【大学生読書】理系大学生が読んだ本を全部紹介する(2022年)

おすすめ

2022年おすすめの10作品

失楽園

高校生徒の時に新聞に著者の訃報が出ているのを見てから、ずっと気になっていた作品を読むこと叶いました。

本作品が不倫を扱っているのは知っていましたが、なかなかに生々しい作品で一種の恋愛ものとして読めます。

不倫というと周囲を巻き込む印象ですが、孤立したがゆえに結びつきを深くする二人の描写が心に響きました。

華氏451度

華氏451度は紙の自然発火点で、焚書が行われている世界で本を焼く主人公が体制に疑問を持ち始める話です。

同じようなディストピア作品である「1984年」では主人公の意志は折られますが、今回はハッピーエンド?

それぞれが本を記憶して書籍を復元する考えは、思想は誰にも奪えないことを意味しており心が熱くなります。

一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書

海外旅行に行くといかに自分が母国について知らないかを思い知らされ、勉強しようと決意して借りた一冊。

年号はある程度分かれば良く、各時代のトップに焦点を当てるまとめ方は非常にわかりやすくおすすめです。

世界史はどうしても地域が分かれるのでいまいち、最低限の元号を抑えておけばいいのかなという理系の感想。

宇宙の戦士

父親に薦められて読んだ作品で、ガンダムなどの原案となったパワードスーツが登場する星間戦争SF作品。

初期版ではスーツの挿絵は存在せず、ロボットよりも国家のために命を捨てるトップガン的なストーリー。

平和な時代で軍隊経験がないのもあり、ここまで命を懸けられる共同体というものにも少し心が惹かれたり。

バッタを倒しにアフリカへ

現代文の授業か入試関係で少しだけ読んだような記憶があり、タイトルが目に入ったので借りてみました。

表紙の写真とは異なり、少ない予算の中でいかに自分のやりたい研究を行うかという研究者視点が多いです。

はじめはバッタに出会えなかったりひょんな出会いから研究が進んだりと、これぞ研究者!と共感できます。

チェ・ゲバラ伝

大学の文系授業でラテンアメリカについて学び、名前だけ知っていたチェ・ゲバラについて興味が湧きます。

思ったよりも最近まで生きていた人物で、日本にもキューバの工業促進のために訪れていたのが驚きでした。

裕福な家庭ながら虐げられるものの味方となり、世界中で革命家として活動した彼の人生は壮絶なものです。

ザ・ハウス・オブ・トヨタ

社会人の方にすすめられて読んだ作品ですが、トヨタという日本を代表する企業のすごさがわかる一冊。

本を読むまではトヨタ自動車は初代喜一郎氏、二代目章夫氏だと思っていました(そんな訳がないけれど)

若者が希望を持ちにくい現代において、日本の産業を引っ張る代表企業としての苦難と努力を垣間見れます。

新・地政学

ちょうど中国やウクライナ関係で「地政学的リスク」という単語を聞くようになり、題名から興味を持った本。

掲載されている単語が全て初耳で、「ランドパワー/シーパワー」という非常に面白い分類の存在を知れました。

具体的にそれぞれの国家の戦略や移り変わりを、歴史上の出来事と組み合わせて説明してあるのが良かったです。

同志少女よ敵を撃て

2022年度の本屋大賞に選ばれた作品だけあり、万人受けする面白さと本好きがうなる構成や描写もあって〇。

同じ戦場の物語として「戦場のコックたち」をほうふつとさせる組立てでした(「戦場のコックたち」も面白い)

戦争という非日常において進んで人を殺すという非日常の描写ですが、基本的には安心して読める作品かな?

