【タテの国】少年ジャンプ+のおすすめマンガのあらすじと考察!

感想文
【タテの国】少年ジャンプ+のおすすめマンガのあらすじと考察をしてみた

集英社のアプリ”ジャンプ+”には、本誌掲載だけでなく期待の新人作品が読めるコーナーがあります。

中でも縦読みの新発想、考察必須のストーリー、SF心をくすぐる設定の「タテの国」がアツイです!

2021年4月に最終回を迎え、有名になったら無料で読めなくなりそうな作品の紹介と考察をします!

■注意:ネタバレ要素を含むので、物語を100%楽しみたい方はマンガを読んでから記事を読んでね!

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「タテの国」の情報

作者:田中 空(たなか くう)

「タテの国」の作者は田中 空さんというSF作品のアイデア提供を行っている方です。

今回の作品「タテの国」は、自身初の原作だけでなく作画も含めた連載作品だそうです。

好きな映画では以下の作品を挙げており、タテの国もこれらのSF要素満載となっています。

  • バック・トゥ・ザ・フューチャー
  • 天空の城ラピュタ
  • インセプション

2022年10月現在ではジャンプ+で「ドラゴンの子」を連載中です。

マンガ家が作るポートフォリオMangaFolio

またブログも更新しており、どのようにマンガが出来上がるのかを見ることができます!

・「日々漫画ネームを描いていて思うこと」

あらすじ:新解釈ラピュタ

無限に続く縦穴にある「タテの国」のメンテナンス係ルスカは、落下してきた少女オメガを目撃する。

突如連れ去られたオメガを追ううち、彼らはタテの国誕生やオメガが落下の真実を知ることになる…

作者も述べているように、ジブリ作品である「天空の城ラピュタ」の影響が強く出ています。

空から女の子が降ってくる設定だけでなく、キャラクター名にも遊び心が見られます。

  • ルスカ=ムスカ大佐
  • オメガ(Ω)=シータ(θ)
  • ケルビン=ロボット兵
  • ズパ=パズー

「タテの国」登場人物

「タテの国」の特徴として、同じ名前でも他の人物を指していることがあります。

そのため、読んでいる途中でわからなくなってしまうこともしばしば。

基本的なキャラ説明には通常の文章で、ネタバレについてはかくして表示しています。

ネタバレによっては「タテの国」の面白さが半減するため、作品を読んでから訪れてください!

