【社会人映画】元理系大学生が見た作品を全部紹介する(2023年)

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最近こんな本を読んだり、映画好きの知り合いができたのでいろんな作品を見ていこうと思います。

読書記録の映画版みたいな感じ。社会人で忙しい中でも文化的な行動はとれるようにしたいな…

感想を書くためにあらすじは抜粋、ネタバレを含むので読むときはくれぐれも注意して見てください!

グランド・ブタペスト・ホテル

1932年、格式高いグランド・ブダペスト・ホテルには、“伝説のコンシェルジュ”と呼ばれるグスタヴ・Hがいた。究極のおもてなしを信条とする彼は、宿泊のマダムたちの夜のお相手もこなし、多くの客が、彼を目当てにホテルを訪れる。しかし、彼の人生は一夜にして変わる――
長年懇意にしていた“マダムD”が殺され、貴重なルネッサンス時代の絵画と莫大な遺産争いに巻き込まれたのだ。ベルボーイのゼロとともにコンシェルジュ・ネットワークを駆使するグスタヴは、誇りをかけて謎を解き、ホテルの威信を守ろうと大戦前夜のヨーロッパ大陸を飛び回る!

鑑賞:2023/06/16 ☆☆☆☆・

監督:ウェス・アンダーソン 出演:レイフ・ファインズ, F・マーリー・エイブラハム

ホテルの支配人が利用客の相続争いに巻き込まれ、ベルボーイとともにその陰謀を暴いていく物語。

友情、コミカル、アクションなど、様々な要素をスピーディーにこなしていく作風が特徴的でした。

楽しい感じで話が進みますが、完全なるハッピーエンドではない部分が哀愁漂う感じで逆に良かったです。

この世界に残されて

ナチス・ドイツによって約56万人ものユダヤ人が殺害されたと言われるハンガリー。終戦後の1948年、ホロコーストを生き延びたものの、家族を喪い孤独の身となった16歳の少女クララは、ある日寡黙な医師アルドと出会う。言葉をかわすうちに、彼の心に自分と同じ欠落を感じ取ったクララは父を慕うようにアルドになつき、アルドはクララを保護することで人生を再び取り戻そうとする。彼もまた、ホロコーストの犠牲者だったのだ。だが、ソ連がハンガリーで権力を掌握すると、世間は彼らに対してスキャンダラスな誤解を抱き、やがて二人の関係も時の流れとともに移り変わってゆく―。

鑑賞:2023/06/26 ☆☆☆☆・

監督:バルナバーシュ・トート 出演:カーロイ・ハイデュク, アビゲール・セーケ

お互いに行き場のない二人が共依存という関係を気づき、そこからそれぞれの道を歩み始める話。

少女が家族の写真を見て涙するのは、彼にはかつて家族が存在したことへのショックでしょうか?

最後に男性が自分に依存せずに前を向いている少女を見て辛くなってしまうのは昔と反対の関係かも。

怪物

大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たち。それは、よくある子供同士のケンカに見えた。しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した――。

鑑賞:2023/07/02  ☆☆☆☆・

監督:是枝裕和 出演: 安藤サクラ,永山瑛太

ある小学校で起こったいじめ及び教師による体罰を巡る関係者たちの話(以下ネタバレあり)

ポスターと序盤からかなり怖いイメージを持ちますが、これは宣伝がしにくそうな作品。

単純な事実を見るのと、それぞれのシーンに隠喩を感じる2種類の見方がありそう。

がんばれ!ベアーズ

元マイナーリーグ選手の清掃人バターメイカーは、市会議員からの依頼で少年野球チーム、ベアーズのコーチに就任する。ところがベアーズは、問題児揃いの弱小チーム。たまりかねたバターメイカーは、元恋人の娘アマンダと不良少年ケリーをチームに加えるが…。

