【剣道】中学から7年間やってきて感じたメリットやおすすめの作品

大学生活

中学3年から大学1年まで剣道をやってきたので、7年間行ったうえで感じたことを書いていきます。

剣道を始めたきっかけ

体力に自信がなく、卓球/弓道など楽そうな運動部(ごめんなさい)への入部を検討していました。

部活見学中に体育館で素振りをしているのが見え、見学に行ったら幼稚園以来の知り合いと再会。

彼が入部を決めたこと、“剣道は体力が全てではない”という言葉にひかれて突然入部を決めました。

帰宅して両親に話すと突然のことで驚いていましたが、父親が少し経験があったので反対はされませんでした。

剣道歴

中学3年間

初心者ながら団体戦の副将(5人中4人目)で、県大会行けるくらいのレベルでした。

有名な剣道場に通い、全国大会に行くような人と友達になれたのが大きかったです。

地区大会で会うとしゃべっている人がテレビや新聞に載っているのはなかなか誇らしい。

高校3年間

進学校の剣道部は、剣道の話よりも勉強の話が多かった気もしますが楽しかったです。

男子校なので、試験結果で坊主にさせられたり夏合宿で救急車が来たりいろいろありました。

真面目に練習していたのが評価されて、団体戦の補欠にしてもらえたのが良い思い出。

大学1年間

部活やサークルを自学年で立ち上げるキャンパスのため、ポスターを書いて部員を集めました。

柔剣道やスポーツチャンバラの経験者、町の少年剣道などと交流できたのは良かったです

キャンパスが変わってからはがちがちの部活しかなかったので剣道はいったん終了。

剣道のメリット

猫背、霜やけが治る

剣道は立った姿勢の矯正から始まるため、意識して胸を張るようになり猫背が治りました。

面が重いため、猫背だとすぐに首が疲れてしまうのもあったかもしれません。

また冬場に素足を床にたたきつけるので、血行がよくなりしもやけ知らずでした。

ストレス発散になる

中学のひねくれた顧問の言葉を借りれば「先生を合法的に殴れる競技」だそうです。

大きな声を出すことが美徳とされているような武道なので、声がかれるまで出すことも。

剣道をしなくなってから、かなりストレス発散していたことに気づきました。

礼儀作法が身につく

主に道場ですが、あいさつや返事、質問には必ず答えることといった基本を教わりました。

なぜ竹刀や木刀をこの向きで置いたり持ったりするか、型の意味合いなども学べました。

剣道は基本的に目上の先生にお願いして稽古をつけてもらうので、広い世代と交流できます。

握力、腕力がつく

理想は力を入れずとも竹刀を扱えることとは言いますが、やはり筋力をつけるのは一般的。

剣道は左手が起点なので、利き手より左手の握力の方が強くなるのはなんだか不思議な感じ。

肩回りもがっしりするのでTシャツなどを着ても見栄えが良くなります。

根性がつく

良くも悪くも昔ながらの競技で、直接攻撃できることから稽古は厳しくなりがちです。

竹刀でたたかれるのは当たり前、打ったとの残心が遅いと壁に叩きつけられたりも。

打たれても転ばされても諦めないで打ち込む方式は、忍耐力向上につながったと思います。

剣道のデメリット

脳細胞が破壊される

やわらかいとはいえ、頭を打つので絶対に良い影響はないと思いますね…

特に子供は背が低いので必然的に防具のない後頭部にあたるのでかなり痛い。

面を打たれて泣いている子供や、打たれるのが嫌でやめる人も見てきました。

足が短くなる?

