ガンダムの新作映画「閃光のハサウェイ」の主人公ハサウェイは、ホワイトベース艦長の息子です。
宇宙世紀のガンダムが好きでOrigin、初代、Z、逆シャア、UCなどを見てきたのでまとめてみました。
この記事では閃光のハサウェイに至るまでの宇宙世紀の動きと、各作品の感想を書いていきます!
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閃光のハサウェイ
この動画で「閃光のハサウェイ」を知った人も少なくないはず、世界的に流行したネットミームです。
冒頭で”マフティー”を名乗るテロリストと、本当のマフティーであるハサウェイとのやり取りから。
海外番組で場をつなぐために即興でダンスした動画に、映画のロゴと主題歌を付けたした創作です。
さまざまな作品が三次創作として生み出されました(個人的にはターボやるもん!の動画が好き)
本編にはほぼ関係なく、Youtubeで公開されている冒頭15分53秒編で出番は終了します…
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ|冒頭15分53秒(Aパート)
宇宙世紀キーワード
ガンダム作品は視聴前に理解すべき前提条件が多く、新規ファン取り込みの難しさに影響しています。
ここでは「最低限これだけ知っておけば見られる」という知識を3つに絞って、背景とともに紹介。
なぜ人間が宇宙でロボットに乗って戦うようになったのか、これがガンダムでは重要なキーワード。
コロニー
世界人口が増えすぎたことにより、地球上だけで人類の生産活動が行えなくなってしまいました。
そこで宇宙にコロニーと呼ばれる居住区を作り、宇宙で生活するようになったのが宇宙世紀の始まり。
宇宙移民は「スペースノイド」と呼ばれ、地球に残った特権階級とのいざこざが戦争につながります。
ミノフスキー粒子
ミノフスキー博士が予測した架空粒子で、散布することでレーダーを妨害し通信障害を引き起こす。
本粒子によって遠隔操作ができないため無人戦闘機が使えず、直接人間が乗り込む必要ができました。
ミノフスキー物理学という言葉もあり、作中兵器のメカニズムも本粒子で説明されることがあります。
ニュータイプ
宇宙で人間が生活するうちに、一部の人間に目覚めた「第六感のような感覚」として描写されます。
具体的な解釈は存在しませんが、「時空を超えた非言語的コミュニケーション能力」との設定も。
目視できない人間の気配を感じられる、ニュータイプ同士で感覚を共有できるなどで表現されます。
全体的なストーリー
THE ORIGIN
のちの”ジオン公国”を名乗るサイド7での、モビルスーツの開発とシャアの誕生を描く。
人類が宇宙に進出して79年後のUC(宇宙世紀)0079、宇宙移民と地球民との間で確執が起こっていた。
独立を求めるスペースコロニー”サイド7”はジオン公国を名乗り、地球連邦軍に宣戦布告。
指導者ジオン・ズム・ダイクンがザビ家によって暗殺され、息子はシャアと名を変え地球へ逃れる。
機動戦士ガンダム
地球連邦軍に対しサイド7がジオン公国を名乗り宣戦布告、連邦軍側から戦争を描く。
ミノフスキー粒子発見により、モビルスーツ(MS)による白兵戦が初めて起こなわれた「1年戦争」。
新型MS「ガンダム」を偶然見つけたアムロらは、ジオン軍の強襲により宇宙船で地球から脱出を図る。
赤い彗星シャアをはじめとしたジオン軍MSとの戦いを通して、ニュータイプに目覚めていく。
ガンダムZ
戦争に勝利した地球連邦軍だが、内部分裂が発生。戦争に翻弄される少年を描く。
ジオン軍との戦いに勝利した地球連邦軍だが、またしても地球と宇宙で対抗し内部分裂が起こる。
”ティターンズ”から「ガンダムMark.2」を強奪したカミーユら、”エゥーゴ”がMS戦を繰り広げる。
カミーユは身勝手な大人たちや強化人間フォウとの出会いを通して、戦争の過酷さを知っていく。
劇場版はテレビ版の再編集で内容が異なりますが、視聴者への説明が増えてわかりやすくなりました。
一方でジェリドとカミーユの出会いや「落ちろ蚊トンボ!」、ロザミィの存在がカットされています。
ジェリドは何回MSを乗り換えた?それとヤザンがオールドタイプの気概を見せつけて好きですね!
