【社会人映画】元理系大学生が見た作品を全部紹介する(2024年)

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見てきた映画作品をすべて記録してきましたが、読書記録と同じく文字数が多くなってきたので分割。

映画館で見る最新作品もありますが、ミニシアターで見る旧作やプライムビデオで見る作品が多め。

【社会人映画】元理系の社会人が見た作品を全部紹介する(2024年)

PERFECT DAYS

東京・渋⾕でトイレ清掃員として働く平⼭(役所広司)は、静かに淡々とした⽇々を⽣きていた。同じ時間に⽬覚め、同じように⽀度をし、同じように働いた。その毎⽇は同じことの繰り返しに⾒えるかもしれないが、同じ⽇は1⽇としてなく、男は毎⽇を新しい⽇として⽣きていた。その⽣き⽅は美しくすらあった。男は⽊々を愛していた。⽊々がつくる⽊漏れ⽇に⽬を細めた。そんな男の⽇々に思いがけない出来事がおきる。それが男の過去を⼩さく揺らした。

監督:ヴィム・ヴェンダース、出演:役所広司、柄本時生

鑑賞:2024/01/07 ☆☆☆・・

この作品を面白いと素直に言える人がいるならなかなかだと思います。面白い部分もありますが退屈な部分も多め。

変わりない日常に少しずつの変化と楽しいこと、悲しいことがあるけれど無理にでも笑って生きていこうって感じ?

あらゆるストーリーが特に解決を見ないところ、最後のシーンで主人公が泣きながら笑おうとするシーンが印象的。

ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!

巨大野菜コンテストを前にした街では、野良ウサギによる野菜の被害が続出していた。発明家のウォレスと忠犬・グルミットは、プロの害虫駆除隊を結成してウサギを捕獲し、街の野菜を守ってみせた。ところがある夜、正体不明の巨大ウサギが現れて…。

監督:ニック・パーク

鑑賞:2024/01/28 ☆☆☆☆・

昔見た作品ですが、映画を見ていない時期が続いていたのでリハビリ代わりに考えずにみられる作品をチョイス。

ストーリーのわかりやすさ、恋愛、コメディ、アクションなどの豊富さ、くすっと笑える小ネタが面白いです。

お化けウサギの正体がわかるシーンは何とも言えない悲しさがあり、クレイアニメにも関わらずうるっとします。

八つ墓村

恨みの連鎖に巻き込まれた母親は、ただ幼い息子の幸せだけを願った。 無残な死を遂げた八人の落武者は、最期に何を思ったのか? 横溝正史原作は怖い?いえ、これは血に翻弄されるしかなかった人間の、悲しい物語です。

監督:野村芳太郎、出演:渥美清、萩原健一

鑑賞:2024/02/05 ☆☆☆・・

金田一シリーズとしては犬神家の一族に続いて二作目。ただ渥美清さんだとどうしても寅さんに見えてくる…

ミステリーと呼んでいいのかというレベルの最後の怒涛の種明かし、微妙にホラー要素も含んでいます。

犬神家のときも思ったのですが、ミステリーとしてのレベルよりも首が飛ぶ描写などに力を入れている?

ヒトラーへの285枚の葉書

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1940年6月、戦勝ムードに沸くベルリンで質素に暮らす労働者階級の夫婦オットー(ブレンダン・グリーソン)とアンナ(エマ・トンプソン)のもとに一通の封書が届く。それは最愛のひとり息子ハンスが戦死したという残酷な知らせだった。心のよりどころを失った二人は悲しみのどん底に沈むが、ある日、ペンを握り締めたオットーは「総統は私の息子を殺した。あなたの息子も殺されるだろう」と怒りのメッセージをポストカードに記し、それをそっと街中に置いた。ささやかな活動を繰り返すことで魂が解放されるのを感じる二人。だが、それを嗅ぎ付けたゲシュタポの猛捜査が夫婦に迫りつつあった―。

監督:ヴァンサン・ペレーズ、出演:エマ・トンプソン、ブレンダン・グリーソン

視聴:2024/02/11 ☆☆☆☆・

フィクションかと思いましたが実際の話で驚きで、実話だけに最後も救いようのない感じになるのがリアル。

彼らの活動が社会を動かしたというきれいな終わりではなく、市民に回収されたのはたったの15枚でした。

例え彼らの活動がナチスの体制に影響しなかったとしても、決して声を上げることをやめてはいけません。

コット、始まりの夏

1981年、アイルランドの田舎町。大家族の中でひとり静かに暮らす9歳の少女コットは、夏休みを親戚夫婦のキンセラ家のもとで過ごすことに。寡黙なコットを優しく迎え入れるアイリンに髪を梳かしてもらったり、口下手で不器用ながら妻・アイリンを気遣うショーンと一緒に子牛の世話をしたり、2人の温かな愛情をたっぷりと受け、一つひとつの生活を丁寧に過ごすうち、はじめは戸惑っていたコットの心境にも変化が訪れる。緑豊かな農場で、本当の家族のようにかけがえのない時間を重ねていく中で、コットはこれまで経験したことのなかった生きる喜びを実感し、やがて自分の居場所を見つけていく―。