剣道は基本的に正座、足がしびれるだけでなく感覚がなくなることも珍しくありませんでした。

正座をすると足が短くなるは迷信かわかりませんが、背が縮むと足が短くなるといわれました。

ただ床に座るときはやっぱり正座が一番姿勢が良くなるんだろうなとは思いますね。

体罰の基準が揺らぐ

普段の稽古や合宿、場合によっては”しごき”などを見ていると体罰の基準がわからなくなります。

坊主にするのが全く体罰だと認識できておらず、後輩が拒否してくれたおかげで気づけたくらい。

当事者になると自分の行動に問題があることを認識していないことも少なくなさそうだと思います。

くさい

汗+発酵の合わせ技。基本的に防具が洗えないという欠点が普通の部活にはない発酵過程を生みます。

長期休みは風呂に沈める、肌に触れる部分にあて布をする、風通しの良いところに置くくらい。

間違ってもにおい付きの消臭剤でごまかすのはやめよう(使うにしても無臭の消臭剤)

初期費用が高い

防具の値段が高く青天井なので、新品でカスタムすれば10万円行くことも珍しくありません。

竹刀も消耗品なので月に2本だとしても4000円くらい(自分で整備できるともう少し安い)

人口がそこまで多くない、昔ながらの武道具店が多い、なども値段が高い理由でしょうか。

基準が難しい

国際大会も開催される剣道ですが、オリンピックに採用されないのはその基準のあいまいさ。

竹刀が当たらずとも前後の駆け引きから旗が上がることもあり、経験者でも首をひねる判定も。

テレビ判定などもないため、保護者からするとわかるようになるまで結構かかりそう。

剣道の好きな考え方

一眼二足三胆四力(いちがんにそくさんたんしりょく)

剣道において大切なのは「目>足>胆力>力」で、力がはじめに来ないというは衝撃的でした。

段位の高いおじいちゃん先生に打ち込むのは難しく、力任せでようやく当たることもあります。

胆力という何ともモヤっとした概念が上位に入っているのも面白くて好き。

残心(ざんしん)

剣道で一本は「充実した気勢、適正な姿勢で、竹刀の打突部を刃すじ正しく打突し、残心あるもの」

残心は簡単には「切った後も心を浮き立たせず、打ち掛かられても対応できる気勢でいること」

決まった後にガッツポーズして取り消されることもあり、相手への尊敬を感じられます。

守破離(しゅはり)

武道、芸道全般で言われる言葉で千利休の言葉がもとになっているらしい。

まずは相手の様式をまねることから始め、比較模索し、発展させるプロセスをまとめたもの。

先人を尊重し、それを踏まえて新たに自分なりのものを模索していくという考えが好きです。

おすすめの作品

六三四の剣

剣道エリート夫婦の間に生まれた少年剣士、夏木六三四が剣道を通して成長していく様を描いた漫画。

誕生~小学生、高校生編があり、必殺技バトルが多い剣道作品としては比較的リアルに描かれている。

衝撃的な出来事や複雑な人間関係など、剣道だけでなく人間ドラマとしても面白い作品。

武士道シックスティーン

剣道一筋で生きてきた香織は、地区大会で日本舞踊から転向してきた早苗にあっけなく敗れる。

剣道あるあるですが、空手などの他競技からの転向が多く、人によって戦い方が変わってきます。

普段は警察小説を書いている筆者で、普通に読み物として面白くおすすめに挙がることも多い。

その他

宮本武蔵の「五輪書」はオリンピックの書籍だと勘違いする人もいるんだとか。

闘いに限らず心の持ちようを剣士の視点からまとめた面白い一冊です。

面白いのはやっぱり戦闘法の「火の巻」。

司馬遼太郎の「燃えよ剣」は斬り合うシーンが剣道をやっているとしっかり想像できます。

11月頭に行われる全日本選手権はテレビ放送もされ、警察中心の最も勢いがある剣道が見られます。

個人的には高鍋選手の0.1秒の面が衝撃的だった。

あとがき

今までブログには、方向性などを考えほとんど剣道のことを書いてきませんでした。

しかし何となく書き出してみて、これだけ書いてもまだまだネタが思いつくことに驚きました。

現在は剣道をやっていませんが、夢に出るくらいなのでまた始めることになるのかもしれません。

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