【鋼の錬金術師】アニメ”鋼の錬金術師”登場国/人物のモデルまとめ

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先日プライムビデオで「鋼の錬金術師」のアニメ版「FULLMETAL ALCHEMIST」を見ました!

作中の国やキャラクターのモデルを調べましたが、まとまったサイトが見つからず自分でまとめました!

この記事はネットの情報のまとめや予想で書いているため、内容の真偽については責任はとれません!

ハガレンとは

鋼の錬金術師』(はがねのれんきんじゅつし、英題:FULL METAL ALCHEMIST)は、荒川弘による日本の漫画作品。また、それを原作とした派生作品。『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)にて、2001年8月号から2010年7月号まで連載された。全108話。同年10月号には番外編が掲載された。略称は、『ハガレン』など。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/鋼の錬金術師

作者の荒川弘さんは他にも「銀の匙」や「アスラルーン戦記」など、数多くの作品を手がけている人気漫画家です。

Wikiのジャンルは「少年漫画/ダークファンタジー/バトルアクション漫画/スチームパンク/テクノスリラー/冒険」。

2021年7月時点で全世界シリーズ累計発行部数は8000万部を突破している、日本だけでなく世界でも人気作品です。

ハガレンのあらすじ

亡き母親を錬成しようと禁断の人体錬成を行ったエルリック兄弟は、その代償として兄の右腕と弟の肉体を失う。

数年後、国家錬金術師の資格を取ったエルリック兄弟は、人体錬成の鍵となる「賢者の石」を求めて旅を続けた。

様々な事件を追ううちに明らかに賢者の石に関する謎と、その背後に蠢くホムンクルスと巨大な陰謀が姿を表す。

ハガレンの魅力①世界観

錬金術という新ジャンル

アニメ、ラノベ界において錬金術ブームが起こったのはこの作品のヒットがあってこそだと思います。

魔法とは違い、「等価交換の法則」によって利用が制限されている中でも戦い方にも注目。

発動条件や「錬丹術」という異なる地域における術式など、錬金術だけに着目しても面白そう。

男女比のちょうど良さ

アニメに多いハーレムやラッキースケベ的な展開が存在しないため、万人におすすめできます。

笑いあり、涙あり、恋愛ありとどんなジャンル好きにもすすめしやすい王道アニメ。

アニメ好きが初心者にすすめるとしたら、確実に5本指には入ってくるような作品でもあります。

多民族国家という背景

舞台となるアメストリスは四方を別の国家に囲まれ、紛争や交渉を行って今に至ります。

賢者の石を狙って集まってくる他国の皇子や、錬金術師を恨む少数民族のテロリストなど。

モデルにされたと思われる国家も存在し、ストーリー以外にも考えさせられる場所があります。

ハガレンの魅力②ストーリー

没入感に合わせた加速度

初めは小さな事件から始まり、読者の理解と没入感を高めるとともに加速が始まります。

途中から一連の事件を裏で操る存在が現れたり、ある事件で大きく物事が動き出したりします。

最後は一気にクライマックスまで走り抜けるので、一気読みしてしまった人も多いのではないでしょうか?

話の展開の読めなさ

様々な考えの入り乱れた国家や軍隊と言った場所では、相手をどこまで信用できるか難しいところ。

本作でもキャラクターたちが守るべきものや自らの野心のために行動するシーンも少なくありません。

敵味方や各陣営の動きが予想できず、最終的にどのような展開になるのかを読みにくいのも特徴です。

異なるラストが存在

鋼の錬金術師はマンガ連載時にアニメ放映が始まり原作を追い越したため、異なるラストが存在します。

原作完結後に改めて「FULL METAL ALCHEMIST」として再アニメ化が行われています。

一つの作品で異なるラストが楽しめるのも、なかなか珍しい構成だと思います(自分は原作派)