鑑賞:2023/07/08 ☆☆☆・・

監督:マイケル・リッチー 出演:ウォルター・マッソー、ヴィック・モロー

まあよくある青春スポーツ作品ですが、大人たちが互いのメンツのために子供を使う場面は怖い。

バターメイカーは相手チームの監督が、監督そして父としての尊厳を失うのを目の当たりにします。

反面教師となりえる相手がいたことで正気に戻っていましたが、互いに譲らなかったらどうなっていたか…

スウィング・キッズ

1951年朝鮮戦争中、最大規模の巨済島捕虜収容所。新しく赴任してきた所長は収容所の対外的イメージアップのため、戦争捕虜でダンスチームを結成するプロジェクトを計画する。収容所一番のトラブルメイカー、朝鮮人民軍のロ・ギス、4ヶ国語をあやつる満州出身の無許可通訳者ヤン・パンネ、いなくなった妻を捜す朝鮮民間人捕虜のカン・ビョンサム、ダンスの実力を持つものの栄養失調の中国人捕虜シャオパン、そして彼らのリーダーとなる、前職ブロードウェイタップダンサーの黒人下士官ジャクソンまで、紆余曲折の末に集まった彼らの名は“スウィング・キッズ”!それぞれの事情でダンスをすることになった彼らに公演の話が舞い込むが、国籍や身分の異なる寄せ集めダンスチームの前途はいかに――。

鑑賞:2023/07/09 ☆☆☆☆・

監督:カン・ヒョンチョル 出演:D.O.(EXO)、ジャレッド・グライムス

朝鮮戦争という近くて遠い戦争と、タップダンスという全く異なるテーマを取り扱った作品で面白かったです。

二人が会話を交わさずタップダンスで語り合う場面は、ありきたりかもしれませんが感動してしまいました。

楽しい時間からハッピーエンドに持っていかないところが、朝鮮戦争そのものを表現しているのかなとも。

her/世界に一つだけの彼女

近未来のロサンゼルス。セオドア(ホアキン・フェニックス)は、他人の代わりに想いを伝える手紙を書く“代筆ライター”。長年一緒に暮らした妻キャサリン(ルーニー・マーラ)に別れを告げられるも、想いを断ち切れずにいた。女友達のエイミー(エイミー・アダムス)は彼を心配して友人を紹介しようとしたりしてくれるが、彼はそんな誘いも断り傷心の日々を過ごしていた。 そんなある日、人工知能型OSの“サマンサ”(スカーレット・ヨハンソン)に出会う。出会うといっても実体をもたない彼女は、コンピューターや携帯画面の奥から発せられる“声”でしかない。けれど“彼女”は、驚くほど個性的で、繊細で、セクシーで、クレバー。セオドアは次第に“彼女”と仲良くなっていき、イヤホンで“彼女”と会話をする時間を誰と一緒にいるより自然に、幸せに感じるようになる。仕事中相談をしたり、夜寝る前にささいな会話をして笑いあったり、携帯のなかに“彼女”を持ち出して外出したり旅行をしたり・・・。サマンサにとってもセオドアを通じて見る世界は新鮮で刺激的で、やがて二人は恋に落ちるが――。

視聴日:2023/07/15 ⭐︎⭐︎⭐︎・・

監督:スパイク・ジョーンズ 出演:ホアキン・フェニックス,スカーレット・ヨハンソン

実際にありそうな近未来の話だけに、社会のあり方がリアルだと感じました。

テーマとしては未知との遭遇、交流、別れの中で愛の形を模索する感じでしょうか?

自分を置いて相手が進んでいってしまう恐怖は、誰しも感じる感情だと思いました。

ゴッドファーザー

アメリカで絶大な権力を握るコルレオーネ・ファミリーが崩壊の危機に立たされる様を描いた作品。このシチリア島出身ファミリーが手を染める犯罪ビジネスについても描かれている。

鑑賞:2023/07/16 ☆☆☆・・

監督:フランシス・フォード・コッポラ 出演:マーロン・ブランド,アル・パチーノ

作中には「仁義なき戦い」や「ジョジョ第五部」の元になったであろうネタが多数あって面白いと感じました。

父親に焦点が当たった作品かと思っていると、実はカタギの世界にいた息子に焦点が当たった作品のようです。

緊張度が高まるシーンで別の音を大きくする手法が面白いと思いました、三部作らしいので続きを見てみます。

シン・仮面ライダー

鑑賞:2023/07/29 ☆☆・・・

監督:庵野秀明 出演者:池松壮亮、浜辺美波

言葉を選ばずに言えば、個人的には「シンシリーズ」中で最も駄作だったのでは?という感想でした。

設定がいつにもまして無理やり、役者の人の演技も棒読みのように感じられてしまいました。

急にキカイダーが出てきたところ、2号が現れた部分はちょっとおもしろかったかな?

