【インセプション】ターゲットの夢にダイブし潜在意識を改変しろ!

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発表当時、話題になった「インセプション」がアマゾンプライムで無料公開されていたので見ました!

夢へ侵入し潜在意識に植え付けを行う、産業スパイのミッションを追ったSFアクション作品です。

理系大学生から見た「インセプション」のあらすじと物語のポイント、感想などまとめていきます!

映画「インセプション」

公開:2010/07/16
制作:ワーナー・ブラザース
監督:クリストファー・ノーラン
受賞:撮影賞、視覚効果賞、音響編集賞、録音賞(第83回アカデミー賞)
   オリジナル脚本賞(全米脚本家組合賞)

主な登場人物

コブ…「抜き取り屋」と呼ばれる産業スパイ。妻殺しの容疑者としてアメリカ当局から追われている。

モル…コブの亡き妻。コブとともに夢へのダイブを繰り返し現実と夢の区別がつかなくなった。

サイトー…コブに「植え付け」の仕事を依頼する。彼の容疑を取り消すほどの影響力を持つ。

アーサー…コブの「抜き取り屋」の仕事仲間。ミッション中は第2層(ホテル)に残る。

アリアドネ…コブが師から紹介された「設計者」。ミッション中の世界をすべて設計している。

イームス…コブがケニアで引き入れた「偽造師」。ミッション中はピーターに変装している。

ユスフ…強力な鎮静薬を調合できる腕利きの「調合師」。ミッション中は第1層(白いバン)に残る。

ロバート…本ミッションのターゲット。複合エネルギー企業トップである父が死亡した直後。

ピーター…企業の右腕として働いていた人物。ミッション中に登場するのはイームスの変装した姿。

インセプション知識

トーテム

夢の世界を行き来する際に、自分のいる世界が本当の現実かを確認するためのアイテム。

コブのアイテムは金属でできたコマで、夢の世界ではそのコマは回転し続けるようになっている。

小さくて存在を感じられる重さを持つものが望ましい。

鎮静薬

ターゲットおよび抜き取り屋が強い衝撃があった際にも現実世界に戻らないようにする。

薬は「調合師」によって調合され、腕利きの調合師は複数を

一方で夢の世界で死んだ場合、鎮痛剤が切れるまでは「虚無」で時間を過ごすことになる。

夢の世界

夢の中は自分の記憶が投影された風景や人物が配置されている。
訓練された人物は夢の世界を防御することができ、それは武装した人物で置き換えられる。
大切なものは銀行や金庫など、現実で貴重品を預ける場所に隠していることが多い。
夢の世界では体感時間が非常に長くなり、これは後述する夢の階層が深いほど長くなる。

夢の階層

夢の世界ではさらにそこから夢の世界にもぐることができる。
夢の中の夢の中の夢の中の…と無限に潜れるがその分現実世界に戻ってくるのが難しくなる。

「インセプション」のあらすじ

記憶の抜き取りに失敗したコブは、サイトーに記憶の植え付け〈インセプション〉を依頼される。
コブは故郷で妻殺しの容疑者として追われており、子供たちと再会するため依頼を受ける。
かつて彼に植え付けのきっかけを与えた師のもとを訪れ「設計者」アリアドネを紹介される。

サイトーの情報抜き取りを依頼したコボル社に命を狙われつつ、コブは計画に必要な人員をそろえる。
彼の依頼は「企業トップである父親の体制を壊す」という潜在意識を息子に植え付けること。
決して彼自身やその仲間に気づかれてはならず、あくまで自分で思いついたと思わせる必要がある。

作戦当日、アリアドネは一人で夢の世界にトリップしているコブの夢に潜入する。
そこで彼女はコブが妻に失うきっかけと、彼女の潜在意識が夢で妨害してくることを知る。
彼の理解者が必要だと主張するアリアドネに対しコブは急遽彼女も計画に組み入れることを決める。

第1層にもぐった彼らはターゲットの誘拐に成功するが、突如夢の世界の住人から銃撃を受ける。
彼は抜き取り屋に対して自分の情報を防御する特殊な訓練を受けていたのだ。
負傷したサイトーのダメージを軽減するため、コブたちはユスフに運転を任せ第2層に潜る。

第1層での失敗を教訓にコブは第2層でターゲットにこれが夢であることを伝える作戦に出る。
コブは自分が夢の世界のボディーガードであるという嘘でターゲットを信じ込ませることに成功する。
父の側近だったピーターを悪者に仕立て上げ、ロバートと彼に変装したイームスの記憶へ潜る。

ピーターに変装したアーサーの夢の中は武装集団によって厳重に警護された雪山の病院だった。
計画の成功直前、妨害に来たモルを撃つことをコブがためらいロバートが第3層で死亡してしまう。
アリアドネは虚無にもぐりロバートを回収、計画を成功させたうえで脱出することを提案。

コブは今は亡き妻、モルと最後の決着をつけるためアリアドネと夢の中(虚無)にダイブする。

「インセプション」を観た感想

この世界が本物であるという保証はどこにもない

最後の描写がとても上手く、クレジットが終わるまで「あること」を祈らずにはいられませんでした。

また作中のテーマでもある「夢と現実の区別がつかなくなること」が非常に怖いのは共感できました。

モルの「その世界は本物なの?」という言葉は「マトリックス」や「水槽の脳」を思い出させます。

水槽の脳(すいそうののう、brain in a vat)とは、「あなたが体験しているこの世界は、実は水槽に浮かんだ脳が見ている夢なのではないか」、という仮説。哲学の世界で多用される懐疑主義的な思考実験で、1982年哲学者ヒラリー・パトナムによって定式化された。”

水槽の脳 – Wikipedia

今、誰の夢の中?

はじめは、第3層で潜ったピーターの夢の世界が、本当は誰の世界かわからなくなりました。

第1,2層のピーターはアーサーの変装であり本物ではなく、第3層もアーサーの世界であるはず。

アーサーは味方であるはずなのに、なぜ武装集団が襲ってくるのがよくわからなかったのですが、

  • 第1層の襲撃:侵入した全員に対するロバートの防衛意思
  • 第2層の襲撃:アーサーに対するロバートの防衛意思
  • 第3層の襲撃:アリアドネの設計+コブの潜在意識

ということなのでは?と一応納得は行きました。誰の攻撃なのかがなかなか難しい…。

夢の階層というアイデア

夢の階層を1つ上がるためには「キック」が必要であるが、夢の外となかでは意思の疎通が図れないため
音楽で統一するというのが面白いアイデアだと思いました。
それぞれの階層には眠っている人を警護するために1人が残っているため、全員が同時に戻ってくる必要があります。
階層によって時間の進み方が異なるというのも非常に面白い発想だと思いましたが、少し混乱します。

アマゾンプライムで視聴可能

夢の世界にもぐるというSF作品はいくつかありますが、アクションながら発想が非常に面白い!

内容が科学的というわけではないのですが、理系向きの作品だと思いました。

2021/01/16時点ではアマゾンプライムで無料視聴できるので是非見てみてください!

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