ハガレンの魅力③キャラクター

芯の強い人が多い

ハガレンの魅力として挙げられるであろうキャラの濃さは、読み終わった後の名前記憶度でわかります。

戦闘職や軍隊の人間が多いからか、それぞれが己の信念を持ち迷いなく行動する姿がかっこ良すぎる…

キャラの書き分けがしっかりされていることもあり、覚えようと意識しなくても読み進められます。

人間味溢れる側面も

序盤はギャグ要素が強めな印象がありますが、熱い思いを持ったキャラクターが多く泣けるシーンも。

上司と部下、師匠と弟子、親と子どもなど、関係性の強いキャラクターが多いことも要因かもしれません。

それぞれのキャラクターがそれぞれの思いのために戦いに臨む姿は、読者にも勇気を与えてくれます。

憎めない敵キャラ

ホムンクルスなどの敵キャラも単なる悪ではなく、愛嬌があったり過去が存在したりするのが面白い。

単に敵を倒すだけでなく敵との対話のシーンもあり、戦闘によっては肩入れしてしまう部分もあったり。

七つの大罪の名前が付いたホムンクルスの中でも、個人的に好きなキャラはグリードとラースです!

好きなセリフ(ネタバレ注意)

偽善で結構‼やらない善よりやる偽善だ!

敵国イシュバールで救護活動を行う ロックベル医師がイシュバール人に避難されたときに放ったセリフ。

本作だけでなく今まで見た作品の中で最も印象に残った言葉で、普段の行動もこれに従うようにしています。

有名人や資産家が慈善活動をすると必ず批判が起こりますが、批判をしている人は何をしたのかと問いたい。

――いかん 雨が降ってきたな

マスタングの親友であったヒューズが殺害され、その葬儀後で大佐が涙をごまかすときに行ったセリフです。

女性関係が 本音を見せられていたのがともに働いていたヒューズたちであったと思います。

その後はしっかりとヒューズを殺害した を自らの手で葬り、彼の復讐を果たしました。

俺の人生半分やるからおまえの人生半分くれ!

お父様たちとのすべての戦いが終わり、エドがウィンリィと別れる際にプロポーズの言葉として言ったセリフ。

長い間思いを告げられなかったエドが、唯一理解している錬金術になぞらえている一生懸命さが響きます。

対するウィンリィの答えも、くすっと笑えながらも温かい気持ちになれるので非常に好きな場面ですね!

「鋼の錬金術師」国のモデル

鋼の錬金術師の舞台となる「アメストリス」とその周辺にある国のモデルには明確な国モデルは存在しないそうです。

ただ、それぞれの国の名前や歴史、キャラクターの様子からモデルになった国を予想することができます!

アメストリスを最初に見たときは「スイス」に似ていると思いましたが、調べていると意外な国が上がってきました…

アメストリス

↑アメストリス大総統、キングブラッドレイ

周りをドラクマ、クレタ、アエルゴ、砂漠地帯に囲まれた国で、ブラッドレイ大総統によって独裁政治が行われています。

アメリカや産業革命当初のイギリスが舞台だという意見が多いですが、一方でナチスドイツという意見もありました。

大総統=ヒトラー、イシュヴァ―ル人=ユダヤ人と考えるとイシュバール殲滅戦の味方も変わってきます。

名前はアケメネス朝のクセルクセス王の王妃で残虐なことで知られていた「アメストリス王妃」からとられています。

虐殺を行い神に捧げたという点が、マンガの後半で明らかになるアメストリスの目的に一致するのではないでしょうか?

