
つけていた読書記録が50冊に到達したので、記事の表示速度を考えて分けることにしました。
- ☆☆☆☆☆ めっちゃ面白い、人に薦めたい
- ☆☆☆☆・ なかなか面白い、勉強になった
- ☆☆☆・・ 普通
- ☆☆・・・ つまらない、読まないよりマシ
- ☆・・・・ 読むんじゃなかった

読了:2021/04/25 ☆☆☆☆・
同級生からのいじめにより中学校へ通えなくなったこころは、ある日鏡の中の世界に吸い込まれる。。
2018年の本屋大賞を受賞した作品で、文字も大きめでストーリーも面白いので一気読みできます。
テーマに少し押しつけがましさを感じなくもないけれど、物語としては文句なしの面白さでした。
読了:2021/05/02 ☆☆・・・
上野さんは自らの立場への恨みから活動家になったですが、文章を読んでいい気はしませんでした。
酷い立場に置かれたから、虐げた彼らをくくって誹り馬鹿にして新たなものは生まれるのでしょうか。
文中にあった”弱い立場を認め…”よりも、男女を意識せず生活できるようになるべきだと思います。
読了:2021/05/04 ☆☆☆・・
ジョージ・オーウェルによる、ビッグブラザーという独裁社会を描くディストピアSF作品。
以前にマンガ版を読んでいたのですが、きちんと読んでおきたいと思い小説版を借りました。
ジュリアを見ていると、思考を停止させて目の前の事実とだけ向き合う危険を感じます。
読了:2021/05/08 ☆☆☆・・
ある女性の死体から始まる、不審な一連の殺人事件を追った東野圭吾作の警察小説。
実際の警察の捜査はこんなものなんでしょうが、今回の事件はいつも以上に手がかりがありません。
長めの話なので、読んでいると加賀たちのように手がかりを得られない無気力感におそわれます。
読了:2021/05/12 ☆☆☆☆・
本屋で立ち読みして面白そうだったので。
「こども~」と書いてある本って基本的に大人が読んでちょうどいいくらいのことが多い気がします。
SDGsというものがあることは知っていたので、できた経緯や目的について学べたのが良かったです。
読了:2021/05/15 ☆☆☆☆・
警察学校で教鞭をとる風間と、それぞれに課題を抱えた生徒たちを描いた短編集。
巨大な事件などが起きて半沢直樹的な展開を勝手に予想していましたが、全く違いました。
風間の万能ぶりができすぎば気もしますが、普段触れない警察学校について学べて面白かったです。
読了:2021/05/21 ☆☆☆☆・
久しぶりに有川作品を読みましたが、今までの作品と少し異なり、なかなか面白かったです。
映画やドラマの制作会社に入った若者とその仕事について取り上げた作品でした。
そこまで読み込んでいるわけではないのですが、作品や原作者名って他作品と関連あるのかな?
読了:2021/05/27 ☆☆☆☆☆
ミニマリストと題名にありますが、ミニマリストに関係なくすべての人の読んでほしい本です。
SNSやスマートフォンの仕組みと、それらとの付き合い方について体験や調査から説明しています。
実際にやってみようというコーナーもあり、いかにネットの世界にとらわれているか実感できます
読了:2021/06/02 ☆☆☆☆・
ストーカーの異常さ、役所や警察での煩雑さ、筆者の疲弊など…地獄のグダグダはまさに戦争。
ストーカーが病気である以上、カウンセラーを通じた加害者のケアは非常に大切だと思いました。
このようになかなか触れる機会のない情報は、被害者/加害者になったときに役に立つと信じたい。
読了:2021/06/06 ☆☆☆☆・
間違いないはずの大企業と中小企業の戦いは面白いですが、いつものように勧善懲悪な所がうーん…
被害者のように必要最低限の補償金をもらって、その企業とは関わりたくないのが本音だと思います。
この本から学べた就活でも役立ちそうなことは「一度やった企業はまたやる」ということでしょうか。
読了:2021/06/08 ☆☆☆☆・
カフカの「変身」が読みたいのですが、毒虫に引きずられて関係のない本を借りてみました。
無人島に流れ着いた子供たちが、規則のない世界で徐々に壊れていく暗い感じのストーリー。
現代となっては多い話ですが、みな子供であること、規則の象徴であるほら貝などが面白かったです。
読了:2021/06/14 ☆☆☆☆・
海外旅行客向けの観光ガイドを行っている筆者が、よく聞かれることを英語でまとめたハンドブック。
戦後の復興や天皇制、宗教とのかかわりなどは日本人としても目から鱗のことが多かったです。
結婚式は神式であるのに対し、葬式は仏式で行う理由が神道が死を不浄とみなすからとは知らなんだ…
読了 2021/06/24 ☆☆☆・・
カオス理論と呼ばれる計算が困難な「気象」を中心に、予測学を紹介しています。
予測できない事象には、モデルの誤りと小さなずれが変化を起こす「初期鋭敏性」があります。
研究が進んでも予測は完璧にならないとありますが、個人的には「ラプラスの悪魔」を信じたい…
読了:2021/06/28 ☆☆☆☆☆
普段は新書を読まないのですが、書店のポップを見て興味を持ちあっという間に読了。
眼には着くけれどタブー視されがちなサラ金について、誕生から現代まで追っています。
かつて貸金は財テクとして一般的だったこと、大国銀行との提携など知らないことばかり!