徳川家康

読み終わっていないので入れるか迷いましたが、現時点で非常に面白いのでおすすめ入り(現在14巻/26巻)

歴史小説は苦手意識がありますが、司馬遼太郎作品から少しずつ挑戦し本作品を進められて読み始めました。

織田信長、豊臣秀吉の後釜としてうまく天下統一したイメージでしたが、その人生は計算と忍耐の日々でした。

2022年読んだ本(時系列)

読了:2021/01/04 ☆☆☆☆・

インドからロンドンまでバス移動する旅行者必読の一冊「深夜特急」の前後談をまとめた作品。

新聞連載で一度第二弾で終了していたのは、その後の無気力パートに共感を覚えた自分としては驚き。

旅行には適した年齢があるという話にはかなり納得できるところがあります(26ではないけれど)

読了:2021/01/06 ☆☆☆・・

よくある自己啓発本だと思ったら、どちらかというと視覚情報による現象をまとめた感じ。

著者がマンガを描くこともあり、デフォルメ化された漫画という媒体で説明するのも面白い。

見た目だけでなくにおいや温度など取り扱う内容がかなり広く、話のバラバラ感も感じました。

読了:2021/01/08 ☆☆☆☆・

題名は「マネーロンダリング」ですが、タックスヘイブンなど節税、脱税に関する話も多めでした。

強い力を持った組織がその国際性を利用して、行き場に困った資金を世界に流していく流れが面白い。

お金に関するルールはしっかりしており、事情を知る人がズルをすることで成り立つのが意外でした。

読了:2021/01/09 ☆☆☆☆・

数年前に訃報が新聞に出ており作品名と内容が気になっていたので、ようやく読めたという感じです。

個人的に性行為の描写は本作のような芸術か、村上春樹のような何気ない日常としての描写が好き。

上巻では二人の破滅の前兆が現れつつあり、この後どうなっていくのかとても気になります!

読了:2022/01/12 ☆☆☆・・

世界の情勢などに基づいたビジネスジョークを、国や地域ごとに分類しながら紹介している一冊。

世界情勢や地域の特色について知っていないと理解できないものも多く、これが教養か…

不景気や宗教に関するジョーク、世界共通で通じる夫婦やゴルフなどのジョークが面白かったです。

読了:2022/01/13 ☆☆☆☆・

久木と凛子の関係は家族や会社でも知られ、二人は後戻りできない状況に陥っていきます。

もっと荒れることを予想しましたが、最後はなるようになるという感じで収束していきました。

不倫においては周りの非難が最も大きいと思いましたが、社会からの疎外感という視点は斬新。

読了:2022/01/16 ☆☆☆☆・

有名人インタビューで聞き手を務めてきた著者の、話を聞くための35のヒントが書かれています。

個人的に勉強になったのは質問の柱は三本、段取りを完全に決めない、先入観にとらわれないの3つ。

あくまでも相手を主役に置き、その中でも聞きたいことを聞き出すインタビュアーはすごいですね!