キャノンボール

巨額の賞金を掛け、コネティカットからカルフォルニアまで5000㎞を走破する違法公道レース“キャノンボール”が開催される。マクルーアとヴィクターは、信号無視も可能でスピードを出しても警察に止められない救急車で参加するが、思わぬ事態に陥ってしまう。

鑑賞:2023/07/30 ☆☆☆☆・

監督:ハル・ニーダム 出演者:バート・レイノルズ、ジャッキー・チェン

Twitterで「〇〇キャノンボール」みたいなフレーズを見つけたので気になっていた映画。

予想通りのドタバタコメディで面白かったですが、意外に出演している俳優が豪華なのが意外でした。

ジャッキーチェンはアクションシーンで確信、007は最後までパロディだと思っていたら本物でびっくり。

希望の灯り

大型スーパーマーケットで職を得た内気なクリスティアン。ある日、彼は職場でマリオンという女性と出会い、彼女の謎めいた魅力に一瞬で惹かれる。二人はお互いのことをだんだんと知っていくが、マリオンは既婚者だった……。クリスティアンを中心に、個々に問題を抱えながらも、日々を懸命に生きている従業員たちの姿に愛おしさを感じずにはいられない心温まる物語。

監督:トーマス・ステューバー、出演:フランツ・ロゴフスキ、サンドラ・フラー

鑑賞:2023/08/06 ☆☆☆☆・

決して悲しいことばかりではないですが、行き場のない人々がスーパーに肩を寄せ合っているように感じました。

ブルーノが何も言わずに首を吊ってしまうのは、人生は小説のように理由がつかないことを感じさせてくれます。

事件があってもスーパーは普段と同じく回っていくところが、嬉しくもあり悲しくもあるのかなと思いました。

グリーンブック

時は1962年。ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は腕っぷしはもちろんハッタリも得意で、ガサツで無学だが、家族や周囲から愛されていた。 ある日、トニーは「神の域の技巧」を持ち、ケネディ大統領のためにホワイトハウスで演奏したこともある天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)のコンサートツアーの運転手として雇われる。まだまだ人種差別が根強く残る時代になぜか、黒人にとって制約と危険の多い南部を目指すシャーリー。 粗野で無教養なイタリア系用心棒と、インテリな天才黒人ピアニストという何もかも正反対な二人が、黒人用旅行ガイド〈グリーンブック〉を頼りに、ふたりはツアーへ旅立った──。

鑑賞:2023/08/06 ☆☆☆☆・

監督:ピーター・ファレリー、出演:ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ

ダンが黒人としてあまりにきれいに書かれているという意見を見ましたが、それは作品上しょうがない演出なのでは?

アメリカにおける黒人差別は歴史などで習いますが何か遠くの出来事で、差別ではなく慣習という言葉が個人的に響きました。

黒人でも白人でも男性でもないダンがリップたちに受け入れられたのは、やはり教養などの存在かなと意地悪なことも考えたり。

少林サッカー

サッカーのスター選手・ファンは、八百長試合で観客の怒りを買い、脚を折られてしまう。20年後、雑用係にまで落ちぶれた彼は、少林拳を信奉するシンと出会う。サッカーボールで不良を退治するシンの超人的脚力を目撃したファンは、彼にサッカーを教え始める。

監督:チャウ・シンチー、リー・リクチー、出演:チャウ・シンチー、ン・マンタ

鑑賞:2023/08/07 ☆☆☆☆・

個人的にイナズマイレブンとどっちが早かったのかを知りたい(とはいえ日本にはキャプテン翼が存在する)

兄弟が名前ではなく必殺技で区別がついたのがわかりやすくて良いですが、 はあまり救われていないようにも感じます。

エンディングは「猿の惑星」のハッピーエンド版のようで、ちょっとわくわくしながらも不気味さを感じたり。

ふがいない僕は空を見た

監督:タナダユキ、出演:永山絢斗、田畑智子

鑑賞:2023/08/12 ⭐︎⭐︎⭐︎・・

題名の通り、不甲斐ない登場人物が途方に暮れて空を見るような作品。

テーマとはズレますが、やはり未成年淫行は禁止すべきだと思いました(責任的な話)

途中から貧困に急にテーマが変わって驚きましてが、最後のセリフは良かったです。

アルマゲドン

『ザ・ロック』のマイケル・ベイ監督、ブルース・ウィルス主演でおくるヒューマン・アドベンチャー。テキサス州に匹敵するほどの小惑星の接近に際し、地球滅亡の危機を救うために立ち上がった14人の男たちの活躍を描く。

鑑賞:2023/08/13 ⭐︎⭐︎⭐︎・・

有名な作品で気になっていましたが、傑作なのか駄作なのかわからず。

ちょっとB級感がありますが、ロケット打ち上げが某Vtuberの影響で楽しい。

クルーがシャトルから降りて走っていましたが、そんなこと可能かな?