読了:2021/07/15 ☆☆☆☆・
ちょうどアボカドが普及した過程を経験した世代だったので、非常に興味がありました。
メキシコで貧しい人が食べるイメージの強かった、怪しげな果実がここまで有名になるまで。
種は巨大哺乳類時代の名残、ハス種の人気で単一化の危機にあることなどが面白い。
読了:2021/07/18 ☆☆☆・・
題名の「三つのチーク県の民謡」はバルトークによるピアノ曲の名前です。
小児科の医師である主人公と、彼の捨てた女性、そして二人の患者の物語。
メッセージを読み取るのはとても難しいですが、村上春樹作品っぽさを感じました。
読了:2021/07/21 ☆☆☆・・
本人が情報から隔絶された塀の中にいる間、身代わりとなる加害者家族の存在は盲点でした。
海外ではすでに加害者家族のサポートは多く、犯罪発生率の低さが逆に問題を生んでいるのかも。
被害者とその家族、加害者とその家族の双方について対応することの大切さを知りました。
読了:2021/07/24 ☆☆☆☆・
開国への機運が高まっている中、漢方医が強い力を持つ時代に逆境する蘭方医たちの話。
良順は実力があるのに歴史に縛られ、伊之介は能力があるのに世間になじめずに苦労します。
全く知らない人物なので、どのような展開になっていくかわからず楽しみです。
読了:2021/08/01 ☆☆☆・・
今回すごいと思った人物はオランダからやってきたポンペ・ファン・メールデルフォールト。
体系的に行われていなかった日本の医学を、物理や化学などの基礎から一人で教えました。
日本の体系的な医学を作るだけでなく、身分に関係なく書かれる病院の設立にも寄与。
読了:2021/08/07 ☆☆☆☆・
ミニマリストなのでこれ以上家事を簡単にする方法はなさそうですが、題名にひかれて借りました。
水回りの掃除について”毎回使った後は水気をとる”のが、シンプルですが効果的だと感じました。
コンロ周りは温かいうちに掃除することで、油が緩い状態のうちに落とせるというのは目からうろこ。
読了:2021/08/08 ☆☆☆☆・
2巻では少し話が停滞していましたが、ポンぺの帰国により良順の身辺に変化が起こりました。
朝廷に支配権を渡したことであまりいい印象のなかった一橋慶喜や、有名な新選組が登場。
松本良順が両方にかかわっていたというのは完全に初耳で、大政奉還に向けて歴史が動いています。
読了:2021/08/12 ☆☆☆☆・
記事を書くにあたり二周目ですが、島田と荒井に対して誉め言葉しかないのは少し違和感が。
ただ住民によって慰霊碑が立てられているくらいなので、人望は非常に扱ったのだと思います。
彼らについて調べようにも関係者がほとんど鬼籍に入っており、戦争記憶の風化を実感しました。
読了:2021/08/12 ☆☆☆・・
連合国軍によって撮影された沖縄地上戦の記録ですが、視点が異なるだけで印象も変わります。
アメリカ軍兵士が笑って談笑している足元には、顔のなくなった日本人の死体が転がっていました。
殺戮だけではなく、投降した住民と兵士の間に多少の交流があったことがせめてもの救い。