読了:2021/01/22 ☆☆☆・・

”一番わかりやすい”といえどやはり経済学はかなり難しいと感じます、もう少し本を読もう…

プラザ合意で急に円/ドル関係が変化しても、大ダメージを受けなかった日本は発展がすごい。

途中にあるコラムが良い休憩、堅苦しい経済学を少しでも優しく解説しようとする姿勢が見えます。

読了:2021/01/23 ☆☆☆・・

TikTokでバズり増版が決まったと聞いたので、あらすじは知った状態で読みました。

確かに試みは面白いですが、主人公が日常を過ごすだけでメッセージ性は特にありません。

パプリカや唯野教授ほど難解な言い回しは少ないにしても、読み切った人はどれくらいかな…

読了:202101/29 ☆☆☆・・

なんとなく題名を知っていて(映画にもなってる?)、電気羊と同じシリーズだったので借りました。

日本が戦争に勝利した世界を取り上げながら、作中で本来の話をフィクションとして読むのは面白い。

ただなかなか作者の言いたいことが難しく、「占いが強い影響を持つ並行世界の話」程度の理解に…。

読了:2021/02/10 ☆☆☆☆・

「竜馬がゆく」「坂の上の雲」などで有名な司馬遼太郎氏のデビュー作にして直木賞受賞作です。

歴史小説の面白いところは、読者が結末を知っている中、どう結末に話を持っていくかだと思います。

秀吉の人生からある程度予想できても、忍者の行く末までは知らなかったので読んでいて面白かった。

読了:2022/02/19 ☆☆☆☆・

有名になったカミュでなく、ロビンソン・クルーソーの作者デフォーによる作品。

あまりのリアルさに、経験者の話を元にしたフィクションだと気が付きませんでした。

怪しい詐欺師が現れること、脅威が去ると再びいがみ合いが起こることなどはコロナにも共通します。

読了:2022/02/20 ☆☆☆☆・

精神遅滞のチャーリィがIQ向上研究の被験者となり、変化していく様を彼の目から描いた作品です。

急激なIQ向上が精神の成熟に追い付かず、理解が深まるほど見たくないもの見え彼を苦しませます。

発達し収束する文体や、自らの立場に驚き苦しむ彼の一人称視点が胸を苦しくさせる作品でした。

読了:2022/02/26 ☆☆☆☆・

人々が書物を読まなくなった時代、政府によって焚書を行う主人公が体制に疑問を抱いていく話です。

本や映画が短縮されている世界は、薄い自己啓発本やファスト映画が多い現代のようでゾッとします。

自らに疑問を抱いた主人公や彼が出会った人々の考えに、人類という種のすばらしさを感じました。

読了:2020/03/04 ☆☆☆☆・

人におすすめされて初めて京極夏彦作品を読みましたが、推理小説なのかホラーなのかまだ不明です。

会話の内容は村上春樹作品よりよっぽど論理的ですが、理解するのが村上春樹作品より難しいかも…

事件の種明かしが人間の歪んだ認識なのか、超常現象を伴わない事件かわからなくてドキドキします!

読了:2022/03/06 ☆☆☆・・

個人的に推理小説としてはルール違反な気がしますが、推理小説とは誰も言っていないですね…

心理学や民俗学的な観点から事件を見るような作品は初めて読んだので、新鮮なジャンルでした。

シリーズものらしいですが、今後もこんないろいろと重い事件が起こっていくのでしょうか…?

読了:2022/03/08 ☆☆☆・・

なんとなく名前のインパクトで気になっていましたが、青空文庫だったので無料で読めました。

「痴」の文字が他の意味を持つのではないかと疑うストーリーでしたが、最後にようやく納得です。

日本人が西洋人にあこがれを抱く様子、男が女に振り回される様子が鮮明に思い浮かぶ作品でした。

読了:2022/03/13 ☆☆☆・・

うーん…しょうがないですが、題名の「日本沈没」がすべてのネタバレになっているのが残念過ぎる…

かなり本格的なSFで、プレートの動きを気団を用いて説明しているのが面白い、どこまで本当なんだ?

ドラマなど全く見たことがないので、本当に日本は沈没してしまうのでしょうか…下巻に続きます。

読了:2022/03/15 ☆☆☆☆☆

2014年から副業アフィを行い、その後「バズ部」で記事執筆など最前線を走ってきた人による著書。

初心者から中級者を対象にしており、アップデートの歴史や用語の解説もあって非常にわかりやすい!