ルスカ

タテの国のメンテナンス係で、上から落ちてきたオメガを追ってタテの国の底を目指す。

決断も早く仲間の窮地を何度も救うが、深く考えるのが得意でなく突発的な行動も多い。

タテの国の構造には詳しいが科学や機械は苦手で、ケルビンやズパに対し聞き役に回る。

元ネタはラピュタのムスカ or 物理学者エルンスト・ルスカ。

底の国では、超生命体グルオン設計者による未知の言語を唯一読むことができた人物。

その正体は、ブラックホールから逃れるための「タテの国」を作り出した地球人乗組員の一人。

グルオン博士の娘であるリサとは幼馴染で、地球崩壊の際にグルオン博士の宇宙船で脱出した。

その後グルオン博士によって「タテの国」の建設が始まると、それを宇宙船から監視。

メンテナンスのため、チャンドラ体感時間3日前にタテの国に入ったが記憶を失っていた。

ルスカのタテの国での経験は、全てチャンドラがルスカ脱出のために作ったプログラムだった。

ケルビン

「タテの国」登場人物

タテの国について1000年以上研究を行うため生身の体を捨て、ロボットとなった科学者。

オメガを追ってタテの国を飛び降りたルスカが最初に出会った人物で、一行のブレイン的な存在。

ズパの改造により腕だけでの思考、様々な形態への変形が可能になり、戦闘力としても重宝される。

元ネタは絶対温度の単位「K(ケルビン)」から。

その正体はラムダ-尾頭戦争で毒ガスを製造した、カラビ・ヤウ博士が記憶を失った姿。

過去の図書塔のメンテナンスロボに見た目が似ており、ロボを通して記憶のやり取りが行われた。

グルオン博士との直接的な関係はないが、カラビ・ヤウ博士の見た目や言動が良く似ている。

オメガ

「タテの国」の情報

タテの国上部からやってきた「落とし巫女」の少女で、目玉型の生物によって穴の底へさらわれる。

その後、自分を追ってきているというルスカたちに「タテの国の底へ来るな」とメッセージを残す。

駅に同名の少女がいたり、ワームホール発生物質「オメガニウム」など、物語のカギとなる人物。

元ネタはラピュタのシータ(Θ,θ)に対してのオメガ(Ω,ω)。Ωはギリシャ文字で最後。

ブラックホール中心から半死の薬を飲まされ、10年に1度タテの国の底(頂上)へ送られていた。

その正体は、ダークエネルギーから生成したタテの国の構成材料「オメガニウム」の仮の姿。

落とし巫女はブラックホールから逃れるため、タテの国に必要なオメガニウム輸送手段だった。

物質に過ぎないオメガの少女の姿は、オメガシステムの開発者グルオン博士の娘リサである。

地球崩壊の際に娘を救えなかった博士は、ブラックホール生成により時間超越を企てていた。

しかしブラックホール発生時に、グルオン博士が開発したAIオメガシステムが博士を殺害。

博士の記憶をハッキングした際に、消去できなかった彼の娘のイメージが残されている。

ズパ

「タテの国」外に放り出されたルスカたちを、目玉型ロボットで助けてくれた凄腕エンジニア。

食用にしていた目玉がオメガとともにいなくなり、食料を求めてルスカたちと旅することになる。

ルスカの義手やケルビンの改造など技術面で貢献するが、ピンチの時はすぐにパニックに陥る。

元ネタはラピュタのパズーを逆から読んだもの。

物語終盤、ケプラによって頭と胴体が引きちぎられるが何事もなかったかのように復活。

その正体はタテの国形成時にラニアケア博士がタテの国に仕込んだコンピュータウイルス。

ウイルスがタテの国の材料を用いて実体を持ち、あらゆるタテの国の技術を利用できる。

ver.2のインストールにより、より少女らしい見た目となった。

その他のキャラ

上では主な登場人物である4人について説明しましたが、他にも特徴的なキャラがたくさん。

基本的に登場順に説明を書いていますが、その後のネタバレも含んでいるので注意してください。

個人的に好きなキャラクターはラニアケア博士とヒッグスです!