読了:2021/08/13 ☆☆☆・・
題名で本を選ぶ人間なので手に取ってみたところ、出版がU-NEXTという謎の作品でした。
文体は非常に読みやすくラノベよりも簡単、30分の短編ドラマを小説にしたような雰囲気でした。
ラストはそんなにうまくいくか?というところもありますが、主人公の周りの支えには心打たれます。
読了:2021/08/14 ☆☆☆☆・
僕たちにもうモノは必要ない。の佐々木さんとブログを共同で書いている沼畑直樹さんの著書。
ミニマリズムについて、考え方や雰囲気・音などのモノ以外に注目しているのが面白かったです。
物を手放した結果、最終的に残る「空」を大切にすると視点は気が付かなかったので新鮮でした。
読了:2021/08/16 ☆☆☆・・
蘭方医、松本良順と伊之助を描いた作品は大政奉還により徳川幕府が滅亡して終了しました。
一人に焦点を当てて生き様を描く作品が多かっただけに、二人の生涯はかなり不憫に感じました。
特に伊之助に関してはあり余る才能が生かせなかった点で、日本はもったいないことをした…
読了:2021/08/17 ☆☆☆・・
人工授精がスタンダードになった世界で、妻と夫による「近親相姦」で誕生した雨音。
キャラクターや人との恋愛や、家族が崩壊したエデンシステムで彼女は本能を求めてあがきます。
こうして常識は変わるのだなと思ったと同時に、信じていたものが崩れていくのは怖いと感じました。
読了:2021/08/26 ☆☆☆☆・
人類と地球外生命体とのコンタクト当初にスポットライトを当てた、SF短編集形式をとります。
実際の実現可能性ではなく、登場人物の気持ちや行動に焦点を当てたSFファンタジーミュージカル?
宇宙戦争まであと一歩というところで交渉を続けた人類を描く、最後の話がよかったです。
読了:2021/08/28 ☆☆☆☆・
ずっと気になっていましたが、なかなか手が付けられずにいた作品をようやく読めました。
やはり森絵都さんの作品はどれもおもしろいな…というのが正直な感想。
ダメな主人公が頑張って成功する、というテンプレでないところにも好感を覚えます。
読了:2021/09/01 ☆☆☆☆・
思った以上に面白かったので、これから人に本を進める際に話に出してもいいかなと思います。
ラストに関しては、結末を直接書かない手法があまり好きではないので少し残念。
飛沫が最後に行った技のシーンは非常に感動的だったので、実際にどんなジャンプが見てみたい!
読了:2021/09/07 ☆☆☆☆・
探偵のようなことをやっている”俺”が、失踪した女子大生を探してハードボイルドな冒険をします。
昔ながらのハードボイルド、という感じで古臭すぎて逆にかっこよく見ってくるのが不思議。
ラブホテルに忍び込むシーンと、オカダに吐いた暴言について考えるシーンが興味深かったです!
読了:2021/09/09 ☆☆☆・・
評価の☆をいくつ付けるかに迷った、「面白いけど好きじゃない作品」という珍しい感じでした。
ブラック企業や残業はなくすべきでしょうが、戦争のインパール作戦に例えるのは違うのでは?