私の聞き知っているところでは、クセルクセスの妃アメストリスも年老いてから、名門のペルシア人の子供十四人を生き埋めにし、地下にあると伝えられている神に謝意を表したということであるから、人間を生き埋めにするのはペルシアの風習なのであろう。

ヘロドトス『歴史』巻7§114

クセルクセス

↑クセルクセス滅亡の犯人、「お父様」

アメストリス建国よりずっと昔に謎の現象で1日で滅びた国家で、現在は砂漠の中に破壊された遺跡のみが残されています。

王が統治する100万人以上の国家で、クセルクセス王は不老不死を求めて錬金術を研究していました。

名前のモデルはアケメネス朝の王「クセルクセス」から。

クセルクセス王は1世が死亡後に2世も暗殺されており、たった2代で途絶えた消滅の速さが作中「クセルクセス国」に似ています。

ドラクマ

↑ドラクマとの国境警備隊長、無敵のアームストロング少将

アメストリス北にある大国で、不可侵条約を結びながらもブリックス山脈をはさみアメストリスと睨み合いを続けています。

アメストリス(ヨーロッパ)から北に向かうと存在することからロシア、さらに軍服が旧ソ連のものによく似ていることからソ連がモデルであると考えられます。

最大国土を持っていた時期のソ連の領土はヨーロッパに肉薄しているため、北の国境でにらみ合いが続くという状況もあり得そうです。

名前のモデルはわかりませんでしたが、オスマン帝国やギリシャの通貨単位「ドラクマ」があります。

シン

↑シン国の第12皇子、リン・ヤオ

アメストリス国の東にある大国で、もともとクセルクセス国があった砂漠をはさんだ先にあります。

アメストリス国の「錬金術」とは異なる「錬鍛術(れんたんじゅつ)」という独自の術が発達しています。

中国の「秦」がモデルであると考えて間違いないでしょう。

リン・ヤオが「我得到賢者之石」と漢字で書いていること、メイ・チャンが連れているパンダからもわかります。

秦の始皇帝は不老不死の薬を求めて日本にも臣下を派遣しており、皇帝は不老不死の薬と信じて服用した水銀で皮肉なことに自らの寿命を縮めました。

秦からヨーロッパに移動する際には砂漠を超える必要があることも一致しています。

イシュヴァ―ル

↑イシュバールの復讐者、スカー

アメストリスをナチスドイツであると考えると、イシュヴァ―ル人はユダヤ人であるという意見がやはり多いようでした。

唯一心を信仰するという点や、大虐殺に合うという点からユダヤ人に共通するところがあります。

ちなみにイシュヴァ―ル人が崇拝する「イシュヴァラ」とはヨガの世界での神をあらわすそうです。

「スカー」という名前は「傷」の英語で、本名は作者曰く「決めてあるけど秘密」らしい。

クレタ

マンガやアニメの作中ではほとんど触れられていない国。

遊牧民である数十の部族を宗主(スルタン)がまとめて建国し、部族間の争いが絶えるころがありません。

名前はギリシャのクレタ島からきており、かつてクレタ島では「ミノス文明」という文明が発展していました。

アエルゴ

クレタ以上に触れられていない国家。

マフィアが台頭していることからスペインか?

「鋼の錬金術師」キャラクターのモデル

エドワード・エルリック

本作品の主人公で、右足と左手が自動鎧(オートメイル)でできていることから「鋼の錬金術師」として国家錬金術師となった。

明確なモデルはいないようですが、「エドワード」という名前はイギリスの王家において受け継がれてきた名前であり、やはりイギリスがモデルになっていると考えられます。

追記

エドの名前の由来は作者の大好きな映画「シザーハンズ」の主人公エドワード・シザーハンズからだそう!

両手が金属製のハサミで出来た人造人間の青年で、片腕が機械鎧(オートメイル)の主人公を連想できます!

