【モエレ沼公園】イサム・ノグチ設計、北海道の現代アート野外公園

旅行

北海道・札幌というと観光地が多いイメージですが、スポットが集中しており退屈してしまうことも。

そんな人におすすめしたいのが、今回紹介する世界的な彫刻家が設計を行った「モエレ沼公園」。

今回は札幌にある芸術公園「モエレ沼公園」について、行き方やおすすめポイントを紹介します!

イサム・ノグチとは

イサム・ノグチ(Isamu Noguchi、日本名:野口 勇、1904年-1988年)は、アメリカ合衆国ロサンゼルス生まれの彫刻家、画家、インテリアデザイナー、造園家・作園家、舞台芸術家。日系アメリカ人。

https://ja.wikipedia.org/wiki/イサム・ノグチ

日本とアメリカを行き来して彫刻を学び、日系人として日米の運命にもまれながら生きた芸術家です。

有名な作品としてニューヨークにある「赤い立方体」や大阪万博の「月の世界」などがあります。

海外の世界的な美術館に行った際にもよく展示してある芸術家であり、もっと日本人に認知してほしい…

モエレ沼公園の歴史

アイヌ語の「モイレペッ(静かな水面)」を意味するモエレ沼は270万トンの不燃ごみ埋立地でした。

運用を終了したモエレ沼は札幌市の 「環状グリーンベルト構想」の拠点として再整備が計画されました。

依頼を受けたノグチ氏が「全体をひとつの彫刻作品とする」というコンセプト札幌市から依頼を承諾。

意欲的に公園設計に取り組みますが、1988年に彼が亡くなり計画はとん挫しそうになります。

最終的にイサム・ノグチ財団によって彼の生誕100周年の2004年の完成を目指して計画が再始動。

1982年着工、2005年に一般に向けた芸術公園としてグランドオープンしました。

モエレ沼に浮かぶ約1.89km²のさわれる芸術作品として、また市民の憩いの場として愛されています。

ごみ処理場を公園にしたことや冷却に雪を利用するガラスピラミッドなど芸術以外にも評価が高いです!

モエレ沼公園のアクセス

モエレ沼公園は札幌とは言いつつ、もとがごみの埋め立て地ということであまり立地が良くありません。

自動車で直接向かうか、地下鉄とバスを乗り継いでいく方法が最も一般的ではないでしょうか?

「モエレ沼公園」アクセス①

  • ●地下鉄東豊線「環状通東駅」 
  • 東69「あいの里教育大駅前」行→モエレ沼公園東口
  • 東79「中沼小学校通」行→モエレ沼公園東口
  • 東61「中沼小学校通」行→モエレ沼公園西口
  • ●下鉄南北線「北34条駅」/東豊線「新道東駅」
  • 東76「中沼小学校通」行→モエレ沼公園西口

モエレ沼公園の展示

モエレ沼公園は公園面積が1.89 k㎡と非常に大きな公園となっており、歩いて回るのがかなり大変です。

そのため公園の入り口には2時間200円で自転車の貸し出しを利用することをおすすめします。

モエレ沼公園カラー地図:http://moerenumapark.jp/moe/image/map_color.pdf

ガラスのピラミッド”HIDAMARI”