塔バトのジジイ

かつてラムダ-尾頭戦争のあった関所(分離帯)の番人をしていた老人。

オッサン

墜落した駅から残骸を集めつつ、オメガニウムを探していた本名が「オッサン」のおっさん。

家族を駅墜落事故で亡くしたが、ワームホールによるタイムトラベルで改編に成功した。

もう一人の自分と出会ったことで、自分自身の存在とルスカたちの記憶から消滅した。

ユダ

分離帯でミミズっぽい怪物と暮らしていたが、ヒッグスの導きで外を見に行くことになる。

恋人だったトカマクを殺され、公務員をやめてオメガニウムでミミズ内に閉鎖空間を作る。

ケプラとの闘いの中でオメガニウムをルスカたちに託し、別世界線ではケプラを葬る。

トカマク

ラニアケア博士の一番弟子でラムダ軍に人質を取られていたが、ルスカたちに救出された。

ラニアケア博士の死後、図書館塔に呼ばれ彼女がタテの国と同化したことを伝えられる。

後にユダと恋人になるが殺され、その遺体はユダとともにミミズの体内に保管されていた。

元ネタは高温核融合炉の型式の一つ「トカマク型」。

ケプラ

ユダを追って現れた公務員で、オメガニウムのためなら汚い手でも使う本作品の敵役。

かつてラムダ軍指揮官でラニアケア博士を殺害するが負傷、カラビ・ヤウ博士に助けられる。

ワームホールを無限に出入りしながら復讐の機会を狙い、最後はタテの国と同化した。

元ネタはドイツの天文学者ヨハネス・ケプラー。

ヒッグス

オメガを追ってタテの国の底を目指すルスカたちに、彼女からの伝言を届けた郵便局員。

かつてラムダ軍の参謀長官で、ラニアケア博士を用いてタテの国掌握を計画するも失敗。

尾頭族への交渉役として、ユダとミミズを地下から連れ出してルスカに引き合わせた。

元ネタはイギリスの理論物理学者ピーター・ウェア・ヒッグス。

グルオン

リサの祖父で、亡き孫娘に出会うためブラックホールを作りオメガシステムに殺害された。

タテの国内ではデータを基に復元され、事象の地平線で落とし巫女を送り出していた。

リサの祖父以外にも、タテの国を掌握できる能力を持つものにこの名称が付けられる。

元ネタは素粒子論における陽子内の結合を強める「グルーオン」。

ピーピー

オメガを食らい延命を図る人工生命体「グルオン」の研究初期段階である小型ロボット。

時代を超えるワームホール装置であり、最終的にはラニアケア博士の依り代にもなった。

その正体はチャンドラがルスカをタテの国から連れ戻すために送り込んだ装置の一つ。

ピピ

ラニアケア博士のアシスタントで、ルスカたちに博士を紹介する。

ラニアケア

カラビ・ヤウ博士の毒ガスを中和できるガムを開発、反重力技術を解明した天才科学者。

ケプラに殺害されるがバックアップデータを基にタテの国と融合、グルオンとなった。

…と思われたが間一髪でピーピーに避難、タテの国形成時オメガシステムと電子線を行う。

元ネタは2014年に提唱された超銀河団「ラニケニア超銀河団」。

カラビ・ヤウ

タテの国を汚染する毒ガスを開発した科学者だが、記憶を失いタテの国の研究をしていた。

ラムダ-尾頭戦争中に記憶を取り戻しケプラに反逆し、ルスカたちと共に戦った。

図書館管理装置内のケルビンのクラッシュデータと同化し、ケルビン博士の記憶を得た。

元ネタは数学や数理物理で用いられるカラビ・ヤウ多様体。

オメガ・ラムダ

ラムダ国のオメガニウムを取り込むことで顕現した王で、タテの国を掌握する能力を持つ。

ルスカとの接触時にスキを突かれ、タテの国と同化したラニアケアに掌握権を奪われた。

その後の時代にタテの国のラムダ国部分は見られず、尾頭国から分離されたと思われる。

元ネタはギリシャ文字のオメガ(Ω,ω)とラムダ(Λ,λ)。

チャンドラ

ルスカやグルオンと地球を脱出したが、当直日にブラックホールが出現し観測者となる。

タテの国をキックしてブラックホールから脱出を考えていたが、ルスカが音信不通になる。

タテの国からルスカを連れ出すことに成功するが、彼のふるまいに振り回されている。

元ネタは天文学者「チャンドラ・セカール」。

マックス

チャンドラたちの存在する次元そのもので、外宇宙でルスカたちとオッサンの姿で接触。

この宇宙自体もタテの国と同じような人工物で、人間もまたシステムの一部だと告げる。

タテの国の現状とさらに高次元の世界をルスカたちに見せ、彼らを過去の宇宙船に送る。

元ネタは理論物理学者マックス・テグバーグor物理学者マックス・ウェーバー

リサ

グルオン博士の孫娘でルスカと幼少期から親交があり、彼と宇宙を冒険する日を夢見る。

元の世界線では地球滅亡時に死亡、二回目は駅オメガになり、三回目は生存している。

グルオン博士がワームホールを生み出した理由で、彼女の生存がタテの国の有無に直結。

元ネタはアメリカの理論物理学者リサ・ランドール。

エンリコ

ルスカやチャンドラと宇宙船に乗っていた別世界線の少女で、よく当たる予知夢を見る。

マックスを経由した過去の宇宙船で遭遇し、その後も彼らと行動を共にするようになる。

元ネタはイタリアの物理学者エンリコ・フェルミ。

「タテの国」内容

タテの国を話数ごとにまとめて、勝手にタイトルを付けてあらすじを解説してみました!

