【大学生の読書記録】元理系大学院生が読んだ本を全部紹介する(2025年)

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明けましておめでとうございます!年始はインフルで寝込んでいて全く本が読めませんでした…

今年の目標は「忙しい中でも読書を趣味にする」「自分で本を選んで購入する」の2つにしてみます。

過去の記事は、その年おすすめだった本と合わせて紹介しているので、良ければ読んでみてください!

読了:2025/01/14 ☆☆☆☆・

新年一発目からなかなか興味深い本でした。子供を持つことに対して不安や抵抗感を持つ人たちの話。

自分は兄弟に囲まれ暮らしてきて、大人になったら子供を育てるのに違和感を持ったことがありません。

子供を産むことで嫌でも親になっていくと思っていましたが、それを当たり前に思うのも違うのかも。

読了:2025/02/03 ☆☆☆☆・

彦根城を見に行った際に井伊直弼に興味を持ち、石碑があった「花の生涯」を購入してみました。

話としては悪くないけれど、主従共に女性関係が何とも言えないです(禁酒の誓いも破るし…)

開国派として外国から入ってきたものを積極的に試してみようとする人たちはすごいと思います。

読了:2025/02/05 ☆☆☆☆・

とあるきっかけから差別という問題に興味を持ち、特にジェンダーに関する本を読むことが多めです。

100通りの好きがある的な言葉は、異性/同性愛と安易に分類しようとする立場としてハッとさせられます。

性自認や性的しこうなど、基本からわかりやすく書かれており、今まで読んだ本の復習にもなりました。

知らなかった一面を見て動揺しても、その人であることに変わりはないというのは確かに…と思います。

読了:2025/02/19 ☆☆☆☆・

井伊直弼の話、読了。なかなか面白かったですが彼が志半ばで暗殺されてしまい、後日談が多めでした。

村山たかという女性に翻弄された三人の男の物語とも読めるのがなんだか不思議な感じ。怖い女性です。

男たちが全員殺されてしまったのに対して女性が皆生きながらえ、多田が最も長生きするのは皮肉。

大政奉還につながったとはいえ、直弼の下地作りがなければ日本はただただ蹂躙されるだけだったかも。

読了:2025/02/22 ☆☆☆☆・

古本屋で見つけて題名買いした本、読みやすく気分転換にサクッと読む感じの小説です。

以前競輪の小説「サクリファイス」と「エデン」を読んだことのある作者の方でした、雰囲気違う…

幸運のスーツケースが悩みを抱える人をめぐって、それぞれの人間が前向きに歩み始めるいい話。

読了:2025/03/15 ☆☆☆☆・

彦根旅行の際にリサイクルショップにて100円で購入した古本です。LGBT関連かと思った…

イタリアをメインに活動する小説家、評論家らしいです。アニメで知ったマキャベリにも言及。

間奏曲、偽物づくりの告白、ラヴ・ストーリーあたりが面白かったです。政治関連は結構難しめ。

読了:2025/03/16 ☆☆☆☆・

かつて中学生のときに挫折した司馬遼太郎の代表作に再チャレンジしてみます。けっこう面白いかも。

一作目に読むには登場人物が多少地味なので、やはり「竜馬がゆく」「燃えよ剣」あたりが良いよね!

松山に旅行に行ったこと、入った「よもだそば」が関連あることなどから読もうと思っていました。

読了:2025/03/27 ☆☆☆・・

昔話という誰もが知っている場面で推理ものを行うという面白い試み。ただ個人的にそこまで推理ものは…

推理が突飛なのもあり、推理しながら読むというよりは謎解きを見て「そういう方法があったか…」

最後の話は「そして誰もいなくなった」を意識しまくっており、どこで死を偽造しているかがポイントです。

読了:2025/03/28 ☆☆☆☆・

初心者をあおるような内容だと思っていましたが誤解してました、読む人のリテラシーもあるのかな。

FXは悪!みたいな風潮すぎてどこが悪いのかって意外に知られていないのかも。インディケータ面白い。

いい機会なのでサクッとやってみようと思いましたが、半年ROMった方がいいのかな…

読了:2025/04/02 ☆☆☆☆・

ホッキョクグマ三代にわたる物語。実際にトスカとクヌートというクマが実在したのは初耳でした。

文体はちょっと厨二っぽい書き方ですが、慣れてくれば意外に読みやすい。ただ途中は少し中だるみ。

サーカスはロシアが有名なので、社会主義への配慮や学者が多かったというのが面白い視点でした。

読了:205/04/11 ☆☆☆☆☆

田舎に暮らす明らかにゆがんだ兄弟を描くどうにもジャンル分けが難しい話ですが、面白かった。

ここまで明らかにゆがんでいるとむしろ清々しい、どういう結末になるかも予測できませんでした。

題名と表紙の絵から、理不尽に悩んでいる女性の話かと思ったら全然違って逆に面白かったです。

読了:2025/04/16 ☆☆☆☆・

☆5に近い☆4です。前半がつまらなすぎて読むのやめようかと思いましたが、我慢しました…

アラブ人のあたりから急に面白くなり、最後まで一気読みしました(途中から別人が書いてない?)

