もしも世界をよくするために、”100億円と何でもできる優秀な秘書”がいたら…という作品が登場。
何だかとても面白そうな雰囲気がするアニメとして、期待して視聴しましたが複雑すぎました。
ここでは”東のエデン”のTV版、映画版を見終わった人向けにストーリーなどをざっくりまとめます!
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東のエデンとは
ある日12人の人間が100億円と携帯を渡され、日本を救うためのゲームが開始された。
ゲームの拒絶、私利私欲のため金を利用したセレソンは”サポーター”により排除が行われる。
物語は記憶を失いワシントンに現れたNo.9滝沢朗の、少女咲と出会いから始まる。
セレソンゲームの主催者は誰なのか、100億を使って日本を救えるセレソンは誰なのか…?
ノイタミナ初のオリジナル作品で、書籍版はアニメ版後に出版されたので原作はありません。
100億円と何でもできるコンシェルジュがいたら…という想像力が搔き立てられるテーマの物語。
セレソン同士の駆け引きや、ゲームを企画したMr.OUTSIDEなどのハラハラドキドキのシーンも。
同じノイタミナ枠のサイコパスっぽさがあったり、攻殻機動隊のI.G Productonが関わっていたり…
TV版11話と映画前後編による構成となっています。
セレソン
Mr.OUTSIDEこと亜東才蔵が、12人の人間に100億円の電子マネーとノブレス携帯を渡した人物。
それぞれのセレソンはお互いの正体を知らず、それぞれがお互いの目標に従って行動を起こします。
セレソンのあるべき行動から外れた人は、セレソン内の”サポーター”からペナルティが課されます。
サポーターの正体は、No.1物部によってゲームを進行するための架空人物だと推理されています。
※太字になっていないセレソンについてはアニメ/映画版には(ほぼ)登場せず
- No.1 … 物部 大樹/もののべ だいじゅ:政治家
- No.2 … 辻 仁太郎/つじ じんたろう:演出家
- No.3 … 北林 とし子/きたばやし としこ:隠居
- No.4 … 近藤 勇誠/こんどう ゆうせい:警部補
- No.5 … 火浦 元/ひうら はじめ:医者
- No.6 … 直元 大志/じきもと たいし:映画製作者
- No.7 … 篁 カオル/たかむら かおる:詐欺師
- No.8 … 立原 憲男/たちはら のりお:サラリーマン
- No.9 … 滝沢 朗/たきざわ あきら:不明
- No.10 … 結城 亮/ゆうき りょう:無職
- No.11 … 白鳥・D・黒羽/しらとりくろは:モデル事務所長
- No.12 … 亜東 才蔵/あとう さいぞう:主催者
セレソンゲームの道具
ジュイス
ノブレス携帯に100億円の電子マネーとともに付与されている、音声だけの優秀なコンシェルジュ。
セレソンの荒唐無稽な命令を実行し、いつも「今後も救世主足らんことを」という文句で切れる。
その正体は亜東の命で制作され、ATO播磨脳科学研究所に設置されていた12台の巨大なコンピュータ。
TV版でNo.1物部たちに強奪されかけるが、No.12亜東の命でトラックで移送され高速を走り続ける。
エデンシステム
サークル”東のエデン”が開発した携帯サイトで、メンバー開発の画期的な画像検索エンジンを持つ。
このサイトでは携帯カメラやPCで取り込んだ画像をもとに、ネット上の情報から瞬時に検索できる。
画像に書き込みを貼り付ける機能も実装しており、相慈院大学の学生や職員のほとんどが利用した。
しかし誹謗中傷や個人情報の暴露などに悪用され、女子学生の退学事件を引き起こしてしまった。
世間コンピュータ
ノブレス携帯を分析した板津が開発した、未来予測型のシミュレーションソフト。
「〇〇になる確率」と打ち込むことで、それがなされるまでの日数などがディスプレイに示される。
細かい条件などを打ち込むことで、さらに詳細な計算を行うことができる。
