【空気圧回路】生産管理で使うかもしれない知識をゼロから勉強してみる

ガジェット

材料系なので電気回路も空気圧回路も読めないですが、どうせならちょっと変わり種から学んでみます。

工場の中では各種電源として、電気と同じくらいの空気を使ったものが多くて驚いた記憶があります。

記号はSMCのソフトを使わせていただきました。空気圧回路図作成プログラム|SMC

空気圧回路とは

空気圧技術は各種の機械装置で利用され,機械装置の仕様書には電気回路図(電気回路部用)と空気圧回路図(空気圧回路部用)が添付されている。

https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201302287273594878

英語だと「Pneumatic circuit」、あまり聞く機会はなさそうですが、こういった技術単語集が欲しいです。

空気圧回路を見てみよう

たぶんこれまでの流れとして「電源」「接続線」「シリンダ」「その他動くもの」に分かれる気がします。

簡単そうなやつから行ってみましょう。2ポート弁のファイルに合った「2/2 NC1」を見てみます。

この部品は電磁弁やソレノイドバルブと呼ばれる部品だそうです。

電磁弁は電磁石(ソレノイド)に電流を流すことで、プランジャと呼ばれる鉄片を吸引し、電流を切ると離れる原理を使用し、弁(バルブ)を開閉する仕組みを持つものである。

Wikipedia

ポートとは「弁にいくつの経路が繋がっているか」で今回は線が上下に一本ずつなので2ポートです。

まず何もしない状態が第一状態で、電気の力でバルブを動かして第二状態に持っていきます。

第二状態では下から上に矢印が伸びているので空気は下から上に流れていきます。

第二状態で電気を切るとばねの力で再び第一状態に戻っていきます。たぶんあっているはず…!

記号の分類を見てみる

この記号を足掛かりに、左右端の箱の中身からバリエーションを見て行ってみます。左右端の箱は動力です。

左から順番に

  • 外部パイロット…外部から空気を入れて弁を作動させる方式。空気を入れる線が伸びている。
  • 内部パイロット…引き込んだ空気を分岐させて弁を作動させる方式。
  • エアオペレート…電気の力を使わずに直接空気で作動させる方式?
  • レバー…手動で弁を作動させる方式。他にもいろいろある。

次に箱の中身です。箱の個数は〇位置と表現され、2か3です。箱が3つになるとその場で停止ができるらしい。

3位置は両側にばねと電気が付いていますが、何も作動させないと中央の箱の状態に戻るようになっています。

最後に箱の外側にあるものになります。

  • レギュレータ…流量調整弁+<〇なら右方向を制御できる記号の組み合わせ。
  • サイレンサ…流体が高速で噴き出すところで発生する噴流音を吸音する機構です。
  • 圧力計…圧力をはかるための機器。2本線があると差圧計になります。

スピコン

スピコンとはスピードコントローラーの略で、バルブの空気量を絞ることができる装置です。

レギュレータ

エアー圧力を減圧させる機器です。

サイレンサ

エアーの出入りの際に生じる騒音を抑える装置です。

ノーマルオープンとノーマルクローズ

シングルソレノイド方式は片方の起動が電磁弁ですが、もう片方はスプリングで作動します。

電源が切れた場合はスプリングに従い開閉状態が変わり、呼び名が異なります。

電源OFFでバルブが開くのがノーマルオープン、電源OFFでバルブが閉じるのがノーマルクローズ。

メータイン、メータアウト

メータインはスピコンを使って吸気を絞り、メータアウトはスピコンを使って排気を絞ります。

一般的にアクチュエータの速度調整を行う場合、メータアウトの方が安定した動作が得やすいです。

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