こういう情報は少ないので需要があるか不明ですが、役に立ったリンクをまとめてみました。
内容としては状態図、力学的挙動、転位、金属間化合物、サイズ効果、結晶方位、単結晶など。
高エントロピー合金
High-Entropy Alloys
高エントロピー合金に関する論文を項目別にまとめてくれている書籍で、非常に便利でした。
全文英語なのと、価格が非常に高いので、研究室の予算で購入してもらうのがおすすめ。
似たような物質の力学的特性をぱっと調べたいときなど、百科事典的に重宝しました。
金属全般
室蘭工業大学 亀川研究室 材料科学B
http://www3.muroran-it.ac.jp/hydrogen/zaika_b.html
2020年度の材料工学コース3年生用の資料らしいですが、金属初心者にはとても良いです。
結晶学から状態図まで広く浅く網羅しており、ざっと復習する際にも非常に便利でした。
大学院の口頭試問対策に利用し、その後も入学希望者などにおすすめしている資料です。
結晶構造の分類と表記法
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kenbikyo1950/29/2/29_2_118/_pdf/-char/ja
いくつも名称があり、複雑なのに実は明確なルールが存在していない結晶構造の表記法。
一目で確認したいときに役立つデータベース代わりに利用しています。
代表的な化合物や点群も表記されているので、そちらで検索をかければすぐにわかります。
Phase Diagram
https://sites.google.com/site/catcalcphase/metal
二元系について計算状態図をまとめてくれている、運営者不明の謎しかし有能サイト。
論文に乗せるのではなく、ぱっと検討したいときにサクッと検索して使えるのでおすすめ。
二元系状態図だけでなくエリンガム図なども出せるので、お気に入りに入れておくと便利。
金属間化合物
金属間化合物(材料学シリーズ)
基本的な金属間化合物についてさらった本で、先輩の論文と照らし合わせて勉強しました。
積層欠陥やAPBなどについても、比較的わかりやすい説明がなされているのでありがたい。
次に読むべき書籍がなかなか見つからないので、有識者がいたら教えてください。
三元系状態図
3成分系平衡状態図の基礎
https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/26432/ferrum10_10_810.pdf
https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/26434/ferrum10_11_855.pdf
大阪大学のアーカイブに収録されている、日本鉄鋼協会ふぇらむに掲載された三相状態図講座。
二元系状態図の理解を前提に、三元系に拡張した場合の状態図の読み方を説明しています。
結晶学・力学
単結晶の塑性変形
http://www.numse.nagoya-u.ac.jp/P6/kobashi/img/file21.pdf
http://www.numse.nagoya-u.ac.jp/P6/kobashi/img/file22.pdf
基本的に欠陥を含まない材料が、どのようなルールに沿って変形を起こすかを解説したスライド。
変形と理論強度
http://www.cis.kit.ac.jp/~morita/jp/class/EleEngMats/4.pdf
金属結晶のすべりと欠陥
ラウエ背面法
X線回折要論
ラウエ背面法について述べている日本語でほぼ唯一の書籍ですが、なかなか難しい。
Greninger chart -FZU
http://www-xray.fzu.cz/xraygroup/www/grchart.html
グレニンガーチャートのPDFが置いてあるサイト、セロハンに印刷するといいでしょう。
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