タテの国編(1話~31話)

タテの国のメンテ係のルスカは落ちてきた少女オメガを追いかけて奈落の底に飛び降り、科学者ケルビンとともに底を目指すが、オメガが謎の目玉に連れ去られてしまう。

塔の分離によって外に飛び出した2人はエンジニアのズパと出会い、下降を続けるが塔には関所があるにも関わらずその下で塔は終わっていた。

発信器が示すオメガの位置を目指しさらに下降するルスカたちは、オメガニウムを使ってワームホールを生成する「駅」と一体化したもう1人のオメガに出会う。

彼女は駅を守ることがタテの国を守ることだと思っていたが、地上にはすでにたくさんの崩壊した駅が存在しておりそこでオメガニウムを採掘するオッサンと出会う。

オメガニウムを狙う公務員のユダの操る翼の生えたミミズに飲み込まれてしまうハプニングはあったものの彼らは無事に別世界へワープする。

ワープした先はオメガのいる駅が崩壊する前の過去だった、事故に巻き込まれる直前のオッサンを助けてワームホールを生成した彼らは列車で最底部を目指す。

ソコの国編(32話〜45話)

ワームホールを使ってタテの国の無限部分を超えたルスカたちは、タテの国の最底部だと思われる場所に到着するが、そこは重力が反転しており無人だった。

彼らはそこで超生命体グルオンに出会い、町が無人である理由と町の外にある大量の墓標が全て過去のオメガによるものだと知らされる。

グルオンは自らをタテの国の創造者と名乗るが実は人工生命体で、存続のためにオメガニウムを欲しており、彼らはグルオン設計者の研究所に入り込む。

そこで設計者はグルオンの試作機として開発したピーピーと出会い、グルオンの記憶をたどるためにピーピー内部にある仮想世界にログインする。

カコの国編(46話~72話)

ピーピーの内部の世界はなぜかタテの国の過去の世界につながっており、そこでは分離帯を境界線としてラムダ軍と尾頭族の長い戦争が行われていた。

ラムダ軍はタテの国を汚染する毒ガスを開発、それに対して尾頭族の天才ラニアケア博士が中和ガムの試作に成功したことで戦局が動き始めていた。

ラニアケア博士と接触したルスカたちだったが、以前公務員として彼らの前に現れたケプラがラムダ軍指揮官として登場しラニアケア博士が襲撃される。

戦いの最中でデータ内のケルビンが死亡、しかし彼のクラッシュデータを見つければ復活できることを聞いたルスカたちは再びログインする。

最終的にラニアケア博士は殺害されるが、生前に取っていたバックアップデータを基にタテの国と同化、復活したラムダ王を倒しグルオンとなる。

ケプラとの会話からグルオンがやってきたのはタテの国の外側であると予想したルスカたちは、幼少期のユダの操るドラゴンに乗って横を目指す。

ソトの国編(73話~92話)

ユダのドラゴンでタテの国の横を目指すルスカたちは、空に見えていたのが自己修復するディスプレイであったことを知りそれを破ることに成功する。

そこで待っていたのはチャンドラと名乗る青年で、ピーピーはルスカをタテの国の外へ連れ出す手段であること、ルスカが元地球人であることを告げる。

タテの国はブラックホールに吸い込まれる寸前の地球人が開発した無限に逃げ続ける居住区であり、タテの国の住民はその居住性を試験するための人工生命体だった。

タテの国を見捨てて脱出を仄めかすチャンドラに対し、ルスカはタテの国の真の底で待っているオメガのことを話し助けに向かうことを決める。

オメガが落とされている事象の地平線で設計者であるグルオン博士にあったルスカは、心を失った博士からオメガは危険な存在であることを告げられる。

オメガの助けで事象の地平線よりも内側を目指したルスカたちは世界そのものであるマックスと対話をし、タテの国形成前の過去に飛ばしてもらう。

ヨソの国編(93話~120話)

過去に移動したルスカたちはブラックホール発生前の集団移民船に侵入し、グルオン博士と接触してワームホール誕生を思いとどまらせようとする。

しかし博士はルスカたちの話を聞いて理論を修正、その直後に宇宙船内のオメガシステムが博士を殺害しブラックホールとタテの国を形成してしまう。

ルスカたちは再び誕生してしまったブラックホールは外宇宙ではなく理論通り過去につながっていると考え、集団移民船をブラックホールに向ける。

無事滅亡前の地球に到達したが、そこは元の隕石によって滅亡した世界線ではなく同じくワームホールを抜けたタテの国によって地球が崩壊する世界だった。

タテの国内で暴走したケプラとの最後の戦いを終えた彼らは、すべての始まりであるグルオン博士の孫娘リサが死なない世界線への移動を試みる。

しかしタテの国を誕生させともに過ごしてきたルスカは、地球とともに滅びゆくタテの国にとどまることを選択する。

地球が崩壊しない世界線に移動したメンバーはオメガを通じてリサに出来事を伝え、リサは何も知らないルスカに「起こらない話」を語り始める…

タテの国の考察

読者の想像力が試されるタテの国は伏線が徐々に回収され、感想欄ではたくさんの考察も見られます。

実際に読んでみて、また感想欄の考察をもとに、現時点でわかっていることや予想をメモしました!