実際に順位を上げるための施策が具体的な例を挙げて示されているため、実践的でもありおすすめ。

読了:2022/03/16 ☆☆☆☆・

日本の沈没がとうとう開始、沈みゆく過程は地理が得意でないのでドラマとかの方が理解しやすそう。

あとがきで納得しましたが、主題は故郷を失う日本国民の心情で沈没はあくまでそのきっかけらしい。

日本に奇跡を起こそうと最後まで奮闘する人、これからの不安に恐れる人の描写が心に響きました。

読了:2022/03/23 ☆☆☆・・

最初から結末を予想させて涙を誘う作品は好きじゃないですね…

春夏秋冬で場面転換を行っている点は読みやすいですが、単純に感じました。

本を読みなれていない人には良いのかもしれませんが、読んでいて冷めてしまいました。

読了:2022/03/24 ☆☆☆☆・

本屋大賞か何かで話題になっていた作品、想像よりも本が薄かったのでサクッと読めました。

Vtuberなど見ているので気持ちはわかりますが、ここまでの人はまだ見たことないです。

結末が多少ぼかされていますが、個人的に主人公は何事もなかったかのうように生きていきそう。

読了:2022/04/02 ☆☆☆☆・

新約聖書についてはいくつかの話を聞いたことがありそうですが、旧約聖書は知らなかったです。

登場人物の名前の覚え方が印象に残ったのと、ユダヤ教とキリスト教の違いがわかったりと面白い。

日本神話やギリシャ神話もそうですが、意外に神様や偉大な人も人間らしいことがわかりました。

読了:2022/04/06 ☆☆☆☆・

前回間違えて小説を借りてしまった、詐欺師「地面師」集団に密着したノンフィクション。

土地という所有者が一緒にいることができないものからこそ、このような集団が暗躍するのか。

仕組みとしては非常に簡単ですが、それを実行に移せる計画力、組織力、逃避力がすごい…

読了:2022/04/07 ☆☆☆☆・

タイプの全く違う三人の男たちが、一つの目的のためにチームを組み巨悪と戦う話です。

残してきた家族への苦悩や、激しいアクションシーンなど、”ハードボイルド”感漂う作品でした。

「名も無き世界のエンドロール」や「探偵はバーにいる」が好きなら面白いかな?という感想。

読了:2022/04/13 ☆☆☆☆・

よくあることですが、全く「元手ゼロから最速で月収100万円」ではありません。

ただ、表面だけをさらった薄い感じではなく、結構本質をついている気がします。

元がネットスタートでない人の書いた本の方が説得力があるのが興味深いです。

読了:2022/04/16 ☆☆☆☆☆

結構前から気になっていた本で他の啓発本はいらなそう、3000円以内で買えるのもすごい。

独学の助けとなるテクニックがこれでもかと書かれており、必要に応じて辞書的に使う感じ。

何度も読むようにまた予約しました、次読むとき用のメモ、技法1,5,10,12,20,50

読了:2022/04/24 ☆☆☆☆☆

日本に西洋美術館を作るために購入された美術品と、その返還のために動いた人々。

過去に「松方コレクション展」を見に行っていたため、より物語に没入できました。

コレクションの管理人、日置氏の存在は本作で初めて知りましたが、波乱の人生だな…

読了:2022/04/25 ☆☆☆☆・

SDGsというものにまだ懐疑的ですが、批判するにしても知識を得ないことには始まりません。

見開きがマンガ、次の見開きで要点解説、最後に3文でまとめをしているのが読みやすい。

先進国が発展途上国のために我慢するイメージでしたが、身近からできることも多いのが学び。

読了:2022/05/04 ☆☆☆☆・

kindleに無料だったので、優秀なコンサルはどんなことをしているかを知るために読みました。

結論から言う、1スライドに1テーマ、仮説をもって臨むなど、当たり前ながら大切なことばかり。

”情報をいくら集めても価値は生まれない”というのが個人的に刺さったので、注意していきたい。

読了:2022/05/07 ☆☆☆☆・

時の人、ひろゆき氏はそこまで好きではありませんが、話す内容は面白いと思っています。

薄っぺらい自己啓発本ではなく、彼の意見の総括という感じだったので楽しく読めました。

VRがエンタメの範囲にとどまる可能性、今後は農業が強いという内容には考えさせられました。

読了:2022/05/08 ☆☆☆・・

あまりお金をかけずに、有給などを使って取れるような日程で行ける世界一周の本。

テーマを決めて世界一周することで、スピード重視だけの旅行にしないのが面白い。

作中でも言及されていましたが、「80日間世界一周」の聖地巡礼は楽しそうですね…

読了:2022/05/11 ☆☆☆☆・

いつも通り表紙のうたい文句は誇大広告ですが、比較的わかりやすくてよかったです。

年号や文化について書かず、その時代のトップに注目しているのがやはり良い!