全てに希望を持っていない訳ではないのに不思議な人間で、サイコパスの免罪体質より厄介では。

以下気に入った引用

しかし、この法廷についていうなら、寛容という消極的な徳は、より容易ではないが、より上位にある正義という徳に替わるべきなのです。とりわけ、この男に見出されるような心の空洞が、社会をものみこみかねない一つの深淵となるようなときには」

夏のにおい、私の愛していた界隈、夕暮れの空、マリイの笑い声、その服。この場で私のした一切のことのくだらなさ加減が、そのとき、喉もとまでこみ上げて来て、私はたった一つ、これが早く終わり、そして独房へ帰って早く眠りたい、ということだけしか願わなかった。

読了:2025/04/24 ☆☆☆☆・

タイプが全く違う友人同士の女性が男性関係の中でもがきながら正解を探していく話。興味深い。

るり子のような人間は逆にサバサバしていて良いとも思ったり。使えるものは最大限に使う姿勢など。

「フェミニズムを唱える女性にはブスが多い」賛成はしないが考えさせられる言葉。

女性としてのメリットを享受できていない人間からすると、確かに女性だけが損をする世界なのかも。

読了:2025/04/27 ☆☆☆☆・

社会学という学問に興味を持ちながらもいまいち実態がつかめないまま読んだ本、結構面白かったです。

なぜ人を殺してはいけないのかという問いの答えがなかなか面白い。人を殺してはいけない前提の世界。

巻末のSF作品の説明も非常に参考になり、「地球幼年期の終わり」を読んでみようかなと思ったり。

読了:2025/05/03 ☆☆☆☆・

しばらく読まないで積んであったものを久しぶりに読みました。まあなかなかに面白いので続けるか?

スペインとアメリカの海戦があったのは知りませんでした、世界史は中学で止まっているので初耳。

対ロシア戦の模範となるような海戦があったことは、好古ひいては日本にとって非常に良かったのでは。

ただ日露戦争に負けていれば第二次世界大戦で原爆を落とされることもなかったかもと考えると複雑。

読了:2025/05/01 ☆☆☆☆・

いろいろな国の国境を歩いてみるテレビ番組をまとめた本です。カラー写真が多くて面白かった。

国境沿いに住む人たちは自分たちに区別がないことをわかっていて、買い物などしたたかに利用する。

一方で何度も国境線が変わることで自らのアイデンティティが揺らぐロシア地域も考えさせられる。

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読了:2025/05/09 ☆☆☆☆☆

自分の中にグレーを感じることが多々あり、読んだところメインはASD寄りで他も若干だと思われます。

発達障碍者は睡眠が非常に重要なこと、人によっては「普通」を別物としてとらえられることなどメモ。

完治させられる内容ではないため、気長に対策を行っていくしかないのかなと感じました。

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読了:2025/05/09 ☆☆☆・・

題名がちょっと頑張りすぎと感じてしまったのは疲れているからか、内容は読みやすいが多少散漫。

発達障害の人が声優として活躍するにあたり行った考え方や過ごし方のコツを書いています。

若干ゆかりがあったこと、サラダを分ければ飲み会の仕事は終わり、話は盛り上げなくてよいをメモ。

読了:2025/05/12 ☆☆☆☆・

カルト宗教的な学歴主義ってどの男子進学校にもあるのかな。ここまで病的ではなかったけど過剰だと思います。

一方でそのような学校にはぶっ飛んだ人物もおり、筆者や自分はそこから少し脱却できたタイプかもしれません。

多感な時期に社会から隔絶され、学力という宗教を植え付けられた人たちが失ったものを取り戻すのは難しい。

読了:2025/05/13 ☆☆☆☆・

話題がいろんなことに飛びますが、おおむね同意。医者という立場で霊や超能力を信じるというのも面白い。

個人的にも多少人の念や超能力などはほとんどがまやかしである一方一握りの本物がいると思っています。

マインドコントロールを受けやすい人の特徴は少し微妙、相手に問題があることもっていうのはなるほど。

直接何か勉強になるのかは難しいのですが、著者の興味の広さや考え方がわかって面白い一冊だったかも。

読了:2025/05/14 ☆☆☆☆・

ちょっと今の状況もあって心に来るものがありましたが、それでもそれぞれの人生があって面白いと思いました。

個人的には人生に色々あった人間の方が深みが出ると思っています、誰の話が一番つらいかな、難しい。

名前が最後まで覚えられずのみかの場面になると誰の話か分からなくなりますが、振り返れば春夏秋冬だったのか。

メモ:20冊