勝手な憶測なので話半分で、またこんな考察もあるのでは?とコメントしていただけると嬉しいです!

追記:タテの国が無事に完結したので当初の考察を残しつつ、答え合わせを書き足しました!

「タテの国」の構造

ルスカやケルビンの住んでいた場所は広い範囲で有毒なガスが蔓延しており、マスクなしで生活を送ることはできませんがガスに侵されていない場所もあるようです。

塔には横穴がありタテの国の人々はそこで生活していますが、一定のエリアでは横穴が全て塞がれており唯一開いた窓からは時折謎の目玉がのぞき込んでいます。

塔の内部は距離がおそらく無限になっておりいくら降りても底に到達することはありませんが、外壁は距離が有限で関所の下で塔は終わっています。

タテの国は距離が無限なため移動には駅にあるワームホールを使うことが多いですが、原動力として「オメガニウム」とワームホールを作る装置が必要です。

かつて関所の下にはオメガニウムを所持する「ラムダ・オメガ国」があり、それに対抗する国はタテの国を操れる存在「グルオン」を所持していました。

ラムダ・オメガ国と関所によって分離されていたが戦争時に切り離しが行われたのち再び結合。しかし初登場の際には関所の下には何もありません。

→グルオンの暴走or公務員がグルオンを切り捨てたために切り離され重力が反転しています

ブラックホールを始点とし、螺旋を描きながら外側へと延々とつづく紐状の構造物だったことが判明。

実際はブラックホールに吸い込まれないために重力に逆らうように塔を建設していたため、タテの国の底とは実質上の真上にあたります。

塔の上が過去、塔の下が未来を表しているのではないでしょうか?

これならオメガが落とされた国が汚染されていないこと、下の国の横穴がふさがれていたこともわかります。

タテの国の最上部がブラックホールの中にあるということは、ブラックホールの中では時間の進み方が最終的にゼロになるため過去と言い換えられる。

汚染される前のいけにえという概念を信じていた時代からオメガは落とされ、エネルギーを必要としていた未来人に回収されます。

未来のタテの国は「オメガエネルギー」の枯渇により、塔を破棄し塔の外へ旅だったと考えられます。

限りなく1次元に近い構造になっており、横への広がりをほとんど持たない。

かつては関所の下にはアルファ国が存在したが、とある理由により切り離された。

その後ラムダ国は重力を反転させることでアルファ国とのかかわりを断ち、ラムダ軍は公務員として働いている。

タテの国の内側は時間を、外側は空間を表しているのではないか?

オメガの夢

SF作品で宇宙空間を長距離移動する際に、肉体を冷凍保存し限りなく光速に近い速度の宇宙船で移動する方法に描写がよく似ています。

オメガを「落とし巫女」としていた地域では、オメガたちに薬を飲ませて仮死状態にし塔の上(遠い過去)から現代に送ったのではないでしょうか。

しかしたくさんの落とし巫女のうち、なぜオメガだけが生き残っていたのかは不明です。

オメガニウムはおそらくブラックホールの重力に対抗するための反重力物質orダークエネルギーでそれを塔の上部に送るためにオメガが用いられました。

オメガニウムを奪われないようにオメガを仮死状態にして逃がした?(オメガニウムはオメガの生命反応に用いられるため仮死状態だと感知できない?)

→オメガの夢は祖父であるグルオン博士やルスカが宇宙船で仮死状態になっていた記憶だと思われます。(リサは地球で死亡しており宇宙船には登場しないため)

オメガが飲まされていたのは本当に眠り薬であり、落とし巫女の恐怖を和らげるための者だったと言及がありました。

→それまで落とされてきたオメガはグルオンの反重力に捕らえられた?ために生き残っていないのでしょうか?