ジオストーム

未曾有の自然災害に襲われ続ける地球・人類を守るため、世界各国が団結。最新テクノロジーを搭載し天候を制御できる気象宇宙ステーションを開発する。それにより、もはや災害は過去のものとなっていた。 だが運用開始から2年後、地球を守ってきた“宇宙ステーション”はウィルス感染により大暴走。地球に猛威を振るい始めた。 不可解な異常気象を次々と引き起こす宇宙ステーションの暴走は止まらず、[銀座のど真ん中で降り注ぐ直径 5m級の巨大 な雹(ひょう)][同時多発しすべてを飲み込むインドでの巨大な竜巻][リオデジャネイロでは常夏の海が瞬時に氷結化][香港の地底マグマによるビルのドミノ倒し]・・・と様々な超異常気象を作り出し、やがてそれら災害が同時多発で起きてし まう地球壊滅災害“ジオストーム”の発生まで残された時間はわずか。地球・人類は未だかつてない危機に遭遇してしまう。 人類滅亡までのカウントダウンが始まる中、宇宙ステーションの暴走を止める為に立ち上がったのは、その生みの親である天才科学者のジェイク(演:ジェラルド・バトラー)と、ジェイクの弟で天才政治家マックス(演:ジム・スタージェス)。 ジェイクをリーダーとした世界中の科学者が集まった宇宙チーム、そしてマックスを中心とする地上チームはこの地球の危機を救えるか―。

鑑賞:2023/08/14 ☆☆☆・・

ほかの人に勧められて見た作品でアルマゲドン的な作品だと思いましたが、意外にサスペンス系でした。

娘が父親に帰ってくる約束をするのは「インターステラー」みたいによくある話。

状況的に主人公の弟の彼女が犯人だと思っていましたが、誰?という感じの人が犯人で謎でした。

セントラルインテリジェンス

高校時代はスーパースターだったが、今はしがない中年会計士のカルヴィン(ケヴィン・ハート)。そんな彼に突如、当時おデブでいじめられっ子だったボブ(ドウェイン・ジョンソン)から20年ぶりに会いたいとの連絡が。しぶしぶ会いに行くと、彼の前に現れたのは、マッチョな肉体へと変貌を遂げていたボブの姿だった!しかも実はCIAで、濡れ衣を着せられ組織から追われる身のため、どうしてもカルヴィンに助けてほしい、と言う。なぜか一緒に逃げるはめになったカルヴィン。果たして彼を信じていいのか?そしてボブは一体何者なのかー?

鑑賞:2023/08/15 ☆☆・・・

思っていたよりはあまり面白くなかった作品、何が面白くなかったかがよくわからないのが不思議。

相手が錯乱しているのか本当のことを言っているのかがキーですが、話に入り込めなかったです。

いじめが根本にあったり、登場人物が意図的すぎることに違和感を感じたのかもしれません。

七人の侍

世界中の映画人に影響を与えた黒澤明監督の時代劇。戦国時代の貧しい農村を舞台に、野盗と化した野武士から村を守る7人の侍たちの雄姿を描く。複数のカメラで同時に撮影するマルチカム方式が採用されている。

鑑賞:2023/08/15 ☆☆☆☆☆

「教養としての映画」を読んだときに出てきた、日本を代表する映画五監督らしいのでチェック。

堅苦しい時代劇のイメージがありましたが、コミカルな場面も多く印象が大きく変わりました。

百姓がただ守られるだけの純粋な存在ではないこと、侍たちが勝者になれないシーンなどが印象的でした。

東京オリンピック

1964年10月10日から24日までの間に行われた東京オリンピックを記録した作品。選手の姿のみではなく、そこに関わる人間や歓喜、絶望する勝者と敗者の姿、そしてオリンピックが開催されることで旧来の姿を失っていく東京の変遷まで映し出されている。

鑑賞:2023/08/16 ☆☆☆・・

東京オリンピックについて習った時にあまり映像がなかったのが気になって、あえて公式を見てみようと決意。

特段日本チームをひいきすることもなく淡々と進みますが、競歩はカメラワークとBGMが面白かったです。

東洋の魔女の勝ち方があまり感動的でなかったこと、名前だけ知っていたアベベ選手が出ていたのが印象的。

北北西に進路をとれ

広告代理店を経営するロジャーは、ニューヨークのホテルから2人の男に連れ出される。ある人物と勘違いされ、無関係な仕事への協力を強いられた。断った途端、ロジャーは事故に見せかけて殺されそうになる。そして行く先々で次々と事件に巻き込まれていき…。