倒せばいい敵が明確に存在している点で、話がうまくできすぎているようにも感じてしまいます。
読了:2021/09/10 ☆☆☆☆・
差別や格差が非常に身近に感じられ、日本人的な目線から描かれているのが新鮮な作品でした。
日本に差別はないといわれますが、日本人の”知ろうとしない差別”に気づける作品だと思います。
中途半端な存在ゆえの、アイデンティティーや国への帰属感がない悩みは考えたことがなかった…
読了:2021/09/24 ☆☆☆・・
マンガ「毎日かあさん」の作者であり、波乱万丈な人生を送ってきた西原理恵子さんによる著書。
自立する前、自立した後、結婚した後、子供の自立などについて自身の経験をもとに書いています。
女性の生きづらさは男性による無意識の押し付けが多いと考えているため、題名から手に取りました。
読了:2021/09/25 ☆☆☆☆・
全く前知識なしで読みましたが、題名からもわかる通りなかなか元気なおばあさんです(笑)
現代は便利だが幸せかと疑問提起しながら、私にはよくわからないと答えるのは逆に潔い。
将来年を取って時代についていくのが難しくなっても、彼女のように強く生きていきたいで
す。
読了:2021/09/27 ☆☆☆・・
女系天皇制への議論が進む中、そもそも天皇制とは何かと疑問に思い読んでみました。
筆者が幼少期に感じた「差別はいけないが天皇は許されるのか」という疑問提起は驚き。
日本で最も偉い?はずなのに、彼らには基本的人権がないという事実も当たり前ながら衝撃的です。
読了:2021/09/30 ☆☆☆☆・
言語の壁がなくなることでYoutubeの差別化が難しくなり、世界規模での戦いになるのは納得。
一方でAIの発展によりコンテンツや恋人、家族がすべて仮想人格に置換されるかは疑問。
どんなに人工知能が発展しても、生身の人間であることが重要な意味を持つ気がします。
読了:2021/10/04 ☆☆☆☆☆
理系で地理選択だったので歴史を学んだのは中学校が最後で、現代史に関してはほとんど知りません。
興味のある江崎グリコ事件、あさま山荘事件、地下鉄サリン事件くらいしか調べたことがない…
個人的に最も恥ずかったことは、天安門事件は文化大革命の一部だと思っていたことでしょうか。
読了:2021/10/10 ☆☆☆☆・
本屋の入り口に並ぶような、キャッチーな文言の自己啓発本はあまり内容がないことを学びました。
代わりに少し前の本で面白そうなものを読むようにしており、今回もそういった視点から。
袋小路にならない、しっくりこない質問は飛ばす、自分で考えるのには限界があるなどが学び。
読了:2021/10/12 ☆☆☆☆・
寝る前に読み始めましたが、サクッと読めて面白いため夜更かしして一気読みしました。
ネット上で疑似家族を形成していた父親役が殺害されたため、他の家族役を呼び出して話を聞く話。
掲示板やなりきりチャットがもっと流行していたころの、一昔前のインターネットの話でしょうか。
読了:2021/10/17 ☆☆☆☆・
ドラマで人気になっていた作品ですが、流行すると手を伸ばしにくくなるタイプなのでようやく。
流行作だけあって非常に面白く、銀行出身者ならではの歴史やしくみについて勉強になりました。
”空飛ぶタイヤ”のような明確な善悪ではなく、あくまで半沢の復讐という点ではこっちの方が好き。
読了:2021/10/28 ☆☆☆・・
社会問題にもなったコインロッカーベイビーは知っていたので、題名にひかれて読みました。
結末があっさりしていたこと、キクがハシを救うための物語だったのが少し意外でした。
濃い人的に難易度は村上春樹作品よりも高く、話は分かるけれど表現は理解が難しいと感じました。
読了:2021/10/30 ☆☆☆・・
短編集というジャンルがあることを知らなかったので、いろいろな作品を楽しく読めました。
短い文章の中に面白さや起承転結を盛り込むのは、長編よりも難しいのではないかと思います。
個人的には「冷たい仕事」「少女架刑」「誤訳」「考える人」あたりが面白かったです。
読了:2021/11/01 ☆☆☆・・
彼のショートショートは小学生の時にだいぶはまっており、今回も筆者を見て本を借りました。
この本は彼の死後に、関係者が今までの作品集に未収録の寄稿作品などを集めたものです。
はじめは子供用の話が多く少し退屈ですが、徐々に一般紙になり皮肉がきいてくるのが面白い。
読了:2021/11/04 ☆☆☆☆・
非常に面白いが値段が高いため図書館で予約、待ち望んでいた作品がようやく手元に!
