理系なので「神を信じますか?」と聞かれると、神の定義を考えてしまう。
その時点ですでに信じていないのかもしれませんが、その答えはラノベに。
「とある魔術の禁書目録」から、神と考えられるものを3つ挙げてみます。
神(ブリタニカ国際大百科事典)
宗教信仰の対象。一般に絶対的,超越的な存在とされ,原始信仰の段階では,人間をこえた力と考えられ,高度宗教では超越的力を有する人格的存在とされるのが普通。(冒頭抜粋)
人間でない何か
地球外生命体、もしくは次元外生命体、生命体ですらないかもしれない。
現在人間が認識できていない「意思を持つ(ここ大切)」何か。
2001年宇宙の旅のモノリスなど、ミッシングリンクの説明にも使われます。
天使に階層があることから、より多次元の生物というものがあり得そう。
もしかしたら地球生物の知性をまだ見つけられず、神と考えているのかも
例:エイワス
世界のシステム
一定のプログラムに沿って動く意思を持たない(ここ大切)巨大なシステム。
情けは人の為ならず、罰が当たる、仏教における輪廻転生など
神が全人類の善悪を見ているというのは、やはり無理がある気がします。
科学と宗教が融合できるのがこの考えで、大統一理論=神そのものとなる。
研究者としてはこの説を押していきたいです。
例:幻想殺し/イマジンブレイカー
集団思想の具現化
奇跡体験が集団幻覚という議論は聞きますが、幻覚でなくても問題無し。
奇跡を信じる人間が集団で同じことを祈れば、奇跡の実現も可能では?
人間の超能力という新たな議論を巻き起こしますが、検討の余地はあり。
宗教によっては厳しい修行や薬物により神秘体験を得ることも少なくない。
幻覚と言いますが、それがまやかしかを判断する術を我々は所有しません。
例:風斬氷華
まとめ
人格的存在を考慮すると世界のシステムというのは神に定義されないのか?
アイドルや猫が神になれることを考えると、神はその人次第で定義される?
結局、自分の信じたいものを信じればいいんじゃないでしょうか、おわり。
シン・エヴァの供養をする(2021/11/13)
テレビ、旧/新劇、マンガは履修済み、映画前に考察と知り合いから内容を聞いて視聴しました。
考えながら見たかったので、事前に衝撃の展開など聞くことで驚かされることを防ぎました。
2回目をプライムビデオで視聴し、思ったことや疑問点など好きなように書きなぐってみました。
ざっくりあらすじ
3回のインパクトで地球の浄化を完了したゲンドウは、最後に精神の浄化を行うべく準備を進める。
カヲルを失ったシンジは浄化を逃れた第三新東京村で、かつての仲間と交流し人々の強さを知る。
ヴンダーは最終決戦のため南極に向かうがアディショナルインパクト開始、初号機はマイナス宇宙へ。
息子は補完計画の目的となぜ息子を拒否したのかを知り、受け入れられた父は運命を息子に託す。
シンジが提示したのは「エヴァのない世界」の再構築、関わる人間の人生に終止符を打ち一人残る。
世界が消滅する寸前にマリが現れ、出会えたかもしれない人々を横目に本当の現実へ歩みだす。
全体的な感想
難しい話が絡むエヴァですが、結局は「対話を恐れた親子が世界的陰謀をきっかけに対話を行う話」。
旧劇がBadルートに対し、今回はTrueエンドかなと思いました(最初はパラレルワールドかと思った)
カヲルが何度もやり直している描写があり、シンジも同じように記憶を失い何度も世界を巡っている?
槍を届けるシーンはナディアの最終回付近、トップをねらえ!のあまり理屈を必要としない熱い展開。
エヴァのない世界を作る点では、円環の理になり全ての魔女を抹消したまどマギに共通点を感じます。
表現方法としては、かなり有名作品になりアニメ初心者も見るようになったので批判も多そうでした。
ただ、批判を覚悟で一見意味不明なエンディングを日和らないで表現したのはすごいと思いました。
初号機vs13号機は混乱しそうですが、シンジが体験した世界が概念かつ撮影セットなの興味深い。
最終シーンと合わせて考えると、あくまでヱヴァは「作品」だと示しているように感じました。
- 旧劇が一番好きだけど今回も結構良かった
- シンジ君相変わらず情緒不安定すぎ
- アスカの使徒化設定生きてて面白かった
- 日常パートちょっと長すぎ?