監督:コルム・バレード、出演:キャリー・クロウリー、アンドリュー・ベネット

鑑賞:2024/02/17 ☆☆☆☆・

最初は少し退屈なシーンが続きますが、静かな人々の交流を美しい自然とともに描いた良い作品でした。

ショーンのセリフ、「何も言わなくていい、沈黙は悪いことじゃない」というセリフがお気に入りです。

彼女は再びかつての環境に戻っていきますが、きっと夏休みに過ごしたものは彼女を助けてくれるはず。

グリッドマン ユニバース

都立ツツジ台高校。 放課後の教室で、響裕太は記憶の中にあるはずのグリッドマンをノートに何度も描いては消していた。 かつてこの世界はひとりの少女によって作られ、壊された。その少女の心を救ったのは、異次元からやってきたハイパーエージェント・グリッドマンと、彼女が作った心を持った怪獣、そして裕太たちであった。 2年生に進級し、六花と別のクラスになった裕太は告白を決意する。そんな平和になった世界で過ごす彼らの日常は、轟音と共に崩れ始める。裕太に訪れる危機の最中、突如現れるグリッドマンは語りかける。 「この世界のバランスが崩れようとしている」 やがて真紅の強竜ダイナレックスや、グリッドマンの協力者である新世紀中学生、そして別世界の住人、麻中蓬たちも裕太の前に次々と現れる。六花への想いを秘めたまま、裕太の非日常が始まった。

監督:雨宮哲、出演:緑川光、広瀬裕也

視聴:2024/03/04 ☆☆☆☆・

ヒロインが露骨すぎて敬遠していた作品ですが、グリッドマンは発想が面白かった(ダイナゼノンは微妙だった)

両方見てから映画を見たほうが良いといわれていたがその通り、アンチ君がダイナゼノン出演していたの気づかず。

トリガーらしい超合体に次ぐ超合体、エヴァをほうふつとさせる実写シーンなど、意味が分からないけど面白い。

14歳の栞

あの頃、⼀度も話さなかったあの⼈は、何を考えていたんだろう。 とある中学校の3学期、「2年6組」35⼈全員に密着し、ひとりひとりの物語を紐解いていく。 そこには劇的な主⼈公もいなければ、⼤きなどんでん返しもない。 学校で眠ってばかりいるのに、家ではお菓⼦作りに勤しんでいる男の⼦。 お調⼦者で「ウルサイ」のに、デートに⾏くとぜんぜん話さない男の⼦。 「キャラを変えたい。できれば⼦供からやり直したい」と嘆く、地味で無⼝な⼥の⼦。 そこには、⾮⾏少年も、家出少⼥も登場しません。ただ、その誰もが、いまの私たちと同じように、わかりにくい問題にぶつかり、解決の仕⽅もあいまいなままに、前へ進んでいきます。 全くの他⼈であるはずなのに、その1⼈1⼈にどこか⾃分が重なり、気づけば⽬が離せなくなってしまう。あのころ私たちは、どんな⼈が好きで、どんな⼈が嫌いで、何に傷ついて、何に悩んで、何を決意して、何を夢⾒ていたのか。そんな記憶と感情が、次々と溢れかえります。 この映画には「誰もが通ってきたのに、まだ誰も⾒たことがなかった景⾊」があり、そして、普通の映画を観るのとは全く違う、「⼼のタイムマシーンに乗るような体験」が待っています。 すべてが慌ただしい世の中だからこそ、⼀度⽴ち⽌まり、いつでもあの頃の気持ちに⽴ち返る「栞」をはさんでもらうための映画です。

監督:竹林亮

視聴:2024/03/24 ☆☆☆☆☆

毎年春に限られた映画館でしか上映されず、動画サービスやDVDがない非常に特殊なドキュメンタリー映画。

生徒たちのタイプ分布がリアルである一方で、女子のドロドロ的なものはさすがに考慮されていたかな?