なぜ先代のトップが失脚し、どんな狙いで次代が就任したかの説明も理解が深まります。

読了:2022/05/22 ☆☆☆☆・

父親が好きな作品で、より実践に近いロボット作品と聞いていたので読んでみました。

トップガンのような軍隊で一人の青年が成長していくさまがメインですが、良かったです。

戦争は嫌ですが、祖国のために命を張るといった熱い軍人精神というものには少し憧れます。

読了:2022/05/24 ☆☆☆・・

一体我々は何割でできているのだろうか…と思いますが、題名は筆者の責任ではないので。

一般に大切とされていることのまとめで”相手に興味を持つ””話しやすい人といる”など。

メモ:「やっぱり」「がんばれ」の使い方、叱るときには相手に敬意を持つようにする。

読了:2022/06/01 ☆☆・・・

かなりメディアで話題になっていましたが、基本的に聞いたことある話ばかりでした。

短縮版のようで解決策がほとんど書かれておらず、読んでも特に何も解決しなさそう。

スマホ脳から脱するための方法を書いた「デジタルミニマリスト」の方が良かったです。

読了:2022/06/02 ☆☆☆・・

絶賛自己啓発本週間、考えを述べるときに冗長になってしまう癖があるので借りました。

以下メモ。事実の羅列だけでなく、それらから導かれた結論を述べる

論理だけでなくイメージを使って感情に訴える、客観的な目線でも自分を見つめる

読了:2022/06/06 ☆☆☆・・

ずっと読みたいと思っていた「変身」を読むために借りましたが「判決」が面白かったです。

虫になった恐怖ではなく、彼を取り巻く家族のふるまいに焦点が当たっているのが意外。

異常ながらも流れていく日常を、平易な文章で描いているのがなんとも言えない感じ…

読了:2022/06/06 ☆☆☆☆・

就職前にはPDCAを回せるようになっておきたいと思い、本屋で見つけた本を借りました。

ToDoの習慣化は最近始めていましたが、ロジックツリーでの問題洗い出しが納得。

いかにPlanで漏れを作らず、高速でDoを回すことで検討を行っていくことが大切らしい。

読了:2022/06/14 ☆☆☆☆・

かつて日本のお家芸だった白物家電の凋落を見てきた世代なので、なかなかに面白かったです。

ソニーはもともとミュージック系を持っており、VAIOが音楽系パソコンだったのは初耳でした。

筆者の異端児感が幼少期からわかりますが、もう少し具体的な内容も読んでみたかったかも。

読了:2022/06/16 ☆☆☆☆・

趣味ブロガーのクロネさんがおすすめしていた書籍、気になっていましたがようやく読めました。

なんでもやろうとせず、今一つしかできないとしたら何をやるか考えるというのが納得。

この前のPDCA本と比べると具体的な”実践編”が少ないと感じたので、実際に生かすのが難しい。

読了:2022/06/21 ☆☆☆・・

現代のSNSをすべて統合したような高校生限定アプリ「オルタネート」と高校生の話。

SFというよりは、オルタネートという共通点を持つ人たちの日常を描いた作品という印象。

承認欲求やマイノリティ、遺伝子マッチには答えが示されていないので考えさせられます。

読了:2022/06/23 ☆☆☆☆・

前回読んだ本の世界史版、ほとんど触れていない人間からすると面白かったです。

ストーリーを重視して地方ごとにまとめられているので、読みやすいと感じました。

一方でやはり地域ごとだと各時代におけるそれぞれの動きがわかりにくいという欠点も。

読了:2022/06/26 ☆☆☆☆☆

ネイティブが覚える表現を年齢別にまとめており、普通の文法書より理解しやすそう。

今となっては当たり前の表現から始まり、知ってるけれど使おうとは思わない表現まで。

聞いたことがない表現はなかったので、やはり日本の英語教育はさすがといったところ。

読了:2022/06/30 ☆☆☆☆・

昆虫を愛してやまないポスドクである筆者が、フィールドワークにモーリタニアに行きます。

自分の興味を追い求める情熱と、お金や快適さを捨ててまでもアフリカへ行く姿勢に感動。

分野は違うながらも、任期付き研究者やポスドクの大変さを聞くのですごいと思いました。

読了:2022/07/03 ☆☆☆・・

国際色豊かな大学で、他人が授業で使ったものを処分する前に譲り受けて読んでみました。

異文化というと海外を想像しますが、日本国内にも異文化が存在することは目から鱗でした。

今後も考え方の多様性が叫ばれるようになる世の中、時代に乗り遅れないようにしていきたい。

読了:2022/07/05 ☆☆☆・・

中卒から副社長にまでなった河合満氏について、本人談や現場の「オヤジ」から描きます。

お恥ずかしいことにトヨタ自動車はずっと一族経営で、章夫氏が二代目だと思っていました。

どんなに大きな会社でも、やはり製造現場のと中心人物は非常に重要だと再確認しました。

読了:2022/07/06 ☆☆☆☆☆

ちょっと研究がうまくいっていないので、つかの間の現実逃避として3周目くらい。

甘々のラブコメに見えますが、実際にありそうな可能性がテーマになっているのが凄い。

個人情報保護法や共謀罪のように、国民の無関心からメディア良化法が通過しないようにしたいです。

読了:2022/07/07 ☆☆☆☆☆

一気読みしたのでここからは短めに感想を書きます。

作中では柴崎・手塚ペアが好きで、互いに探り合いなところが良い!

読了:2022/07/08 ☆☆☆☆☆

著者インタビューにもあった、本の限定は行政ではなく家庭で行うべきという意見に賛成。

差別用語を使わずとも新たな用語が差別用語として登場するというのは、良化隊にとっては痛そう。

読了:2022/07/08 ☆☆☆☆☆

自衛隊三部作は正直あまりですが、この作品は本当に好きですね。

緊急時をきっかけに法律が通ってしまう事例については、常に意識していたいです。

読了:2022/07/09 ☆☆☆☆☆

緊急事態からのエンディング後の少しほのぼのした話で、リラックスできます。

同じような行動をしていた堂上からすれば、王子様を追っている郁を見るのは辛かったでしょう。

読了:2022/07/09 ☆☆☆☆☆

三回キスをした関係性だった二人の距離を縮めるにしても、最後の事件は辛すぎました。

観察は得意でも自分の気持ちが良く理解できていない柴崎が、事件をきっかけに気づくのが好きです。

4年ぶりくらいに読み返しましたが、やっぱり面白い!