→始めのオメガのみは事象の地平線から落とされてルスカたちを通り過ぎてから落ちてきているため、辿ってきたルートが特殊な可能性があります。

目玉の正体

タテの国を管理する人物が人工的に作り上げた生物で、オメガを何らかの理由で探していた監視装置ではないでしょうか?

この生物が人工生物だということは物語の初めで取り上げられていました。

かつてタテの国で毒ガスをまいたラムダ軍が戦闘時に使っていた乗り物。

人間が作った人工生物、タテの国民が新たに作り出した人工生命

のちにオメガ体内のオメガニウムを得るための監視装置となったか?

→初期のワームホール発生装置orウイルスであるズパと同時に生まれた食料的な存在?のちにラムダ軍にロストテクノロジーとして乗り物として運用された?

「オメガ/オメガニウム」とは

ワームホール出現の際に利用される「オメガニウム」は見たところ太陽エネルギーのようで、駅オメガは自らの体内のオメガニウムで駅を守っていました。

タテの国の存続にかかわる重要なエネルギーである可能性が高いです。

オメガはグルオンと同じように心を持った生命体を作ろうとして完成した疑似生命体。

またオメガニウムは実際には存在しないオメガの「心」の代わりになるもので、同じくアルファ国のグルオンも自分が持てなかった「心」であるオメガニウムを欲していたのでは。

心の代わりに「オメガニウム」を入れることで動いていたが、その強大すぎるエネルギーから兵器へと転用され、オメガたちは仮死状態にして未来へ託された。

誰も通ることのできない関所の下には、塔が存在していませんでした。

「オメガ」に触れた者を生かしてはならないという条項から判断するに、オメガニウムの不足から塔の建設が中止されたのではないかと考えました。

オメガニウムはブラックホールに対抗するタテの国を上に伸ばすための反重力物質(ダークマター?)だと思われます。

オメガニウムはタテの国の材料である核反応物質と、タテの国の設計図であるDNAを組み合わせた人工生物でした。

物質のままではなくオメガに託した理由としては他の国に奪われて軍事転用を防ぐためではないでしょうか?

また実際にオメガニウムを使ってタテの国を建設できるのが地球人だったオメガのみだったということも考えられます。

元は地球を脱出した宇宙船でグルオン博士をサポートするためのシステム。殺害した博士の記憶修復時に消せないリサの記憶をオメガニウムのイメージに固定した。

本来は心を持たない物質ですが、ルスカに救われた駅オメガが心を獲得、のちのリサの精神と融合を果たし地球で出会ったことにより片方が消えました。

ピーピーを介した移動

作中で人工生物グルオンと出会い、タテの国創造主の情報を得るためピーピーにログインします。

ログインした先にあったのは、ラムダ軍と尾頭族が戦争をしている過去のタテの国でした。

過去の世界でタテの国の横を目指したルスカたちは、外壁を突き破るとログアウトされます。

目を覚ました時には実際にタテの国の外側へ到達しており、そこではチャンドラが待っていました。

実在しない世界での移動が実在世界に反映されている点で混乱した読者も多いのではないでしょうか。

①ピーピーはワームホールだった

ケルビンが「ここは本当の過去ではないか」と言及、ログインだと思ったのは過去への移動?

実際にはルスカたちは意識を失っておらず、単に過去のタテの国にいるため外壁を越えることは可能。

ただこれだとケルビンのクラッシュデータやログアウト時にケルビンがロボットになった理由が不明。

②ログイン世界での操作が現実に反映された

ミミズを使って外壁を破ることが正解だったとチャンドラは述べていたが、これは仮想世界での話。

「ミミズを使って外壁を破る」というコマンドを選択することで、現実世界にも影響が及んだ?

実際にはルスカたちは元の場所で意識を失っていたが、コマンドにより外部へテレポートさせられた。

その他気になった伏線

・画面をスクロールすることで読者は下へ落ちていく感覚を体験していたが、読んだページを上に送るということが上へ登ることを暗示?

・1話に出てきたルスカの上司とみられるニワトリの着ぐるみを被った人物はなんなのか?複線回収あるか?→特になし。結構好きだった

・16話にコーヒーが登場。ラムダ・オメガ国の戦争の際に郵便局員が飲んでいたコーヒーと関係あるか?→不明。しかし地球のコーヒーが頻繁に登場することからルスカの好物だったとか?

