皆さんは有名な科学者というと、誰の名前を思い浮かべるでしょうか?
なかなか名前が挙がらないけれどすごい科学者を3人紹介します。
何をした人か想像しながら読んでみてください!
レオナルド・ダ・ヴィンチ
1452 – 1519(イタリア)
ルーブル美術館の「モナ・リザ」など芸術家として有名ですが、現存する絵画は15点ほど。
若いころから絵画や彫刻で才覚を表す一方で、様々な分野に興味を持っていました。
彼の手記にはあらゆる学問に関するメモがあり、説明はなぜか鏡文字で記入されています。
Wikipediaでは「音楽、建築、料理、数学、幾何学、生理学、組織学、解剖学、博物学、動植物学、鉱物学、天文学、気象学、地質学、地理学、物理学、化学、光学、力学、工学、飛行力学、航空力学、自動車工学、材料工学、土木工学、軍事工学」などが紹介されています。
発明家としても有名で、ヘリコプターや戦車、潜水服やベアリングなどを考案していました。
また解剖学では非常に精密なスケッチを行い、黄金比やバイオメカニクスの先駆けとなっています。
ヘンリー・キャヴェンディッシュ
1731 – 1810(イギリス)
莫大な遺産をひたすら研究に充てましたが、ほとんどその成果を発表しませんでした。
そのため多くの法則は彼以外の名前が付き、わずかに万有引力の実験に名を残すのみ。
50年間王立協会会員で会合には参加しましたが、極度の人(特に女性)嫌いだったそうです。
召使いには料理をドアの前に置かせ、運悪く顔を合わせようものなら解雇する始末。
生前の発見としては「水素の発見」「水の合成」「地球の密度(万有引力)の測定」
死後に判明したのは「温度と蒸気圧の関係」「オームの法則」「クーロンの法則」など。
彼がすぐに結果を発表していれば、電磁気学はもう少し進んだといわれることもあるそう。
フリッツ・ハーバー
1868 – 1934(ドイツ)
作物を育てる際の三大肥料には「窒素、リン酸、カリウム」があります。
人類は空気中の窒素を肥料として利用できなかったため、マメ科の植物を育てました。
(マメ科植物と共生する根粒菌という微生物が、空気中の窒素を取り込むことができたため)
しかし人口増加により食料の生産が間に合わなくなり、窒素固定が急務とされていました。
チリから輸入していた硝酸などを利用していましたが、資源枯渇が危惧されていました。
空気中に大量にある窒素をアンモニアとして取り出す「ハーバー・ボッシュ法」を確立。
ヨーロッパの食糧難に貢献する一方で、塩素をはじめとした毒ガスの開発にも関わっています。
彼が救った人間と殺した人間は、いったいどちらの方が多かったのでしょうか…
南方熊楠
小学生の頃はとにかく本が好きで、本棚の伝記シリーズを読破する際に南方熊楠を知りました。
まさに上で紹介しているマンガで、身の回りから大量の新種を発見したことが印象的でした。
粘菌というワードは頭に残っていましたが、色々な功績があるのは記憶していませんでした。
南方 熊楠(みなかた くまぐす、1867年5月18日(慶応3年4月15日) – 1941年(昭和16年12月29日)は、日本の博物学者・生物学者・民俗学者。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E6%96%B9%E7%86%8A%E6%A5%A0
- 多くの生物の研究を行い、日本にはやくから生態学を導入した
- 夏目漱石や正岡子規と同期で、柳田國男や江戸川乱歩と親交があった
- フランス、イタリア、ドイツ、ラテン、スペイン、英語ができた
- 大学卒業後渡米し、その後は大英博物館で研究を行った
- ネイチャーに51本の論文を投稿しており、これは今でも歴代最高
- 昭和天皇は粘菌に興味を持っており進講を行っている
変形菌(粘菌)とは
粘菌(ねんきん、英: slime molds)とは、多細胞性の子実体を形成する能力をもつアメーバ様単細胞生物の総称。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%98%E8%8F%8C
- 動物と植物の両方の性質を持つが、分類上はどちらにも属さない
- 胞子→単細胞アメーバ細胞→多細胞変形体→子実体と変形する
- カビと混同されることもあるが、実際には異なる生物
- 名称に「~ホコリ」とつくことが多いがホコリではない
- ルリ、サカズキ、ヌカ、ドロ、ツノなどの分類がある
- ルリホコリの輝きはモルフォ蝶と同じ構造色である
粘菌コンピュータ
電気信号ではなく生物を利用したバイオコンピュータの一種で、計算高速化のアプローチの一つ。
従来型コンピュータでは時間のかかる「巡回セールスマン問題」などに有効だと考えられている。
イグノーベル賞
関東の主要都市を想定したエサに対し、粘菌がどのようなネットワークを形成するか調べた実験。
実際の鉄道網との一致が見られ粘菌に知性があるとも言われた。2008年と2010年の二度受賞。
脳や神経がないのに迷路を解き、融合することで記憶を共有する黄色いスライム「モジホコリ」の不思議な力-GIGAZINE
紡ネン
粘菌とAIをテーマにしたVTuberで、TwitterリプライとYoutubeコメントから学習するAI Vtuber。
本物のAIなので某有名AI Vtuberとは異なり、夏休みぶっ続け配信などの企画が可能になっている。
南方熊楠記念館
南方熊楠について調べていたら出てきた施設で、アクセスが悪いのでいつか行って見たい…
彼の誕生した和歌山県にあり、近くには京都大学の白浜水族館もあるらしいです。
南方熊楠記念館 – Minakata Kumagusu Museum
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