読了:2022/07/13 ☆☆☆☆・

自己啓発本よりもこういう題名に弱い気がします。1~10万円ぐらいの起業人を取材した本。

それなりに具体的な内容が書いてあり、もし起業をすることになったら読み直したいです。

好きなことだけでなく、相手が求めることとの重なりを探すのはブログをやっていて痛感します。 

読了:2022/07/16 ☆☆☆☆・

授業でラテンアメリカについて学んでいるので、レポート用にチェ・ゲバラについて勉強。

キューバ危機くらいしか知らず、社会主義国家ということもそこまで意識できていませんでした。

ゲバラ自身はキューバ出身ではないこと、日本にも視察に来ていたことが意外でした。

読了:2022/07/17 ☆☆☆☆・

他人から進められて読み始めた歴史ものですが、ギネスに載るレベルで長いらしいことが判明。

読めるところまで読もうと思いますが、司馬遼太郎作品のような読みやすさがありそうです。

織田幼少期から始まり、竹千代が人質に取られていたという話を読みながら思い出しました。

読了:2022/07/18 ☆☆☆☆・

読む本が飽和しているのでサクッと読みましたが、トヨタOBのコンサルというのが面白い。

ライン工程すら代替可能な人員にしない姿勢が、今後の機械化への一つの答えだと思いました。

これだけの内容を教育する企業もすごいし、使いこなせる社員もすごいなというのが感想。

読了:2022/07/20 ☆☆☆☆☆

情報を集めるのが好きで、新聞二誌とTwitterのニュースアカウントを追い続ける日々。

能力の輪の中にないニュースに意味がない、ハイパーリンクは判断力を奪うなど納得。

デジタルデトックスもそうですが、受動的に情報を受け取ることに問題があるんだろうな…

読了:2022/07/21 ☆☆☆☆☆

一族経営で殿様商売のイメージがあったトヨタですが、ドラマのような展開続きで驚き。

喜一郎氏が初代、章男氏が二代目だと思っていたのでページをめくるたびに新しい発見でした。

財閥すら躊躇した自動車業界に着手した、トヨタと日産の2社はすごい決断をしたと思います。

読了:2022/07/22 ☆☆☆☆・

書店の入り口に積まれていて気になっていた本ですが、非常に興味深い一冊でした。

地政学という言葉もほぼ聞いたことがなく、ランド/シーパワーの戦いは目から鱗。

イギリスがEUから距離を置ける理由と、トルコがうまい外交をしているのが面白いです。

読了:2022/07/29 ☆☆☆☆・

今川家人質になるはずの家康は意図せず織田家の人質となり、信長と出会う。。

不可解な行動をとる父広忠が家臣に暗殺され、岡崎城の面々は存続の危機を迎える。

周りの人々の死が悲しすぎる…家康が何家なのかいまだにわからずこのまま読み進めます。

N
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読了:2022/07/30 ☆☆☆☆・

どこから読んでも話がつながるという触れ込みでしたが、まあまあ面白かったです。

順番によっては時系列が変わるのと、ハッピー/バッドエンドも変わってきそうです。

ラストに読んだ話がきれいにまとまっていて、無意識に最後の話は誘導されているのかな?