・ルスカの地球での幼少期の記憶が消えている理由。タテの国潜入のショックか意図的に消したのか

・結局タテの国は途中で途切れていることに変わりなかった。しかし実際はつながっているはず

・過去の駅に遭ったターミナルは異なる世界線への分岐を表していた?

・ワームホールを通した移動は時間や空間移動なのか、それとも世界線移動なのか(タイムトラベルで結果が変わるのもそういう世界線に移動したと考えることもできる)

・ラムダ王で言及された十字マークの意味→リサの墓?

作中の理論など

タテの国はSF作品だけあって科学的なワードや理論が登場するので可能な限り追ってみます。

ルスカとオメガの距離

ケルビンはオメガが初速0で落とされて空気抵抗によって終端速度に達していると仮定しました。

高校物理(正確には慣性抵抗なのでF=-kv^2)、後は時速250km×138分(2時間18分)=575km

空気抵抗を運動方程式から解析する

1AB98DFB89FFFエリアを通過中

数字0~9とアルファベットA~Fが入り混じった16進法で、10進法だと470,148,053,508,095。

目玉がオメガを連れ去る際に分離したタテの国の区画だが、何を表している数字かは不明。

16進数から10進数へのコンバーター

64ビットカウンターが振り切れる

カウンターが光で通信、1ビット1秒で記録していると仮定すると

64bitは18,446,744,073,709,551,616まで表現でき、光速約300,000km/sをかけると約54×10^23km。

光年は光が1年間で進む距離なので光速約300,000km/s×31,556,952秒(365日)=約9×10^12km。

54×10^23km/9×10^12km=約600,000,000,000光年=約6000光年となります。

64ビット_wikipedia

BTTF理論

SF映画「Back to the Future(バック・トゥ・ザ・フューチャー)」で用いられている理論のこと。

タイムトラベルには1.21ジゴワットの電力が必要であり、映画では雷や核燃料から入手しました。

E=mc^2

アインシュタインによって提唱された式で、エネルギーと質量が等価であることを示す式。

言い換えれば質量持つ物質とエネルギーは互いに変換できるということ。

物質をエネルギーに変換すると原子爆弾、エネルギーを物質に変換するとタテの国のようになる。

単行本にはできないかな…?

※厳密には別世界線の移動も存在しますが、2軸グラフでは書ききれないので同じ世界線と仮定

とうとうタテの国の構造と目的が明らかになり、ラストに向かってどんどん面白さが加速する「タテの国」。(ソトの国あたりで書いたコメント)

縦スクロールを生かした作品ゆえに単行本化が難しいですが、巻物で出版やいっそアニメ化してしまうなどの声も聞こえてきたり…

今後人気大爆発とにらんでいる作品なのでぜひ読んでみてください!

おすすめ漫画・アニメとか

コメント

  1. 匿名 より:

    Microsoft edgeやinternet explorerで「タテの国」と検索した際、
    タテの国はブラックホールに吸い込まれる寸前の地球人が開発した無限に逃げ続ける居住区であり、タテの国の住民はその居住性を試験するための人工生命体だった。 タテの国を見捨てて脱出を仄めかすチャンドラに対し、ルスカはタテの国真の底で待っているオメガのことを話し助けに向かう。
    この文章がかなり上位に表示される問題が発生しています。ウェブ版を読もうとした人がネタバレを食らってしまう可能性があるため、早急な対応をお願いいたします。

  2. 匿名 より:

    ルスカが記憶を失っているのは、生前グルオンが「リサ」と「ルスカ」をまた巡り合わせるためだと作中に書いてあったような気がします。
    それはいいとして、タテの国はグルオンが作り出した「実在した」世界なのにも関わらず、「実在しない」ピーピーの中の世界(タテの国の過去)からチャンドラのいる世界に戻ってくるというのはどういう構造になっているのかまとめていただきたいです。

    また、チャンドラは最終話でワームホールの列車に乗り地球に帰りましたが、その後の記載が一切無いのも気になりました。

    ここのところをまとめていただきたく思います

    • 【いつき】 より:

      コメントありがとうございます!
      ■ルスカの記憶について:読み落としがあったようなので再確認します。
      ■ピーピーについて:本文中に考察を追加しました。
      ■最終話につい:あらすじでは「地球が崩壊しない世界線に移動したメンバーは…」と簡潔にまとめました。時系列図に関してはここだけ複数世界線が出てくるため「③地球崩壊の回避」して表現しています