逆襲のシャア
かつての敵、そして仲間、最後におのれの信念を果たそうとするシャア。
エゥーゴ勝利で終わった戦争だが、シャアは地球の腐敗政治を嫌悪し再びネオジオンとして敵となる。
シャアは地球に小惑星アクシズを落とし寒冷化させ、全人類を宇宙に解き放つことを計画していた。
前線に復帰したアムロは自らが設計したνガンダムで、シャアとの最後の決着を付けに宇宙へ出る。
見ごたえ十分!Z後半で出番が少ないアムロが急に出てきたので、動向と心境の描写が欲しいです。
シャアはララァに母親を、レコアはシロッコに男性を求めており、重要なテーマと考えられます。
戦争のための道具としてだけでなく、機体にも意思があるような描写はあまり好きではなかったです。
ガンダムUC
地球連邦軍の立場を揺らがしかねない”ラプラスの箱”と”ユニコーンガンダム”をめぐる戦い。
バナージは、ニュータイプに反応する「サイコフレーム」が全身に搭載されたガンダムと出会う。
その機体”ユニコーン”は、宇宙世紀0001年に起こった”ラプラス事件”の重要な秘密を握っていた。
シャアの再来、フル・フロンタルとの交戦を通じて、ユニコーンは”ラプラスの箱”への道を示す。
宇宙世紀を俯瞰するような作品で、懐かしいモビルスーツや成長したミネバなどを見られます。
ユニコーンガンダムに関しては操作がほとんど操縦がなく、肉弾戦ながら技術革新を感じさせます。
もはやロボットアニメではない気がしますが、そもそも誰もロボットアニメなんて言ってないのか…
閃光のハサウェイ
連邦艦長の息子ながら、シャアの意思を継ぎ”マフティー”として活動する青年を描く。
アムロとともにホワイトベース艦長として一年戦争を潜り抜けたブライト・ノアの息子、ハサウェイ。
彼はシャアの地球上から人類がみな去るという考えに共感し、マフティーを名乗りテロ活動を行う。
正体を看破した少女ギギ、マフティー掃討部隊のケネスとの出会いは彼の考えに影響を与えていく…
これまでのスタイリッシュなフォルムから、装備が重厚で巨大なガンダムが登場します。
冒頭から話が急展開なので、事前に一年戦争やハサウェイ=マフティーの知識がないと混乱しそう。
両陣営の機体がどちらもガンダムっぽいフォルムなので、戦闘シーンがどちらかわからなくなります。
他に見た作品
ガンダムZZ(途中まで)
ポケットの中の戦争
ガンダムNT
ガンダムSEED
分断の原因である「遺伝子操作」と戦争の鍵を握る「核」が、昔の作品ながらタイムリーだと感じました。
登場するガンダムの機体数が視聴作品で最も多く名前が覚えきれないレベル、ジェネシスの伏線回収は面白い。
予想を裏切る人間関係があったり、敵味方関係なく協力する胸熱シーンなど、かなり満足のいく作品でした。
宇宙世紀での変化
MSにさらなる機動性が求められる
初代ガンダムは地球での戦いも多かったため、陸戦が中心のイメージでした。
今回は空中戦が非常に多く、人型のモビルスーツにも機動性が求められるようになります。
変形型のモビルアーマー(MA)が大量に投入され、モビルスーツにも飛行補助が増えました。
大気圏突入もバリュートの利用など、前作からかなり技術の革新が感じられます。
ニュータイプ/強化人間の起用
宇宙で育った人間が、地上で使っていなかった脳の一部を使うことで起こる”ニュータイプ”。
初代ではアムロとシャアが戦闘の中で自力で、ララァは研究所でその能力を身につけました。
Zでは本来のニュータイプに加え、強化人間も不安定ながらも実践に投入されるように。
逆シャアでギュネイが立て続けに4機を破壊するシーンは、強化人間の恐ろしさを表しています。
MS戦術の変遷
初代は基本的にホワイトベース単体での戦闘だったのもありますが、戦術が多様化しました。
風船による戦艦やモビルスーツのダミー、躊躇されていた毒ガスや核兵器も使用されます。
モビルスーツ戦ではヤザンをはじめとした、モビルアーマーによる速やかな離脱が印象的でした。
ニュータイプに至っては、本体での戦闘に加えファンネル同士の撃ち合いの二重戦法。
最悪と恐れられた”コロニー落とし”がいまだに利用されているところに、戦争の異常さを感じます。
ガンダム面白いよ
間にある作品”ガンダムZZ”を見ていないことで、情報が足りないと感じる部分も。
今までの作品に比べコメディ色が強いらしいですが、見ていきたいと思っています!
制作順と時系列が合わないことで有名なガンダムシリーズは敬遠されがちな理由かも。
ビックカメラのHPが良くまとめられていてわかりやすかったですね。
ガンダムはモビルスーツ導入の歴史や、MS開発企業による競争などにも焦点を当てています。
単なるロボットアニメだと切り捨てずに、ぜひ見てほしい作品ですね!
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