのはかなり緊張します。
小手先のテクニックが通用しない、自分のありのままの英語力を知ることができるいい機会。
履歴書に書ける
日本では直接的に評価する企業が少ないですが、TOEIC,TOEFLと一緒に履歴書に結果を記載できます。
IELTSを受験している点でほかの人と差別化でき、スピーキングやライティングもアピールできます。
ほかの人が受験していない試験ということで、面接の際にも話のネタにできるかも。
IELTS受験の流れ
申し込み
ここから申し込みを行います。
英語での説明ですが、そこまで難しくはありません。
クレジットカードとパスポートを手元に準備しておきましょう。
金額は25,380円(税込み)、記事を書きながら金額の大きさに驚いています。
問題のレベルの高さ、ネイティブ試験官、結果発表の速さの分、値段が高いのかな?
試験会場に入場
受付開始が8:00、受付締め切りが8:40という、試験としてはかなり早い開始時間になっていました。
受験用紙がないため、申し込み完了の際のPDFをダウンロードしておくか印刷しておくと良いでしょう。
試験会場ではパスポートですべて手続きを行い、荷物を別の階に預けます。
鉛筆、消しゴム、包装をはがした水ボトル、パスポート以外の荷物はすべてここに置いていきます。
荷物をまとめてビニール袋に入れシールを貼り、パスポートにも同じシールを控えておきます。
受験票の作成
荷物を預けた後は、他の部屋で本人確認と写真撮影を行いました。
おでこを出すように言われるので、女子はヘアピンがあると良いかも。
最後に試験会場に入ります。
基本的にトイレは試験教室に入ってしまうと行くのが難しくなるため、事前に済ませておくのが〇。
今回の試験では時間がもったいないため、3時間以上トイレに行くことなく受験しました。
実際の試験
試験の順番は以下のようになっています。
- リスニング(30分)
- リーディング(60分)
- ライティング(60分)
(休憩)
- スピーキング(20分ほど)
それぞれの内容と感想については次で説明します。
IELTS各セクション感想
リスニング:TOEICより優しい
TOEICほど問題数がなく、会話スピードもゆっくり、さらに各章の放送の後に記入する時間があります。
そのため、TOEICほどの素早さを身に付ける必要はないと感じました。
しかしマークシートではなく、聞こえてきた単語を文字で書かなければいけないという特徴が。
単語のスペルをきちんと覚えているかが課題になってくるかと思います。
リーディング:集中力が大切
試験時間60分のうち、20分おきに時間を伝えてくれるのでそれに従って読むのがいいでしょう。
長文は学術的内容が3つあり、文章の難易度はそれほど変わりません。
しかし問題の量が多い問題があるのでそこを優先して解いてもいいのかも。
ライティング:TOEICに存在しない
- グラフを見て内容を整理するもの(150字以上)
- ある問題に関して自分の考えを説明するもの(250字以上)
の2種類。
20分経過でアナウンスがあるので150字を20分、250字を40分で解けるのが理想です。
しかし250字から手を付けている人も多い気がしました。
また250字のほうは紙が足りないと申告して追加をもらっている人も多かったです。
スピーキング:とても緊張する
ネイティブの試験官と1対1で20分ほど会話をします。
内容は様々ですが、ある問いに対して自分の意見を述べるというもの。
語学力以前にネイティブと会話することにかなり緊張しました。
聞き取れない場合、1問に1度程度なら聞き返すことが可能でした。
IELTSを受験した感想
試験勉強をしている際にも感じたことですが、レベルが特段高いというわけでもありません。
日常で用いるレベルに収まっているというイメージです。
しかしながら、確かに留学の基準に使うという話も納得がいく内容でした。
- 試験時間がそこそこ長く集中力を必要とする
- すべての技能(英単語も含め)を試験する
個人的にはリスニングで金額を聞き取れなかった、スペルが怪しかったなどがもったいなかったです。
それでも、普段苦戦していたライティングが一応両方とも最低文字数に達したので良かったです。
- マークシート形式が嫌い
- 自分の英語四技能を知りたい
- 日常での通用力を測りたい
- 筆記受験がしたい
- ミニマリストなので余計なものは持って行きたくない
興味のある方は一度受験してみることをおすすめします!
IELTS 対策 留学・大学院へ進学の方
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