「ミニマリスト」と聞くと、何もない部屋で同じ服しかもたない、変な人というイメージがあるかも。
そのようなミニマリストも存在しますが、中にはお洒落と両立させている人もたくさんいます。
今回はミニマリストに近い考えを、アメリカ人の眼からとらえ得たエッセイの感想をリポートします!
フランス人は10着しか服を持たない
ジェニファー・L・スコット氏のブログ「The Daily Connoisseur」(暮らしの達人)が原作です。
連載記事「パリで学んだ20の秘訣」の反響が良く、ブログ内容をさらに詳しく書きまとめています。
彼女の人生を変えた2人のマダムと、パリの町から学んだことをアメリカ人の視点から伝えています。
フランス人は…登場人物
私
気楽で快適なアメリカのロサンゼルスから、交換留学生としてパリでホームステイをすることに。
アメリカとフランスの生活や考え方の違いに衝撃を受け、この本の元となったブログを執筆しました。
下に紹介する2人のマダムから、ミニマリストに通じる様々な考えを読者と共に学んでいきます。
マダム・シック
「私」が初めにお世話になった女性で、夫と子供たちとシックでお洒落な生活を送っています。
いつも自分の意見をしっかりと持っているため、ときに率直でずけずけとモノを言うこともあります。
人生において何が重要かをよくわかっていて、何よりも家族を大切にする人物です。
マダム・ボヘミアンヌ
「私」が参加していた交換留学生のプログラムで知り合った女性。
シングルマザーで楽観的な人生観を持つ温かい人柄と魅力があふれています。
一家は気さくでのんびりしていて、陽気でボヘミアンっぽい生活を送っています。
フランス人は…内容
Part1 食事とエクササイズ
この作品の作者はアメリカに住んでいましたが、パリに留学でやってきました。
そこで「マダム・シック」と「マダム・ボヘミアンヌ」について主に取り上げられています。
- 間食をすると夕食のおいしさを十分に感じられなくなる
- 間食をしないコツとしては、見えるところに食べ物を置かないこと
- フランスでは食べ歩きはだらしないことなので観光客くらいしかしない
- 食事はきちんとしていることが大切、デリバリーはもってのほか
- 食事は我慢せず、しっかりと味わって食べる
- ジムには通わず、日々の生活の中で適度な運動をする
Part2 ワードローブと身だしなみ
「私」はマダム・シックだけでなく、多くのパリの人々が同じ服を何度も来ていることに驚きます。
しかし彼らは一着一着の服を大切にしています。
そのほかにもメイクの仕方についても触れています。
- ワードローブは10着に
- いらない服はどんどん捨てる
- 自分のスタイルを見つける
- ノーメイクのようにメイクする
- 水をたくさん飲む
- いつ誰に会ってもいいような服装に
Part3 シックに暮らす
マダム・シックは「私」が名付けたとおり、とてもシックな生活をしています。
しかし彼女は持っているすべてのものを彼女の持っている最高のモノでそろえていました。
ここではシックに、かつお洒落に過ごすためのポイントが記されています。
- 一番良いモノを普段使いにする
- 一人の時こそ優雅にふるまう
- 片付けには決まりを持たせる
- ミステリアスな雰囲気を漂わせる
- 一つのことに気持ちを集中させる
- 持っているものに満足する
フランス人は…感想
この本の中には、お洒落なミニマリスト(シンプリスト?)が登場するので読んでみたのがきっかけ。
一般的に知られる「ミニマリズム」と多少異なる部分もありますが、美しい考え方だと思います。
そもそもミニマリズムに明確な定義はないので、これもミニマリズムの考えだととらえられます。
単に持ち物を減らすだけでなく美しさを残している点で、真似したい理想的な生活だと思います!
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