ゆくゆくはエデンシステムと組み合わせることで、完璧な未来予測をすることも検討されていた。
AirShip
公安の盗聴を避けるために板津が開発し、東のエデンのメンバーが導入したIP電話プログラム。
通話、動画、電子マネー送金などを無料で行えることから、日本全国への通信手段として用いられた。
作中ではTV版最後のニートたちへの連絡、映画版では日本国民へのメッセージ送信に使われている。
ストーリーとセレソン
テレビ版以前
動いたセレソン
- No.1…完全なる官僚主義の復活
- No.9…引きこもり若者の雇用
- No.10…既存体制の破壊
ノブレス携帯がタクシー運転手である亜東から12人のセレソンに渡され、セレソンゲームが開始。
結城が日本へのミサイル攻撃を実施、それに対し9番滝沢がニートを動員して犠牲者を0に抑える。
しかし”迂闊な月曜日”は国民を失望させ彼らは糾弾、滝沢は彼らをドバイに送り込み非難を避けた。
自分と国民に失望した彼は播磨研究所の技術を使い自らの記憶を消去、ワシントンへ飛びます。
テレビ版
動いたセレソン
- No.1,2,10…完全なる官僚主義の復活
- No.4…警察内部の浄化
- No.5…老人だけで解決する共同体
- No.11…性犯罪者もしくは在来日本人の絶滅
No.10結城はミサイルを”迂闊な月曜日”のリベンジとして、再び60発のミサイルでの日本攻撃を画策。
ゲームの中でジュイスの有用性に気が付いたNo.1物部は、ATO播磨研究所からの強奪を試みるも失敗。
直前にNo.12亜東により研究所から運び出され、計画失敗を悟った物部は一時撤退を決める。
しかし納得しないNo.10結城は、当初の計画通り、60発のミサイルの発射をジュイスに指示。
それに対しNo.9滝沢は、ニートたちがエデンシステムに書き込んだ意見を検討し迎撃に成功。
”自分を王様にする”という命令をジュイスに行い、咲にノブレス携帯を託して失踪した。
劇場版
動いたセレソン
- No.1…完全なる官僚主義の復活
- No.2…日本を被害者にして発言権を与える
- No.6…”しょっぱい男”の映画で日本を救う
- No.9…王様になる(TV版より継続)
TV版最後にNo.9滝沢がジュイスに出した命令から、滝沢は飯沼と名前を変え、総理大臣の後釜を狙う。
一方でNo.2辻は、撃墜王(Air King)として有名な滝沢をNo.10結城に射殺させることを画策する。
目的は滝沢の暗殺を60発ミサイルとともに外国の仕業とし、日本を発言権のある被害者にすること。
ジュイス確保に失敗したNo.1物部は、他のジュイスをミサイルで破壊することで勝者を狙う。
No.1物部がトラックで移動中だったジュイスをミサイルで破壊、No.2,11,12がゲームから脱落。
そのうちNo.11白鳥は”王様になる”というNo.9滝沢の夢にかけ、身代わりとなって破壊される。
正反対の考えを持ちながら同じ目標をめざす物部に対し、滝沢は日本国民へのメッセージで答える。
物部と滝沢の最後の会話を聞いた亜東はひとまず今回のゲームを終了し、全員の記憶を消した。
「東のエデン」感想
風呂敷を広げすぎ、メッセージ性が薄いなど酷評もあり、手放しには褒められる作品ではないかも。
実際に日本を良くしようと考えているセレソンが少ないのも、話としては面白みに欠けます。
それも日本の現状だと言われれば終わりですが、もっと大々的な計画なども見てみたかったですね…
一方で、ノイタミナ枠でその系譜を継いだ”残響のテロル”や”サイコパス”の流れも感じられます。
東のエデン→残響のテロルでだいぶまとまるようになり、サイコパスで一つの答えに到達したみたいな
攻殻機動隊の世界につながっていたり、一つの答えとしてシュビラシステムがあったりするのかな…
コメント
100億な
修正しましたーお恥ずかしい…
自分的には最後はNo.10に射殺されるラストの方が良かったと思う。滝沢がブルーカラーの仕事をしてるとか考えられない。