14歳はまだ未来が不確定で何でもできると思いますが、すでに限界を悟っている人が多かったのが興味深い。

もっと超越した所へ。

デザイナー・真知子(前田敦子)、元子役のバラエティタレント・鈴(趣里)、彼氏に染まる金髪ギャル・美和(伊藤万理華)、風俗嬢・七瀬(黒川芽以)。2020年、彼女たちはそれぞれ“クズ男”たちと付き合っていた。真知子はバンドマン志望の怜人(菊池風磨)と、鈴はあざとかわいい男子の富(千葉雄大)と、美和はハイテンションなフリーター・泰造(オカモトレイジ)と、七瀬はプライドの高い元子役・慎太郎(三浦貴大)と。 彼女たちは、彼氏に不満を感じつつも、幸せな日々を過ごしていた。ただ、彼女に甘えた男たちはどんどん増長し、どうしようもない部分が露呈、遂に別れの時が訪れる・・・。そこで彼女たちが選ぶ誰も予想しない超越した決断とは?

監督:山岸聖太、出演:前田敦子、菊池風磨

視聴:2024/03/31 ☆☆☆・・

カップルが4組登場しますが、男性側が基本ひどいため見るのが辛い。泰造だけは真面目だと思ってたのに…

一方的に男性が責められて終わると思ったので結構モヤモヤしていましたが、話が急展開すぎてびっくりした。

ミュージカル調なのとフィナーレが拍子抜けでしたが、まあハッピーエンドで良かったかな?

ゴーストワールド

1990年代アメリカ、都市郊外の名もなき町。幼馴染で親友のイーニド(ソーラ・バーチ)とレベッカ(スカーレット・ヨハンソン)は高校を卒業したものの、進路も決めず、あてもなく町をぶらついては面白いことを探して過ごしている。ある日、二人はモテないレコードマニアの中年男・シーモア(スティーブ・ブシェミ)に出会う。ダサくても独自の世界を持つシーモアに興味を持ったイーニドは、アウトサイダーとして生きる彼の”理解者”として交流を深め、奇妙な友情関係を築いていく。一方、アパートを借りるために地元のコーヒーショップに就職し、社会と折り合いをつけて自立しようとするレベッカ。同居生活を計画していた二人の間には次第に距離が生まれ……。

監督:テリー・ツワイゴフ、出演:ソーラ・バーチ、スカーレット・ヨハンソン

鑑賞:2024/04/09 ☆☆☆・・

現実にあきらめつつも向き合うレベッカに対し、いつまでも夢を追い続けようとするイーニドが対照的でした。

嫌がらせをしようとしていたシーモアに対して愛情が湧いてくるのが興味深いですが、二人の関係は適切なのか。

最後のバスに乗っていくシーンは、現実を見ずにい続けたイーニドが社会から去って行くのを暗示しているのか?

Winny

2002 年、開発者・⾦⼦勇(東出昌⼤)は、簡単にファイルを共有できる⾰新的なソフト「Winny」を開発、試⽤版を「2ちゃんねる」に公開をする。彗星のごとく現れた「Winny」は、本⼈同⼠が直接データのやりとりができるシステムで、瞬く間にシェアを伸ばしていく。しかし、その裏で⼤量の映画やゲーム、⾳楽などが違法アップロードされ、ダウンロードする若者も続出、次第に社会問題へ発展していく。次々に違法コピーした者たちが逮捕されていく中、開発者の⾦⼦も著作権法違反幇助の容疑をかけられ、2004 年に逮捕されてしまう。サイバー犯罪に詳しい弁護⼠・壇俊光(三浦貴⼤)は、「開発者が逮捕されたら弁護します」と話していた⽮先、開発者⾦⼦⽒逮捕の報道を受けて、急遽弁護を引き受けることになり、弁護団を結成。⾦⼦と共に裁判で警察の逮捕の不当性を主張するも、第⼀審では有罪判決を下されてしまう…。しかし、運命の⽷が交差し、世界をも揺るがす事件へと発展する――。なぜ、⼀⼈の天才開発者が⽇本の国家組織に潰されてしまったのか。本作は、開発者の未来と権利を守るために、権⼒やメディアと戦った男たちの真実を基にした物語である。

監督:松本優作、出演:東出昌大、三浦貴大

鑑賞:2024/04/13 ☆☆・・・

Winny事件は知っており、金子氏は決して擁護できないという立場だったのでこの作品もうーん…という感じ。

2ちゃんねるの文化やWinMX、本人がDL専用Winnyを使っていた背景があまり書かれていないのが微妙です。

P2Pシステムが画期的なのは事実ですが、漫画村を知っている立場からは司法判断が正しかったのかな…

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