- ストーリーとしては新劇で一番理解しやすかったのでは etc…
伝えたかったこと
見終わって感じたのは、何より「視聴者もシンジと一緒に現実に戻ろう」という強いメッセージ。
エヴァ視聴者はテレビ版から完結まで、チルドレンと同じようにエヴァの呪縛にとらわれています。
子供の心を持ち続けた視聴者に監督は、シンジと同様に現実を見て大人になることを望んだのでは。
戦闘シーンの第三新東京市のセットは、エヴァが創作物であることをはっきりと示しています。
エヴァのない世界を想像する間も、撮影終了後のスタジオ片づけが淡々と進む描写が強調されました。
飛び出したシンジたちが実写になる表現も斬新ですが、これも現実に戻るというメッセージでしょう。
最後の儀式について
従来のインパクトはアダムとイブの子孫を組み合わせ、使徒/人間で知恵/生命の実を奪い合う儀式。
今回ゲンドウが起こしたのはアダムとイブを組み合わせ、彼らを生み出した神に対する反逆の儀式。
「13番目」の「神殺し」の兵器が「ゴルゴダ」オブジェクトにおいて「槍」で神を殺します。
完全にキリストの処刑と一致しています。(Qの時点で気づけなかったのが本当に悔しい)
前者は人類を意識の集合体にするだけですが、アディショナルでは事実の改編も可能になっています。
ゲンドウが力の勝負ではないといったのは、意志の強さが世界改変に影響を及ぼすのではないか?
シンジはエヴァとそれに関する劇(セットも含めて)片付け、最後にアニメすら消えそうになります。
線画になったシーンはその世界さえも創作物なので、完全に消える寸前であり、マリに救われます。
疑問点①マリの存在
元は庵野さんとアスカの声優さん、モヨコさんの色々から生まれたというのが唯一の残念なところ。
アスカに拒否されたシンジを新キャラが救うのは展開が突然で、マンガも無理やり設定を加えた感じ。
シンジには聖母であり罪を背負うユイと、聖母でありながら裏切り者を演じるマリの2人母がいます。
レイがシンジの母のクローンならば、アスカはシンジの聖母マリ(ア)のクローンでなのが自然では?。
マリがアスカを”姫”と呼んで大切に扱う描写はありますが、具体的な関係性は示唆されませんでした。
マリはゲンドウと同期ながらエヴァに搭乗し、裏コードを使い、現実世界でシンジと年を取ります。
チルドレンでないのになぜエヴァに乗れたのか、人間でない説考えましたが本作品で否定されました。
疑問点②救えなかったレイ
破でニアサードを起こしレイを使徒から救ったシンジですが、カセットしか復元できませんでした。
初号機内にいる理由は、アディショナルに必要、マイナス宇宙にシンジを導くくらい。
前者はあのときの綾波はシンジの味方だったので、ゲンドウの指示に従って残ったのではなさそう。
ユイの状況が似ているので、シンジのためにあえて出なかったという解釈がいいのかもしれません。
疑問点③その他
- なぜミサトさんは懲りずにシンジに運命を託すのか
- アスカの幼少期がアニメ版と一致せず違和感があった
- 綾”波”シリーズと式”波”シリーズで向こう側を強調したか
- ”渚”は海と陸の境目だが、”碇”はむしろ海側ではないのか
ピンドラ2周目だけどわからない(2022/07/08)
ピンドラを二周しても理解が難しかったので自分なりの考察を書きなぐります。
ピングドラムとは
- リンゴ(無償の愛もしくは家族という縛り)
- 日記とは違う(日記はピングドラムを実行するための手段)
眞悧と桃果
二人の特殊な人間による日記の保護vs破壊(かつて戦い引き分ける)
それぞれが死にそうな子供と周辺を利用して計画の実行を進める
- 眞悧→二匹の兎、本体は存在しない
- 桃果→ペンギンの帽子、本体は存在しない
兄弟
兄弟は三つ巴のような関係でそれぞれ貸しがある
- 冠葉→晶馬 リンゴを分け与える
- 晶馬→陽毬 こどもブロイラーから救う
- 陽毬→冠葉 ここに関しては不明
飢餓の会
元南極調査隊、何かを発見したか、自然保護的な観点から人口削減?
意志を継ぐものとしてか、三人が別の場所から子供となる
結末
眞悧が日記処分に成功、冠葉と計画を実行に移す
苹果が桃果の合言葉を唱え、運命の乗り換えが行われる
冠葉が分け与えた分かカルマで命を削られて消える
代償に命を削られる苹果を晶馬が肩代わりして消える
陽毬が捨てられなかった?世界に乗り換えが行われる
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