読了:2022/08/01 ☆☆☆☆・

元服した竹千代は元康と名乗り、妻子を人質に取られながらふるさと岡崎城へと戻ります。

どこまでも政略の道具にされる人々が不憫で、この経験がその後に続いていくのかな…

木下藤吉郎の登場シーンがうまく出来すぎている気もしましたが、これで3人がそろいました。

読了:2022/08/07 ☆☆☆☆・

妻子を犠牲にする覚悟で織田側へ着いた元康だが、交渉の末妻子を迎え入れ家康と改名。

瀬名姫がなかなかの曲者で、支配者としては女性を愛してはならないというのが興味深い。

今川義元戦が火縄銃化と勘違いしていましたが、この後出てくる長篠の戦いだと気づきました。

読了:2022/08/12 ☆☆☆・・

本屋大賞は図書館ではなかなか借りられず、知り合いから借りることでようやく読めました。

最近多い問題提起型の作品で、ちょっとメッセージ性がうるさいなと感じました。

ドラマなどにしたら映えるのかもしれませんが、いろいろとうまくいきすぎな気もします。

読了:2022/08/13 ☆☆☆☆☆

「52ヘルツのクジラたち」は本屋大賞として疑問が残りますが、こちらは文句なし。

戦争に巻き込まれる少女を第三者目線で淡々と描くのが、変に同情を誘わないのが〇。

伏線回収もきれいで「戦場のコックたち」を思い出しましたが、タイトル回収はいらないな…

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小学館

読了:2022/08/14 ☆☆☆☆・

宮部みゆき作品は全体的に長すぎると感じます、今回も第一部で完結させても?と感じました。

冷徹すぎて警察をはじめとした人間が太刀打ちできない犯人というのはなかなか面白い。

上巻を読んだ感じでは事件と報道の在り方に焦点を当てたような物語なのかな?と思いました。

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小学館

読了:2022/08/16 ☆☆☆☆・

遺族とジャーナリスト、警察が複雑に絡み合いながら、姿の見えない容疑者Xを追っていきます。

網川の登場は二人の知り合いだからと言って、あまりにも唐突であると感じられました。

正体がばれても命を絶たず、獄中から人々を操ると宣言した彼は普通の人には理解できなさそう。

読了:2022/08/27 ☆☆☆・・

宗教国家に拉致されて預言書を書かされた作家と、預言書通りに跡継ぎを生んだ聖母の話。

もしも話としては面白いですが、文体が得意でないのと結末がほとんどないのが残念でした。

66396の伏線などは結構ワクワクしましたが、結局どういう意味だったのだろう…

読了:2022/08/29 ☆☆☆☆・

三方ヶ原で敗走し馬上で糞を漏らした家康は、二度と起こらないようにと気を引き締めます。

一方そのころ正妻である築山殿は、嫉妬から家臣との姦通、さらには裏切りに動き出します。

戦国武将なので戦闘が主だと思っていたら、家中にこんな深い問題があったとは知らなんだ…

読了:2022/09/05 ☆☆☆☆☆

築山御前と弥四郎の謀反の計画がついに露呈、開き直った弥四郎に家康が下した裁決とは。

ここまで計画が露呈しなかった理由に、弥四郎が家康から高く評価されていたことがあります。

死ぬ前に彼が語った内容はどこまで本心だったのか、のこ引きにされた後ではわからない…

読了:2022/09/14 ☆☆☆☆・

長篠の戦いでは鉄砲の導入により戦局が変化、長きにわたる武田家との闘いが終了します。

築山御前と信康が家康自身によって処分されることになるとは思っておらずとても驚きました。

