中学生のころから宇宙が好きでしたが、最近はとあるロケット工学系Vtuberの影響で情熱が再燃しました。
【宇推くりあ】ロケット工学Vtuberの紹介と、配信前に押さえたい基本知識
最近では筑波のJAXAに行ったり、SpaceX社のStarshipと同じ高さを持つ牛久大仏を見に行ったりしています。
今回は以前から気になっていた「かかみがはら航空宇宙博物館」が良かったので日記としてまとめました!
地図だけ見ると小さく見える
公式HPよりフロアマップ。1階しかなくてなんだかこじんまりして見えるのは気のせいでしょうか?
飛行機のサイズ感が分かっていなかったのもあり、30分くらいで回り終わると予想していました。
10時半くらいに到着。博物館のロゴがどうしてもロケットに見えてしまうのはなぜでしょうか…
博物館に入る前から三つの機体が置いてあり、「この施設、思ったより広いのでは…?」と気づきます。
施設も見るからに巨大な倉庫みたいだし…チケットは大人800円でその日なら何度でも入ることができます。
フライトシミュレーターは別料金で、アプリ「アソビュー」での登録だったのでDLしておいたほうが良いかも。
登録施設が多い、並ばなくてよい、クレカとアプリのポイントで二重取りできるなど、最近使うこと多めです。
はじめは戦闘機多め
飛行機の歴史にざっと触れた後、日本はすぐに戦闘機の開発で飛行機に関する技術を磨いていきます。
十二試艦上戦闘機(零戦の試作機)がスペースの関係か空中高くに吊り上げられていて良く見えない…
映像はおそらく博物館オリジナルで作っており、設計者をよく知る人からのインタビューなども面白い。
左:手書きの概略図。絵がきれいすぎる…こんな挿絵が描けるようになりたい…
右:青写真(blue print)ってやつ。鉄塩の化学反応を利用した複製法で昔はこれが安価だったらしい。
左:零戦が捕獲された際の研究レポート。これによって超超ジュラルミンの製法がばれたとか…
右:本人から寄贈されている貴重な所蔵品たち。真ん中の賞状には「東条英機」とある、すごい。
最近Twitterで見た
戦時中の戦闘機ゾーンが終わると開けた場所に出て、たくさんの飛行機が並んでいます。
上の写真は最近Twitterで知った「ピトー管」。棒の中を空気が通ると飛行機の速度がわかるらしいです。
ピトー管は、先端を流れに正対させて使用する。側面の穴(外側の管)は流れの影響を受けないため、ここには静圧 Ps がかかる。一方、先端にある穴(内側の管)はよどみ点であり、ここには全圧(総圧とも)Pt がかかる。この全圧から静圧を引いた差圧(動圧 Pd )を測定し、ベルヌーイの式を適用することで流体の速度V を計算することができる。
Wikipedia
意外にシンプルですが、考案者のピトー氏はベルヌーイの式成立前に経験論でこれを考えたそうな…すごいですね。
いろんなピトー管。ヘリコプターにも一本ついていました。戦闘機はF-104Jってのがかっこよかったです。
実験機かっこいい!
展示中にはひときわ目を引く巨大な機体が2台あり、どちらも既存機体を改造した実験機でした。
そのうちSTOL(Short Take Off and landing aircraft)実験機である「飛鳥」が何とも言えないカッコよさ。
大阪万博で話題になりそうなVTOLの仲間?VはVerticalかな?と思ったらその通りでした。
右:ウルトラマンに出てきそうな特殊なフォルムと色使い(意識してるのかな?)側面の文字もしびれます。
左:おそらく展示中でもっとも太いピトー管。ただこの機構だと水平方向の速度しか測定できないのでは?
エンジンや材料も
機体そのものだけでなく、設計者や搭載エンジン、期待に使われる材料についての展示もあるのが良かったです。
展示から星型エンジンもレシプロエンジンなのはわかりましたが、実際の動きを電動モデルでわかるのが嬉しい!
左:ヘリコプターのプロペラの三軸制御を材料の弾性で攻略したらしい。コスト減かつ信頼性も増しそう。
右:みんな大好きCFRP。他にも実際の部品や材料を触れるのは材料の優位性を体感しやすく楽しいです。
そして宇宙へ…!
「地球は人類のゆりかごである。しかし人類はいつまでもこのゆりかごに留まってはいないだろう。」
ロケットの大家、ツィオルコフスキーの名言を引用しての展示を切り替える演出、かなり痺れました…
実物サイズのフェアリングの展示は面白い発想。2階から見ると演出もからんでさらに迫力がありました。
左:LE-7エンジン。スカートの中をのぞけないのは残念。隣では各国のロケット打ち上げ映像が。
右:Vtuberの配信で存在は知っていたノッチボルトですが、実際にモノがあるとすごくわかりやすい。
Falcon9かっこよすぎる
2階に上ると各国のロケットが並んでいて圧巻。JAXAはスペースの問題からかこの辺が若干ショボいです。
H3はもちろん、NASAのSLS(Space Launch System)やSpaceXのFalcon9まで飾られていたのは驚きでした。
左:はやぶさを打ち上げたV-5ロケット。後継機のイプシロンは苦境にいますが頑張れ…
右:Falcon9。民間企業だからなのか、色・形すべてが別格でこんなにかっこよかったかと感動。
内部は見るけれど
今回はちょうどこの展示「宇宙のきぼう 未来の宇宙生活への挑戦」があるので来たところもあります。
研究内容や実験機器の展示、毛利さんの科学実験の映像や実用化された宇宙グッズなどまあまあ楽しめました。
左:ガラスで入れませんが、きぼう内部はこんな感じという展示。JAXAのは空っぽでつまらない。
右:内部の再現は見たことありましたが、外部も見られてうれしい。日本棟以外も見てみたいな…
左:Twitterで一時期議論になっていたやつかな?最初は秋山さんがいなかった的な
右:CanSatの実機。存在は知っていましたが実物を見たのは初めてでした。
リュウグウとか火星とか
はやぶさ2単体で展示をしているのは初めて。他にも火星もピックアップされていました。
はやぶさ2は何かと忙しい時期だったので、おおざっぱなニュースしか知らないのが残念です。
左:ターゲットマーカーとミネルバⅡ。確か2内部に名前を入れるイベントには参加した気がする
右:知らないミネルバちゃん。他にもロボットを搭載していたのは初耳でした。
左:オポチュニティ。一緒に行ったキュリオシティは原子力電池で動くらしい。ほえー
右:パーサヴィアランス。関わった日本人をTwitterで見た。ヘリコプター「インジェニュイティ」が好き。
かかみがはら航空宇宙博物館の感想
↑一般人による模型コンテストの最優秀賞が1年間展示されるらしい(現在開催中!)
30分で終わると思っていたのに3時間滞在しており、予想していたよりも何倍も良かったです!
いろいろな部分にお金がかけられているように感じますが、入場料は非常にリーズナブルでした。
宇宙に関する展示も情報が古くなく、この状態がずっと続いてくれると何度も訪れたいと感じます。
学術系Vの良い所は推し活が興味を広げるきっかけになったり勉強になるところだと思っています。
今後も熱い宇宙・航空業界を追っていきたいと思います!
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