アルフォンス・エルリック

エドワード・エルリックの弟で人体錬成の際に肉体を「向こう」に持って行かれてしまい、鎧に魂を定着させることで事なきを得た。

アルフォンス・エルリックのモデルはフランス・パリ出身のロマン派詩人、隠秘学思想家であった「エリファス・レヴィ」という人物。

彼はカバラ、錬金術、ヘルメス学、キリスト教神秘主義などの研究を行い、近代ヨーロッパにおける魔術復興の象徴的存在になりました。

ヴァン・ホーエンハイム

エドワードとアルフォンスの父親であり、また人間の形をした「賢者の石」でもあり、クセルクセス滅亡の際の生き残り。

ヴァン・ホーエンハイムのモデルはスイス出身の医師、化学者、錬金術師、神秘思想家で1490年から1541年まで生きていた「パラケルスス」。

彼はそれまで唱えられていた4大元素説を否定し、万物は硫黄、水銀、塩の3つからできているという考えを提唱したり、金の生成を目的としていた錬金術に不老不死という医学的観点から挑み医学に化学を取り込みました。

そのほかのキャラクター

「鋼の錬金術師」の世界ではまだ飛行機が開発されておらず、戦闘機という概念が存在しません。

そんな世界のキャラクターの名前は作者の遊び心から戦闘機の名前が付けられていることが多いです。

ロイ・マスタング

P-51 マスタングNorth American P-51 Mustang)は、アメリカ合衆国のノースアメリカン社が開発しアメリカ陸軍航空軍などで運用されたレシプロ単発単座戦闘機である。

リザ・ホークアイ

E-2は、アメリカ合衆国のノースロップ・グラマン社が製造している早期警戒機である。主にアメリカ海軍が航空母艦(空母)および地上基地で運用している。愛称はホークアイ。

イズミ・カーティス

P-40Curtiss P-40 )は、アメリカ合衆国のカーチス・ライト社が開発しアメリカ陸軍航空軍で運用された戦闘機。性能的には平凡な機体であったが実用性が高く常に量産体制が整っていたこともあり、連合国が劣勢であった大戦初期に重要な使命を担い、各国軍で広く運用されドイツ軍や日本軍と戦った。

マース・ヒューズ

ヒューズ H-1(Hughes H-1)は、1935年にヒューズ航空機で速度記録挑戦のために設計された航空機(レース機)。世界速度記録とアメリカ大陸横断速度記録を樹立した。これ以降は民間企業が世界記録樹立した例は無い。

ピナコ・ロックベル

P-75は、アメリカ合衆国の自動車メーカーのゼネラル・モータースのフィッシャー・ボディ部門が、アメリカ陸軍航空軍向けに開発した戦闘機である。愛称はイーグル(Eagle)。初飛行は1943年11月17日。試作機と量産機合わせて12機生産されただけで開発は中止になった。

他にも

  • キング・ブラッドレイ → M2ブラッドレー歩兵戦闘車
  • アームストロング家 → アームストロング砲
  • ヴァトー・ファルマン → ファルマンⅢ
  • ジョン・ハボック → A-20ハボック
  • ハイマンス・ブレダ → Ba.88 
  • ケイン・フュリー → フューリー

などが存在しており、一つずつ調べてみても面白いと思います!

あくまで推測です

今回記事にまとめた情報は基本的に裏付けがあるわけではなく、質問箱や個人のブログの内容を参考にまとめたものです。

他にも隠された意味があるかもしれないので、ぜひ調べてみて下さい!

アニメについて語る

コメント

  1. ななし より:

    エドの名前の由来は作者の大好きな映画「シザーハンズ」の主人公エドワード・シザーハンズからですよ 両手が金属製のハサミで出来た人造人間の青年です

  2. 【いつき】 より:

    情報提供ありがとうございます!
    知らなかったので追加させていただきます!

  3. いつまでも厨二坊 より:

    ドラクマの項目部分、「↑無敵のドラクマ国境警備隊長、アームストロング」は違うと思います。「アメストリス北軍。北の国境山脈警備、ブリッグズの北壁の異名を持つアームストロング少将」・・・とか?彼女はドラクマの人間ではないので。

    • 【いつき】 より:

      コメントありがとうございます!確かにこの文章だと少将がドラクマの人に見えますね!訂正します!

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