その直後にそれを命じた信長が打たれることになったとは、歴史というのはわからないもの。

読了:2022/09/15 ☆☆☆☆・

明智光秀が謀反を起こし織田父子が死亡、秀吉と家康は動揺しつつも迅速に手を打ちます。

本能寺の変の知識がエグスプロージョンのネタだけでしたが、間違ってないのが驚き。

自家が潰されるのを防ぐため、時流に抗いながらも反旗を翻さざるを得なかった光秀が不憫。

読了:2022/09/26 ☆☆☆・・

デジタルミニマリストと内容は同じような感じでした。

初めにあるセルフノートの使い方は面白く試してみようかなという感じ。

やっぱり空いた時間で何をしたいか出てこないのが問題なんだよな…

読了:2022/09/28 ☆☆☆・・

大きなイベントが通り過ぎて少し退屈に感じましたが、秀吉と柴田勝家の戦いに決着が付きます。

勝家の元に行ったお市の方は信長の妹であったため、どのような結末になるか気になっていました。

修理殿という呼び方が疑問でしたが、調べてみると予想通り役職名で勝家のことでした。

読了:2022/10/04 ☆☆☆・・

織田信雄・家康と秀吉によるおそらく初めての戦いですが、結末を知らなかったのでドキドキ。

知略を立てつつも自らがその計画になり切る秀吉に対して、勝入のような人物は不思議だったのかも。

歴史上は秀吉が天下を統一するので、その間家康はどのような扱いだったのかが気になります。

読了:2022/10/11 ☆☆☆☆・

本を読んでいても全く知識が定着した気がしない(特に自己啓発本)ので、気になって借りました。

本に従って20文字でまとめると「知識はある目標の下で実際に使うことが大切。」

読んだ内容の振り返りにもなり、人に伝えられる理解度なら自分でも理解できるのでよさそう。

読了:2022/10/24 ☆☆☆・・

秀吉と家康は天下泰平という次のステージに向け、争いを伴わない政治的駆け引きに移る。

その渦中に巻き込まれた秀吉の妹、朝日姫は夫と引き離され家康に嫁ぐ自分の境遇を嘆く。

本作品を読み始めた時からの感想ですが、死んでいく人々が他の時代に比べて悲惨です…

読了:2022/10/25 ☆☆☆・・

巨大小惑星が地球に突入することが分かった終末世界において、奇怪な殺人事件を追う二人の女性。

乱歩賞受賞作で話題だったので読みましたが、まあまあという感じで大きな感動などはなかったです。

ガードレールは面白かったですが、車種の伝達ミスが特にトリックに関わらないのが残念です。

読了:2022/10/27 ☆☆☆・・

大学の図書館で特集されていた本の一冊で、なかなか面白いチョイスをするなと感じました。

変形菌は別名を粘菌といい、南方熊楠の伝記やイグノーベル賞、Vtuberから気になっていました。

ハンディサイズの写真集で、お気に入りはルリホコリ、サカズキホコリ類でしょうか。

読了:2022/11/07 ☆☆☆・・

九州の平定を終えた関白秀吉は家康との駆け引きと同時に、朝鮮とキリシタンへ目を向け始めた。

大きな戦いが終わったことで少し面白みに欠ける展開、正直しばらく読む気が出ませんでした。

堪忍をしつつ、関白に舐められないようにふるまう必要のある家康はやはりただモノではない…

読了:2022/12/08 ☆☆☆☆・

平和な世の中になのもあり、読み終えるのに一か月もかかってしまいました、ただ面白くなってきた…

小田原評定という言葉の意味や、愛知出身の家康がなぜ江戸に幕府を開いたかなど、目から鱗です。

とうとう堺集とも衝突して無謀な朝鮮出兵へ進みだす秀吉