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前回「メトロポリタン美術館展」を見るため新国立美術館に行きましたが、そこで面白い展示を発見。
Museum of Mom’s Artと銘打ち、ずうずうしくも「MoMA」を名乗るおかんアートの作品展覧会です。
アウトサイダーアートに通ずるところがあり、ちょうど渋谷に行く機会もあったので行ってきました!
【櫛野展正】櫛野展正のアウトサイド・ジャパン展 in 東京ドーム(過去記事)
オカンアート
オカンアートとは、主に中高年の主婦(母親=おかん)が余暇を利用して創作する自宅装飾用芸術作品の総称である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/オカンアート
Museum of Mom’s Art ニッポン国おかんアート村
- 2022年1月22日(土)~ 4月10日(日)11時~19時
- 月曜日(ただし3月21日は開館)、3月22日(火)
- 東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室 1、2及び交流スペース
展示内容
入場料は無料、写真撮影も可ですが、動画撮影が禁止、大きな荷物は前にするように言われます。
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写真を撮り忘れましたが、入り口を入るとすぐに上のような紙作品がずらっと並んだ棚がお出迎え。
よく見る白鳥やふくろう以外にもいろいろあり、作れそうな作品も多いのでメモ代わりに撮影。
ここには展示がありませんでしたが、私は小学生の時に折り紙で「モヤっとボール」が流行りました。
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小さいキーホルダーたち、貝はおしゃれで気に入っていたのでそろばんのバッグに着けてました。
興味がありながらも触れてこなかったビーズ細工も、ユザワヤに行ったときはコーナーよく見てたな…
当時は何が良かったのかわかりませんが、ビーズ細工の「月見うどん」が欲しくてたまらなかった。
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左の作品は、爪楊枝を切ったり曲げたりして木工用ボンドでつなげたものだと思います、かっこいい…
今回の展示は、作品の完成度に驚くと同時に作ってみたいというワクワク感も刺激されますね!
右はただの木の棒なのに、人がのっかっただけでストーリーが生み出されていて興味深いです。
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発想が面白いと思った2作品。ふくろうのはさみ入れは見たことありそうで見たことなかったです。
幼稚園児からしたらとても楽しいと思うので、危険なはさみをしっかりしまえる良いグッズですね!
右の作品は確かにトラロープって呼びますもんね…直径が一定なら巻くだけで縞模様になるんだな…
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陶器作品の一見適当な色付けは、焼いた後に非常に趣深くなるのが不思議、塗り残しさえも愛おしい。
キューピー人形の着せ替えはそういえばいろんなところで見る(公式もご当地グッズ出してるくらい)
最近Twitterで、アニメや漫画キャラのフィギュアに洋服を作り撮影する文化があることを知りました。
特別展 おかん宇宙のはぐれ星
本展示のキュレーター、都築響一氏が注目する人物と作品について取り上げた特別展示です。
荻野ユキ子氏
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映画館の清掃員をしながら、トイレなどに飾る小さなジオラマ?の制作を続けてきました。
材料はいたんだフィギュアやお弁当に入っていた飾り、容器など身近なものを利用しています。
苔盆やテラリウムに興味があったので、自分でも作ってみようかななんて考えてみたり。
嶋暎子氏
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サイズ感が伝わりにくいですが、1m×1mくらいのイラストでしょうか。非常に細かいです。
実はこの作品、ちらしの切り抜きでできており、拡大すると確かにイラストでないことがわかります。
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感じたこととしては「巨大なお皿と食器はどこにあったのだろう」→おそらく拡大
このように拡大して楽しむような細かい作品はSNSを通して若者の琴線に触れそうだということ。
おかんアート展感想
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自分自身も幼少期は女の子に混ざって創作をしており、なんだか懐かしい気持ちになりました。
ぱっと思いつくだけでも、マフラー、機織り、折り紙、組みひも、牛乳パックの椅子などなど…
病院の待合室や個人商店のショーウィンドウなど、オカンアートはいつも身近にいます。
受け入れる受け入れない以前に、気づかず受け入れているという点で特殊な部類のアート作品ですね!
内部の写真をあまり撮影していませんでしたが、かなり圧巻で予想以上に楽しめたのでぜひ!
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