鑑賞:2023/08/17 ☆☆・・・

こちらも「教養としての映画」で出てきたヒッチコック作品ですが、彼の作品はあまりしっくり来なかったり。

映画の序盤に本人が登場することが分かっていたので、序盤は注意しながら見ていました。

ヒッチコック作品がしっくりこないのは、作品のテンポがあまりよくないことが要因だと思われます。

君たちはどう生きるか

監督:宮崎駿、出演:山時聡真、菅田将暉

鑑賞:2023/08/27 ☆☆・・・

非常に話題になっていた作品を見てきましたが、「(私は好きなように生きたが、)君たちはどう生きるか」。

監督のしたいことをすべて詰め込んでいるのでストーリーはめちゃくちゃですが、挑戦的という意味では面白い。

デュシャンの便器が提示された議題としては面白いが、作品としては面白くないのに似ている気がしました。

ボヘミアン・ラプソディー

監督:ブライアン・シンガー、デクスター・フレッチャー 出演:ラミ・マレック、ジョセフ・マッゼロ

鑑賞:2023/09/10 ☆☆☆☆・

世界待望!伝説のバンド<クイーン>のフレディ・マーキュリーの華やかな成功と波乱万丈の人生を描く。クイーンのブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を務め、32もの不朽の名曲が主としてフレディの歌声で甦り、心臓に鳥肌がたつほどの感動を呼び起こす。 11月、悩める者、弱き者に捧げる、ミュージック・エンターテイメント開幕!

クイーンは名前くらいしか知らず、どれが彼らの曲すらもわからず見始めましたがかなり面白かったです。

ラジオに流せないような下品さや、周りの度肝を抜くような曲が多めだったのかな?(映画だけだと不明)

成功までが急すぎて少しおいて行かれたこと、どんなに美化しても一度分裂した過去は残るのかなと思ったり。

ライブのシーンは知らない人間からしても感動的でした。

マイ・インターン

監督:ナンシー・マイヤーズ、出演:ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ

鑑賞:2023/09/24 ☆☆☆☆・

ジュールス(アン・ハサウェイ)は、家庭を持ちながら何百人もの社員を束ね、ファッションサイトを運営する会社のCEO。女性なら誰しもが憧れる華やかな世界に身を置く彼女。仕事と家庭を両立させ、まさに女性の理想像を絵に描いたような人生を送っているかに見えたが…彼女には人生最大の試練が待っていた。そんな悩める彼女のアシスタントにやってきたのは、会社の福祉事業として雇用することになった40歳年上の“シニア”インターンのベン。人生経験豊富なベンは、彼女に“最高の助言”をアドバイスする。次第に心を通わせていく2人だが、彼の言葉に救われたジュールスには予期せぬ人生の変化が訪れるのだった。

実際にはこんなにうまくいかないのかもしれませんが、ストーリーとしては美しい話だと思いました。

主人公がすげない扱いをされながらもめげずに毎日頑張る姿は、新社会人として心がじんとしました。

不倫関係にあった女社長の夫がやり直したいといったのはどうなのかとは思いましたが、面白かったです。

シックス・センス

監督:M・ナイト・シャマラン、出演者:ブルース・ウィリス、ハーレイ・ジョエル・オスメント

鑑賞:2023/10/14 ☆☆☆☆☆

高名な精神科医のマルコムは、かつて担当していた患者からの凶弾に倒れてしまう。リハビリを果たした彼は、複雑な症状を抱えた少年・コールの治療に取り掛かる事に。コールは常人には無い特殊な”第6感”、死者を見る事ができる能力を持っていた。コールを治療しながら、彼によって自らの心も癒されていくマルコム。そして彼には予想も付かない真実が待ち受けていた・・・。