2003年に開館したモエレ沼公園の顔で、表面のガラス面積は延べ2,483m2ガラス製ピラミッド。

その特徴的なフォルムからルーブル美術館のピラミッドを彷彿とさせます。

内部にはレストラン、ギャラリー、ショップ、休憩所、資料館などがあります。

このピラミッドの正式名称”HIDAMARI”は、一般から募集した2,340件の中から決定されたそうう。

モエレ山/プレイマウンテン

人工とはいえ札幌北東部では唯一の山であり、標高62mを登り切った人用に「登頂証明書」も販売中。

何もないところに不燃ごみや土を積むことでできた山で、登るコースが3方向、5ルートと複数あります。

コースによってモエレ山のさまざまな側面を見ることができますが個人的なおすすめはこの斜面。

山の斜面にたくさんの自転車が固定されており、自転車の群れが山を登って来るように見えます。

山頂の展望台の幅2004mはイサムノグチの生誕100年である完成年2004年にあやかっているとか。

海の噴水

公園設計前からノグチ氏が研究を続けていた噴水が直径48mの巨大な「海の噴水」として公園の中央に。

最大噴上高が25mにもなる「ビッグワン」をはじめとした水の大迫力アートが楽しめます。

基本的に1日に4回のプログラム開催がありますが、おすすめは40分のロングプログラム。

ここでは溜まった水が海の様にビッグウェーブを形成し、夜にはライトアップもあります!

サクラの森

イサム・ノグチ氏が子供のために設計した彫刻遊具が集まっているブースです。

彼の代表作品「オクテトラ」をはじめとした、原色で塗装された奇抜なデザインの遊具が並んでいます。

サクラの森 遊具エリアの一部工事について

モエレ沼公園には彫刻を並べただけで、どのように遊ぶかがわからない遊具も多く感じます。

子供に遊び方を任せているという点でも、非常に面白い発想だなと思いました。

モエレ沼公園の感想

札幌市は負のイメージのある埋め立て地に世界的な芸術公園を作るという素晴らしい事業を行いました。

札幌市民はこのような素晴らしい公園を自由に利用できることをとても誇りに思っていいと思います!

彼の作品に初めて出会ったのはこのモエレ沼公演で、北海道自転車一周中に大雨に降られた時でした。

その日は真っ暗でほとんど見えなかったため、近くのバス停で野宿し次の日の朝に再来訪。

誰もいないモエレ山から見下ろす公園の景色は、雨が日光に温められた霧に浮かび上がって見えました。

前日の大雨への疲れもあって、その時の景色はとても神秘的で旅行中の大切な思い出になりました。

北海道旅行で訪れた観光地でも1,2を争うほどの良い場所で、機会を見つけて再び訪れました!

イサム・ノグチ氏は、シンプルな彫刻が電気で動くというスタイルから工作的な視点で面白いです。

おまけ:他のイサム・ノグチ作品

ブラック・スライド・マントラ

札幌の大通公園には遊べる彫刻作品「ブラックスライドマントラ」があり、そちらも撮影してきました。

大通りのデザインを見たイサムノグチが「子供の遊べる彫刻の遊具を作りたい」と作成した彫刻。

もともと道路が出会ったスペースを埋めて彫刻が設置されたため、住所が二つの番地をまたいでいます。

この遊具は子供の姿が絶えることなく、彫刻の写真を撮影するのに一苦労しました(笑)

芸術は何の役にも立たないという人はここで遊ぶ子供達を見て欲しいですね…

万博記念公園

大阪万博の会場に「宇宙空間の夢」と称してイサム・ノグチ氏が池に浮かぶ彫刻群のデザインをしました。

大阪の万博記念公園ではかつての彼の展示品を見ることができます。

当時は水が噴き出したり、作品自体が上下に動いたりとなかなか楽しそうな作品だったようです。

また、駐車場の方には「月の世界」という作品も存在しています。

岡本太郎の傑作「太陽の塔/生命の樹」とEXPO’70パビリオンのある万博記念公園に行ってきた!

赤い立方体

ニューヨークの街中に聳え立つ巨大いな赤い立方体もイサム・ノグチ氏の作品です。

ニューヨーク近くにも彼の作品だけ集めた美術館があり、彼が世界的に認められているとわかります。

アメリカは特に彼の作品の展示数が多いと感じました(日系とはいえ、アメリカ人なので当たり前?)

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美術館、博物館

https://itsuki-campuslife.com/review-museam
https://itsuki-campuslife.com/museum-taiyounotou
https://itsuki-campuslife.com/museum-openairmuseum

コメント

  1. 匿名 より:

    イサムノグチさん6歳でお亡くなりになったことになってる・・・1904〜じゃない?

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