
たまたまTwitterに流れてきたこの動画で、テレメを連呼するVtuberを取り上げたツイートを発見しました。
この方はロケットVtuberの「宇推くりあ」さん、がちがちのロケットオタクという珍しいジャンルのVです。
最近はアルテミス計画の「オリオン」打ち上げを同時配信したことから注目の集まるVtuberとなっています。
宇推くりあとは
宇推くりあとは、個人勢のバーチャルYouTuber。2020年10月11日に初配信。主な言語は日本語。
https://dic.pixiv.net/a/宇推くりあ
ロケット・人工衛星に特化している天文系であり、打ち上げの同時視聴配信に関して英語やロシア語などの海外の言語もある程度聞き取ることが可能。専門性の高い知識をわかりやすく解説をすることもあり、ロケットの専門家も注目することがある。
ロケット打ち上げや人工衛星帰還以外の主な配信ジャンルは、雑談配信や歌枠・ゲーム。ラブライブシリーズの同時視聴も行う他、スクフェスでのガチャ配信が主。ごくたまにオカリナを演奏することもある。
多くのロケット打ち上げで同時配信を行い、初心者にもわかりやすい説明と一方での専門性が特徴のVtuber。
待機中のコメントは「待機圏」、あいさつは「こんばっしょん(combustion:燃焼)」となかなかの徹底ぶり。
現在の衣装は日テレの番組で大賞を受賞したもので、至る所にロケットに関わる特徴がちりばめられています。
宇宙に興味はある
もともと宇宙には興味があり、中学生時代に小惑星探査機はやぶさが帰還したことで理系を志すことを決心。
現在でもHAKUTOやイプシロンに関しては情報を追っており、その関係で宇推くりあ氏を見つけたのかも。
ロケットについて調べる
配信を追うにあたり基本的な知識はあった方が面白そう!ということで疑問に思ったことを調べました。
何となく考えたことがあったけれど調べずに放置していた疑問も多いので、良い機会。
1年に打ち上げられるロケットの数は
中国宇宙航空科学技術活動青書によると、2021年は世界各国で計146回で1957年以降で最多らしい。
液体燃料と固体燃料の割合は
ざっと調べた限りでは不明
一般に大きな初速度が必要な場合や、比較的小型のロケットには、構造の簡単な固体ロケット
大型ロケットや精密な軌道投入を行う場合には、制御が容易で構造体の重量を低減できる液体ロケット
H2Aの意味
Hは水素が由来。NASDA(宇宙開発事業団)系の系譜はN-I → N-II → H-I → H-II → H-IIA → H-IIB→H-Ⅲ。
作っているのは三菱重工とJAXAで、新型H-Ⅲは打ち上げが延期され2023年度に打ち上げられる予定。
日本の打ち上げ場はどこ
鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所と種子島宇宙センターで前者ではイプシロンなど、後者ではH2Aが打ち上げ。
- 秋田ロケット実験場
- 鹿児島宇宙センター
- 気象ロケット観測所
- 昭和基地
- 大樹町多目的航空公園
- 新島試験場
- 北海道スペースポート
衣装の名称
ノーズコーン
ノーズフェアリングともいう。ロケットの頭部の部分で,大気中を飛行するときの空力加熱 (くうりきかねつ) や熱衝撃などからペイロードを保護するために取付けられる円錐形のカバーをいう。
MIB 宇宙
SF映画「メンインブラック」のラストシーンで登場する、宇宙が詰まったビー玉のようなもの。
インデューサー
ロケットエンジン用ターボポンプにおいてチャビテーションを防ぐために取り付けられる羽根車。
RCSクラスタ
姿勢制御システム(しせいせいぎょシステム、英: Reaction Control System, RCS)は、宇宙船のサブシステムの一種である。その目的は姿勢制御と操縦である。
重力ターン
重力ターン(じゅうりょくターン、英: gravity turn)またはゼロリフトターン(英: zero-lift turn)とは、天体の周回軌道に宇宙機を投入、もしくは逆に周回軌道から宇宙機を着陸させる際におこなうマニューバのひとつであり、重力を使用して機体を目的の軌道に誘導する軌道最適化(英語版)のひとつである。
ISS
国際宇宙ステーション(International Space Station)の略で、上空約400kmに浮かぶ宇宙実験施設。2030年に運用が終了する予定。
クラリス
宇推くりあの出身星。
自由遷移軌道
該当語が見つからず、静止遷移軌道かな?
人工衛星を静止軌道にのせる際、一時的に投入される軌道。ロケットを打ち上げて一気に軌道高度が高い静止軌道にのせることは力学的に困難なため、近地点高度が数百キロメートル、遠地点高度が静止軌道と同じ赤道上空約3.6万キロメートルという細長い楕円軌道に投入させる。
追記:コメントいただきました!
一般には「自由帰還軌道」と訳される”Free-return trajectory”のことのようです(画像は「Mission Profile for First Crewed Flight of Orion」、オリオン宇宙機の月有人飛行で使われる軌道の解説図ですね)。
例えば地球から月に行って帰ってくるとき、月の重力で自然に帰りの方向転換を行い推力を使わず帰途につくことができる手間いらず(Free)の軌道だとか。
Oリング
断面がO形の環状パッキンで、流体やほこりを密封します。さまざまな使用条件に適した豊富なゴム材料をご用意しています。
アイソグリッド構造
は連続した正三角形の補強部分(リブ)を伴う面で構成される軽量化と強度を両立した構造である。
ショックダイアモンド
超音速ジェットエンジン、ロケット、ラムジェット、スクラムジェットなどの航空宇宙推進システムの超音速排気プルームが動作するときに現れる定在波パターンの形成です。
宇宙への興味
最近はちょくちょく確認(はやぶさ2、HAKUTO、イプシロン、DARTなど)していたのですが興味が再燃。
趣味をいくつも回すメリットとして、再び出会えた時のハードルが下がることがあると思いました。
ただの浅い知識にとどまらないように、ネット情報以外にも本を読んだりして理解を深めていこうと思います!
コメント
「自由遷移軌道」というのは一般には「自由帰還軌道」と訳される”Free-return trajectory”のことのようです(画像は「Mission Profile for First Crewed Flight of Orion」、オリオン宇宙機の月有人飛行で使われる軌道の解説図ですね)。
例えば地球から月に行って帰ってくるとき、月の重力で自然に帰りの方向転換を行い推力を使わず帰途につくことができる手間いらず(Free)の軌道だとか。
ご指摘ありがとうございます!専門家にコメントいただけるのありがたい…!