  3. より:

    タテ

    先週2週目を読み終わったばかりのタテの国ニワカ勢です。
    考察ページとても参考になりました。
    特に元ネタの物理学者名や現象名がうろ覚えだったため大変たすかりました。

    2次元図解も分かりやすく、関所より図面で下にあたる人達の描写が上下逆になっているのがとてもよかったです。

    以下はニワカの感想のため間違っているやもしれませんが、自身の感覚と少しズレているな?と感じられた部分を列挙させて頂きました。

    お目汚しではありますが一気読み勢のフレッシュな読後の感覚として一考の材料としていただければ幸いです。

    ●目玉について
    目玉は80話で大きな人=オメガシステムに再現されたグルオンに従う複数の大きな人が形を変えた物の様に描写されているように見受けられました。
    基本機能はオメガシステムの探索・監視システムなのでは思いました。
    (また目玉の形をとっているのは99話でオメガシステムにグルオン博士が最初に打たれた際、目玉が身体から飛び出した事に関係しているのでは・・?ともおもわれます)

    いずれにせよタテの国のパーツとしては貴重な技術をもつものだったはずなので食料としての運用はオメガシステムとしては想定外だったのではないでしょうか?
    (コンピュータウイルスであるズパさんが好物なのはともかく缶詰化されているので一般的なタテの国人も食べていたのは捕獲方法が気になりますが。もしくは偽グルオンがズパさん懐柔のためだけに作り出した缶詰だったとか・・?)

    ●グルオン博士の額の十字
    グルオン博士の額の十字は102話の地球の記憶や110話の地球崩壊中に登場した際にあったためリサの死以前からあったもの=リサの墓ではなくグルオンであることの同一性を示すマーキング?ではないかと思われます。

    ●タテの国の方向
    ・105話でラムダ国部分から作られている
    ・過去の国ではラムダ国に人間種が住んでいる=恐らく移民船の人類の居住区はラムダ国部分で国境から下を無限に伸ばしていた?(円筒部分は居住性がよいとは思えない描写なので本来人間が住むよう設計されていない)
    ・1話で上からオメガが落ちてくる
    ・85話でチャンドラが「オメガは落とし巫女の国から下に打ち出されるが底のオメガは上に行った」と疑問に思いラニ博士が「なぜ落とし巫女として最初に下に行ったか分からない」と答えている(102話でオメガシステムがルスカに出会うためと回答している)

    などのことからルスカ居住区は国境より図のY軸上方向(つまり上下逆)にあると感じていました

    以上です。貴重な考察ページ、ありがとうございました。

    • 【いつき】 より:

      コメントありがとうございます!作品に対する熱意と理路整然とした考察…素晴らしい!
      連載当時はここまで話題にならなかったので、大勢で考えるの楽しすぎる!!
      ■目玉について
      大きな人とグルオン博士の目玉の描写があったのを完全に忘れてました!正解だと思います!
      目玉(大きな人)はタテの国の根幹に関わるため、ウイルスズパにとって効率よく情報を捕食できたのかも…
      ■グルオン博士の十字
      これに関しては少し伏線回収がうまくいってないのかなと感じましたね…
      ラムダ王の額にも十字があるという描写があった気がするのでもう少し掘り下げてみたいです!
      ■タテの国の方向
      これは目から鱗でした!オメガの落ちてきた向きについて理由が本当にわからなかったので感動…
      上と下がわからなくなり考え込みましたが、タテの国の重力がブラックホールに逆らっているという認識でいいのかな?
      落ちる=ブラックホールに引かれていくという認識だったのですが、そっちの方がありそうです!
      タテの国の材料であるオメガニウムは反重力物質でもありましたもんね!イラスト修正します!

      • より:

        お返事ありがとうございました!
        タテの国がすごく考察しがいがあり、またそれを誰かと共有したくなる素晴らしい作品だったため、いつきさんの骨太な考察ページを見つけた際には大変嬉しくなりつい勢いでコメントを送ってしまいました。
        ご考察の一助になれた様で大変嬉しく思います。
        それでは失礼致します。

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