今年見た映画の中で最も良かった作品でした。非常に感動的で二人の心のやり取りが美しく感じました。

互いに孤独を感じる人間がひと時出会い癒しあい、そして別れていくというストーリーは王道ながら〇。

伏線の回収が見事ですが、感動系の作品でここまで作りこまれていると逆にちょっと感動が薄くなるかも。

桐島、部活やめるってよ

ありふれた時間が校舎に流れる「金曜日」の放課後。1つだけ昨日までと違ったのは、学校内の誰もが認める“スター”桐島の退部のニュースが校内を駆け巡ったこと…。

監督:吉田大八、出演:神木隆之介、橋本愛

鑑賞:2023/10/22 ☆☆☆☆・

”何者”でも感じましたが、朝井リョウさんの作品は様々な方面からの現実を投げつけて解決策は提示しません。

飾り気のない現実をたたきつけるからこそ、人によっては見るのが辛くも美しい作品ができるのかもしれません。

最後のグラウンドのシーンは個人的に喪失だと感じたのですが、新たな旅立ちという意見も見てどっちだろう。

パーマネント野ばら

海辺の町に佇む“パーマネント野ばら”。そこは、離婚し一人娘を連れて出戻ったなおこと、その母まさ子が切り盛りしている小さなパーマ屋さん。町の女たちはここに集っては、甲斐性なしの男たちへの不満やグチをぶちまけ合う。なおこの2人の友だち、みっちゃんとともちゃんも男運は最悪。みっちゃんは、浮気と金の無心を繰り返す夫に怒りながらも突き放すことが出来ない。一方のともちゃんは、ギャンブルに溺れたあげく行方不明となった旦那を心配する日々。そんな中、高校教師のカシマとの静かな恋を大切に育むなおこだったが・・・。

監督:吉田大八、出演:菅野美穂、小池栄子

鑑賞:2023/11/18 ☆☆☆・・

「桐島」の監督が手掛けている作品で、プライムビデオで見られるということで見ましたが結構難しかったです。

ヒロインが地元の暮らしに満足しているのか、そうでないのかがはじめはわからなかったですが途中で場面転換。

どうしても作品のメッセージなどを読み取ろうとするタイプのため、この手の作品は自分とは相性悪いかも。

マルモイ ことばあつめ

1940年代・京城(日本統治時代の韓国・ソウルの呼称)― 盗みなどで生計をたてていたお調子者のパンス(ユ・へジン)は、ある日、息子の授業料を払うためにジョンファン(ユン・ゲサン)のバッグを盗む。ジョンファンは親日派の父親を持つ裕福な家庭の息子でしたが、彼は父に秘密で、失われていく朝鮮語(韓国語)を守るために朝鮮語の辞書を作ろうと各地の方言などあらゆることばを集めていました。日本統治下の朝鮮半島では、自分たちの言語から日本語を話すことへ、名前すらも日本式となっていく時代だったのです。その一方で、パンスはそもそも学校に通ったことがなく、母国語である朝鮮語の読み方や書き方すら知らない。パンスは盗んだバッグをめぐってジョンファンと出会い、そしてジョンファンの辞書作りを通して、自分の話す母国の言葉の大切さを知り・・・・。

監督:オム・ユナ、出演:ユン・ゲサン、ユ・ヘジン

鑑賞:2023/12/03 ☆☆☆☆・

日本軍統治下の韓国という、事実としては知っていても作品としては初めて見る場面はやはりショックでした。

自分の文化が失われるというのは、属国のアイデンティティを失わせて統治する方法としては適切なのかも。

標準語を決めるというのは非常に骨が折れそうで、きちんと体系化できた国ってどれくらいあるのでしょうか?

ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢ひつじのショーン ~クリスマスの冒険~ 劇場公開版

監督:ニック・パーク

鑑賞:2023/12/20 ☆☆☆☆・

ひつじのショーンは見たことがなく、ウォレスとグルミットは野菜畑で大ピンチだけ見たことがありました。

ショーンのほうが有名らしいですが、口が横からはみ出しているのがあまりかわいくないと感じてしまいます。

グルミットは瞳がつぶらなのと、何もしゃべらない分動きが豊かなのがかわいらしいと感じました。

今を生きる

ロビン・ウィリアムズ主演、アカデミー賞の脚本賞を受賞した青春ドラマ。バーモントにある全寮制の学校を舞台に、詩や人生のすばらしさを教える教師キーリングと彼に魅了され人生を謳歌し始める学生たちの物語。

監督:ピーター・ウィアー、出演:ロビン・ウィリアムズイーサン・ホーク

鑑賞:2023/12/31 ☆☆・・・

イギリスの全寮制で過ごす少年たちと教師の物語ですが、個人的には少し苦手かなという印象を受けました。

詩を読んで楽しむというのが何か別の行動の隠喩かと思ったら、本当に楽しんでいてちょっと理解できない…

影響を受けやすい学生時代にどのような教育を行うのが正解なのかは、非常に難しいと感じました。

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