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大阪万博のシンボル「太陽の塔」を制作した芸術家の岡本太郎氏が好きで、美術館巡りをしています。
芸術は爆発だ!の台詞に代表されるようなエネルギッシュな作風に憧れ訪れたのは、この記念館でした。
大阪や川崎が有名ですが、渋谷のアトリエを改築した「岡本太郎記念館」が良かったので紹介します!
岡本太郎の傑作「太陽の塔/生命の樹」とEXPO’70パビリオンのある万博記念公園に行ってきた!
【岡本太郎美術館】緑豊かな川崎市の岡本太郎美術館に行ってきた
岡本太郎とは
岡本 太郎は、日本の芸術家。抽象美術運動やシュルレアリスム運動とも接触した。
主な作品として大阪万博での「太陽の塔」、第五福竜丸被爆したときに描いた「明日の神話」などがある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/岡本太郎
漫画家である岡本一平と詩人の岡本かの子の長男として生まれ、幼少期から芸術に向き合ってきました。
かつての東京藝術大学を中退しパリの大学で民俗学を学ぶ傍ら、ピカソの作品に出会い衝撃を受けます。
その後は日本人の根幹にある力強さを独自の視点で切り取り、今までにない芸術のスタイルを確立しました。
芸術が一部の高尚なものではなく一般にも広く開かれるべきだと考え、メディアへの出演も多数あり。
芸術を一般人にも開きたいという考え方は、自分の好きなイサム・ノグチ氏に通じるところがあります!
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岡本太郎記念館へのルート
1998年5月7日。岡本太郎が42年にわたって住まい、作品をつくりつづけた南青山のアトリエが「岡本太郎記念館」として公開されました。
建築家・坂倉準三の手による旧館はそのままに、隣接する木造2階建ての書斎/彫刻アトリエを新築の展示棟に建て替えて、財団法人の運営する公的なミュージアムになったのです。
太郎没後からわずかに2年。エンジンは、「岡本太郎を次の時代に伝えたい」と願う岡本敏子の情熱でした。
https://taro-okamoto.or.jp/memorial-museum
東京メトロは「表参道」駅より徒歩8分、都営バスは新橋駅前行・渋谷駅前行で「南青山六丁目」徒歩2分。
最寄り駅は表参道になりますが、個人的にお勧めしたいのがJR山手線「渋谷」から徒歩30分のコース。
銀座駅のコンコースには岡本太郎氏の超大作「明日への神話」もあるので、ぜひ見ておきたいところ!
明日への神話
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「太陽の塔」と双極をなす「明日への神話」は、第五福竜丸被爆がきっかけの核兵器根絶のメッセージ作品。
この作品はもともと、1968年のメキシコオリンピックのためにホテルの壁画として製作されました。
しかし展示を予定していたホテルが完成前に倒産、彼の作品は長い間メキシコで行方不明になっていました。
太郎の養女でであり、実質的な妻であった岡本敏子の捜索により発見・修復され現在の場所に至ります。
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都会はビルの圧迫感がすごいですね…
こんな都会にアトリエを持っていたということは岡本太郎氏はかなり優雅な暮らしをしていたのかな……
子供の樹
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記念館の途中に見るからに岡本太郎作品があり、近づいてみると題名は「子供の樹」となっていました。
岡本ファンならよく知っている有名な作品の一つで、枝の先の楽しそうな笑顔が希望を感じさせます。
彼は同じようなモチーフで作品を作ることが多く、他の美術館でも似たような作品を見つけられます。
岡本太郎記念館
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上品な住宅街を歩いていくと、塀に囲まれたジャングルが現れた!
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ここが「岡本太郎記念館」です。このマークにはどのような意味があるのでしょうか?
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入り口でチケットを購入。
通常は大人650円、子供300円で、開館時間は10:00~18:00(最終入館17:30)、火曜日閉館です。
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美術館にしては珍しく、すべての作品の撮影が許可されています。
撮影は自由ですが、マナーとしてシャッター音がうるさいiPhoneなどは事前に無音カメラを入れましょう。
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入り口を守るオブジェ。
既に何を表そうとしているのかわかりませんが、そこが好きです。
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1階はアトリエになっています。
あれ、奥に人影が…
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岡本太郎本人のオブジェがあります。
かなりリアルにできているので一瞬ビビります(笑)
小柄な方だったようですね。
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多分アトリエはそのまま。
床に飛び散った絵の具が彼の仕事ぶりを表しているかのようです。
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とにかくキャンバスも筆の数もたくさんあるなというのが率直な感想。
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2階は小さな展示室。
毒々しい色彩で描かれた苦しんでいるようにも見える絵画たち。
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僕が気に入ったのはこちら。
無題だったので「新時代の夜明け」と名前を勝手につけました!
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奥にも部屋がありました。
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庭にも展示物があります。
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「座られることを拒む椅子」的な作品名。
座ったらケツを食い破られそうですね!
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個人的に左側の作品がツボ。孤独感というか疎外感がすごい
庭の展示物だけを見る際にも入場料は必要だそうです。
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ミュージアムショップではオリジナルグッズもたくさんありました。
少し値段が高いのはしょうがないね!
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太陽の塔は1/144モデル、1/350モデル、それからソフビとキーホルダーもありました。
どれだけ「太陽の塔」をそろえれば気が済むんだ!
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この時計などは岡本太郎を知らない人にもセンスがあって良さそうです。
彼は展示物だけでなく、ウイスキーのグラスに代表される身近な商品の中にも芸術を取り込んでいました。
岡本太郎記念館の感想
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「岡本太郎記念館」はアトリエを改築しただけなので、大きさも展示物もそこまで数はありません。
しかしアトリエに漂う、岡本太郎がここで製作活動をしていた雰囲気を肌で感じられるのでおすすめです。
芸術家本人のアトリエというものは普通、存続が困難だとして取り壊されてしまうことも多いと聞きます。
特に渋谷の高級住宅街にある彼のアトリエはいつなくなってもおかしくないくらい。
彼の制作現場を作品とともに楽しめるのは記念館だけなので、ぜひ足を運んでみることをお勧めします!
いつかは「太陽の塔」と「岡本太郎記念館」も見に行けるといいな…!
追記:見に行きました!
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