敵の攻撃で理論物理学が進歩しない世界という設定が、当初は斬新かつうまいなと感じました。
暗黒森林理論により調和へと向かい始めた地球人と三体人でしたが、その均衡が崩れつつあります…
読了:2021/11/09 ☆☆☆☆・
FIREには少し興味がありますが、Twitterや現実では知らないふりをして過ごしています。
適度な節約、リスク管理と選ぶ資産、ドルコスト平均法と福利の力など、基本情報は他と同じ。
高配当株ETFの種類ごとの特徴や、著者が実際に購入している企業の説明が多いのが面白い。
読了:2021/11/09 ☆☆☆・・
暗黒森林システムは破壊され、地球人は報復として三体人の座標を全宇宙に送信し破壊させます。
曲率推進エンジンや次元攻撃は面白かったですが、後半は風呂敷を広げすぎてしまったようにも。
歴史がめぐり、都市や人の性格が西暦に戻っていく場面は実際にありそうで面白かったですね。
読了:2021/11/11 ☆☆☆☆・
書店でQuizknokの伊沢さん推薦と紹介されており、コロナウイルスもあるので気になって読みました。
ブッシュミートとゲイによる感染経路の多さは、やはり生物としての摂理から少し外れているのかも。
結核の影響を受けた有名人が非常に多いこと、サナトリウム文学誕生にも関わっていることが驚き。
読了:2021/11/19 ☆☆☆・・
筆者はナメクジの生態ではなく脳みそや記憶について研究しており、ほとんどいないんだとか。
昆虫がどうやって生きているのかが不思議に思っていたタイプなので、まずは脳があることが驚き。
ニンジンジュースと一緒に苦い汁を飲ませる実験は、どうしてもナメクジがかわいそうに見える(笑)
読了:2021/11/22 ☆☆☆・・
題名が有名ですが本なのか映画なのか知らず、村上春樹さんの訳ということで借りて読みました。
いくつかの話が入っていますが、始めの”ティファニーで朝食を”は正直よくわかりませんでした。
”ダイヤモンドのギター”が明るさと少しの悲しみを含んだ作品で、哀愁があってよかったです。
読了:2021/11/23 ☆☆☆・・
”ティファニーで朝食を”に続き、題名は知っているけれど読んでいなかった作品です。
はじめは独特のスラングがかなり読みにくかったですが、ルドヴィコ療法で引き込まれました。
舞台版サイコパスで知った”哲学的ゾンビ”にもつながるので、道徳的選択権については難しい…
読了:2021/11/28 ☆☆☆☆☆
こういう本を堂々と借りられるところに、無人貸出機やネット通販の良さを感じることがあります。
モテようと努力する人、持てない自分と向き合う人など、様々な視点での研究が多くて面白いです。
進研ゼミの「勉強ができればすべてがうまくいく」無意識刷り込みには多くの人に当てはまりそう。
読了:2021/11/29 ☆☆☆・・
ポップな表紙からふざけて火をつけるような少年の話を想像しましたが、思ったよりも重い話。
主人公はバスローブにガソリンをしみこませて火をつけますが、死ねずに肌をほとんど失います。
家族との語り合いのシーンで、主人公が何も話したくないという気持ちがかなり理解できました。
読了:2021/12/02 ☆☆☆☆・
移民の受け入れを拒む日本が、かつてグアムや中南米への移民大国だったことは知っておくべき。
著者は日本というルーツを持つだけに、日系人と日本人ということに固執しているように感じました。
自信の偏った見方から前半は誘導質問や横柄な態度をとりますが、後半で気づけたのがすごい。
読了:2021/12/04 ☆☆☆☆☆
システムの歪みの批判だけでなく、理屈ではない嫌悪感についても触れているところ良かったです。
騙されるのは情報弱者ばかりという点で、知識という視点から格差問題の奥の深さを感じました。
彼らと共生するにあたり、また日本が出稼ぎに行く時代も想定して知っておくべき問題だと思います。
読了:2021/12/08 ☆☆☆☆・
さすが大学4年間で勉強するだけあって簡単ではないが、それでもかなり優しく説明されています。
国の借金はかならずしもダメでないのは、1000兆円の借金を持つ日本に住む身としては意外でした。
計算式などは集中力が切れて読み飛ばした部分もあるので、次は経済学の本をまとめて読もうかな…
読了:2021/12/09 ☆☆☆・・
一時期メディアで取り上げられた本ですが、題名が扇情的で当時はあまり手が伸びませんでした。
著者によれば、彼らは自分の行動への認知機能に問題がある可能性が大きいとのこと。
逮捕されてわかっただけで、潜在的な課題を持つ人は多いのではというのが考えたことなかった。
読了:2021/12/21 ☆☆☆☆・
謎の男レノックスをめぐる話ですが、事件から解決までの道のりが少し長すぎるように感じました。
正直後半で少し飽きましたが、最後の数ページはタイトルの伏線回収という感じで良かったです。
村上春樹氏による別訳もあるので、機会があったら読み比べるのも面白そう。