【香川県】四国村ミウゼアムと平賀源内記念館

旅行

もともとこの旅行は四国巡りの予定でしたが、アクセスの悪さと観光名所のなさに変更されました。

「瀬戸内海」という強ワードがありながらも、具体的にどこにいったら…(宇都宮とかも同じ…)

行き当たりばったりな今回の旅行ですが、幸運が重なって意外に楽しめたのが良かったです。

※直島という巨大観光地がありましたが、手違いで岡山県の記事に含んでいます

高松港到着

今夜止まったのはファーストイン高松(4000円)です。このレベルのカプセルホテルが残ってる驚き。

冷房の効きがよくないのと、ちょっと変なにおいがするのが辛かったですが何とか眠りにつきます。

夕飯は何を食べたっけな…

商店街の真ん中を電車が走っていきます、面白い!走っているのが国民共済のラッピングカー…

連日の疲れからか頭痛がしてきます。おそらく熱中症なので、コメダ珈琲で休息をとります。

11時から13時くらいまで粘ってブログ記事を書いて、回復したので香川観光を再開します。

屋島

小学生の時に覚えた平家物語の一節「那須与一」は、地元の栃木県出身なので思い入れが深いです。

正確には「扇の的」と呼ばれる話らしく、船上にある扇を弓の名手が見事射落とす名シーンです。

いい話ですが、感動した平家の武士が舞い始めたのを射ち殺すという感動を台無しにする場面も。

与一目をふさいで、
「南無八幡大菩薩(なむはちまんだいぼさつ)、我が国の神明(しんめい)、日光の権現(ごんげん)、宇都宮、那須の湯泉大明神(ゆぜんだいみょうじん)、願はくは、あの扇の真ん中射させてたばせたまへ。
これを射損ずるものならば、弓切り折り自害して、人に二度(ふたたび)面(おもて)を向かふべからず。
今一度本国へ迎へんとおぼしめさば、この矢外させ給ふな。」
と心の内に祈念して、目を見開いたれば、風少し吹き弱り、扇も射よげにぞなつたりける。

与一、かぶらを取つてつがひ、よつぴいてひやうど放つ。
小兵(こひょう)といふ条、十二束三伏(じゅうにそくみつぶせ)、弓は強し、浦響くほど長鳴りして、あやまたず扇の要際(かなめぎわ)一寸ばかり置いて、ひいふつとぞ射切つたる。
かぶらは海に入りければ、扇は空へぞ上がりける。
しばしは虚空(こくう)にひらめきけるが、春風に一揉み二揉み揉まれて、海へさつとぞ散つたりける。
夕日のかかやいたるに、みな紅の扇の日出だしたるが、白波の上に漂ひ、浮きぬ沈みぬ揺られければ、沖には平家、ふなばたを叩いて感じたり。
陸には源氏、えびらを叩いてどよめきけり。

四国村ミウゼアム

源平合戦の関連施設はあまりないようだったので、検索しておすすめに出てきた施設をめざしてみます。

瀬戸内の古民家や昔の施設を移設した建物館のような施設で、この手の施設とは思えないお洒落さ。

向かいにあるうどん屋さんが激混みしていて、てっきりそっちが美術館なのかと思いました。

かずら橋は冗談抜きにわたるのが怖かったです。ワイヤーが芯にあるけれど足元がスカスカすぎる…

「かずら」と付くので食虫植物のウツボカズラの仲間と思ったら、かずらとはつる植物の総称らしい。

つる草の総称。ヒカゲノカズラ,テイカカズラ,スイカズラ,サネカズラなどはその例である。上代つる草を髪に結んだり,巻きつけたりして頭の飾りとし,これを鬘(かずら)といった。そのためつる草を〈かずら〉と称するようになったという。

ざいごうどん本家 わら家

到着したときはお昼時だったので行列だったうどん屋さん、閉店したのかと思ったら営業中でした。

一人旅は食事のリズムを変化させることで渋滞を回避して、効率よく回るのが賢い旅行かもしれません。

これが他人との旅行だとここまで自由を聞かせるのが難しい気がするので、一人旅の良さでもあります。

ここから鳴門に向かいます。途中で電車の乗り換えがあり、平賀源内の記念館があるらしいのでGO。

四国村の展示にあった「平賀源内と並ぶ奇才 久米通賢」とあって、平賀源内の故郷があると知りました。

他にはイサムノグチ美術館があったようですが。事前の往復はがきでの申し込みが必要らしく断念。

平賀源内ミュージアム

閉館15分前に駆け込み入場、ささっと周りましたがまあ500円は妥当かな…内部は撮影禁止でした。

奇才と呼ばれながらもなかなか認められず、”ふとしたことから人を殺める”(Byパンフレット)

杉田玄白と親しくしており、死後には歌を送られているくらいなのでもっと活躍してほしかった。

生家には平賀源内の像と植物園があります。こちらの閉館は16時だったので外から見るだけ。

小学生の時に伝記シリーズを読む中で、レオナルドダヴィンチと並んで好きだったのが平賀源内でした。

予定外の行動をすることで偶然の出会いがあるというのが、一人旅の良い所かもしれませんね。

次の電車が1時間後くらいだったので、モンスターとちくわを買ってなんちゃって晩酌をしました。

上の幻想的な写真をサクッと撮れるのが田舎の良い所ですが、実際にはもの悲しさを感じます。

この胸がきゅっと締め付けられるような感覚は、自分の故郷がこうして廃れていくのを想像するからか。

特急うずしおに乗りましたが、指定席が必要ないにも関わらず買ってしまい2000円ほど吹き飛びました。

次は旅行最終日、徳島県です。

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