【タテの国】少年ジャンプ+のおすすめマンガのあらすじと考察をしてみた

感想文

集英社のアプリ「ジャンプ+」では週間少年ジャンプの掲載作品だけでなく、期待の新人作品が無料で読める「ジャンプルーキー!」というコーナーも存在します。

その中でも縦スクロールを活用した新しいスタイル、考察が止まらないストーリー、SF心をくすぐる設定などが特徴のSFファンタジー「タテの国」がとてもアツいです!

現在70話を超し伏線の回収が大詰めに入りそうな作品で、今後有名になると無料で読めなくなりそうな「タテの国」の紹介と考察を書いていきます!

■注意:全体的にネタバレ要素を含みます(特にクリックで開く場所)ストーリーを100%楽しみたい方はマンガを読んでから記事を読んでください!

タテの国(田中 空)が読める「ジャンプ+」はこちら!

「タテの国」の情報

「タテの国」の情報

作者:田中 空(たなか くう)

「タテの国」の作者は田中 空さんというSF作品のアイデア提供を行っている方で、今回の作品は自身初の原作だけでなく作画も含めた連載作品だそうです。

公式サイトにある好きな映画ベスト3では「バック・トゥ・ザ・フューチャー/天空の城ラピュタ/インセプション」を挙げており、タテの国もSF要素満載となっています。

ブログ「日々漫画ネームを描いていて思うこと」も更新しており、どのようにマンガが出来上がるのかを見ることができる点で読者に距離が近いと感じます!

あらすじ:新解釈ラピュタ

上にも下にも続く縦穴の側面にある「タテの国」で国のメンテナンスを職業とする少年ルスカは、上から少女が落ちていくのを目撃する。

以前からタテの国の底に何があるのか気になっていたルスカは、少女を追いかけて自らもタテの国に飛び込みケルビンやズパたちと出会う。

謎の人物たちに連れ去られたオメガを追ううちに、彼らはタテの国誕生の秘密やオメガがなぜタテの国の上から落ちてきたのかを知ることになる。

作者も述べるようにジブリ作品「天空の城ラピュタ」の影響が強く出ており、キャラクター名にも遊び心も見られます。

  • ルスカ=ムスカ大佐
  • オメガ(Ω)=シータ(θ)
  • ケルビン=ロボット兵
  • ズパ=パズー

また同じくラピュタがモデルのアニメ映画「サカサマのパテマ」も彷彿とさせるストーリーでそれぞれが何をテーマにしている作品かを比較するのも面白いです。

「サカサマのパテマ」は重力の異なる人種の物語でしたが、「タテの国」の場合は時間/空間が主題に設定されていそうです。

「タテの国」登場人物

「タテの国」登場人物

「タテの国」の特徴として同じ名前でも他の人物を指していることがあるため、読んでいる途中でわからなくなってしまうこともしばしば。

基本的なキャラクターの説明に関しては通常の文章で、ネタバレを含む内容については「ネタバレ注意」を押すと読むことができます。

書かれているネタバレの内容によっては「タテの国」の面白さが半減してしまうので、ここから先は絶対に作品を読んでから訪れてください!

タテの国(田中 空)が読める「ジャンプ+」はこちら!

ルスカ

タテの国のメンテナンス係で以前から国の底に興味があり、ある日上から落ちてきたオメガを追いかけてタテの国の底を目指す。

決断も早いことから仲間の窮地を何度も救っているが、深く考えることはあまり得意ではなくケルビンやズパの説明に対して聞き役に回ることが多い。

■と共にブラックホールから逃れるためにダークエネルギーから「タテの国」を作り出した地球人。メンテナンスのためにタテの国にもぐったが記憶を失っていた。この作品の一連の出来事は■がルスカを自力でタテの国を脱出させるための改竄された過去だった。

オメガ

タテの国上部からやってきた「落とし巫女」の少女で目玉型の生物によって穴の底へさらわれ、その後に「タテの国の底へ来るな」というメッセージを残す。

タテの国の下にある駅に別のオメガが存在したり、ワームホールを出現させるための物質名が「オメガニウム」であったりと、物語のカギとなる人物。

ブラックホールの中心からグルオン※4によって半死の薬(オメガニウム?)を飲まされ10年に1度定期的にタテの国の底(頂上)へ送られていた。

ブラックホールから逃れるためのタテの国建造のために必要な反重力物質をブラックホールから最も遠い国の底(頂上)に届けるための手段?

「夢の中で広大な漆黒の世界で奇妙な乗り物に乗って果てしない旅をしていた(3話)」の回想の宇宙船が■話とある程度一致するため元は地球人だったか?

ケルビン

タテの国を研究するために肉体を捨てた科学者で、ズパの改造により腕だけで思考を行ったり様々な形態に変形したりできるようになった。

長い時間生きていることから、ルスカたちの知らない古いネタをたくさん知っている。

かつて■に甚大な被害を与えた毒ガスの発明者■だったが、記憶を失っており1000年の間タテの国の汚染状態を研究していた。

ピピへのアクセスの際にデータ中で絶命したことからタテの国に「心」が保存されその後■によって記憶が人間だった頃のケルビンに移動する。

昔話なら王子様の口づけで目覚める(2話)、テレビを見ながらスマホをいじるような感じ(5話)などの発言からタテの国の住人ではなく地球人である可能性が高い。

ズパ

タテの国の外に放り出されたルスカを目玉ロボットで助けた凄腕エンジニアで、ルスカの義手やケルビンの改造をはじめとした技術面で貢献する。

もともとは食用にしていたがいなくなってしまった目玉を食べるという理由でついてきたため、ピンチの時はすぐにパニックに陥る。

その他のキャラクター

塔バトのジジイ…塔の外側にある関所を70年間守っていた。

オッサン…ワームホールを駆動させるための「オメガニウム」を採掘している。

ユダ…公務員と呼ばれるタテの国を設計した人物。オメガニウムを集めている。

グルオン…タテの国の設計者と本人は言っているがその正体は…

ピーピー…グルオンがロボットとして製造された時の初号機。

郵便局員…目玉にさらわれたオメガからの「底には来るな」という手紙を届けた人物。過去の戦争の際にラムダ・オメガ国に肩入れしていた。グルオン※3と直接やり取りできる立場にある?重要人物

ユダ…かつてミミズ使いだったが郵便局員が■に行くために連れてきた。ミミズの中に地球によく似た環境を作っている(20話)ことから地球人と関係があるか?

トカマク…■の弟子。ユダの作り出した世界にも同名の人物が存在するがこれはタテの国に殺されたトカマクをユダがロボットで再現したもの。

「タテの国」内容

「タテの国」内容
凄腕エンジニアのズパ。

オメガ編(1話~31話)

タテの国のメンテ係のルスカは落ちてきた少女オメガを追いかけて奈落の底に飛び降り、科学者ケルビンとともに底を目指すが、オメガが謎の目玉に連れ去られてしまう。

塔の分離によって外に飛び出した2人はエンジニアのズパと出会い、下降を続けるが塔には関所があるにも関わらずその下で塔は終わっていた。

発信器が示すオメガの位置を目指しさらに下降するルスカたちは、オメガニウムを使ってワームホールを生成する「駅」と一体化したもう1人のオメガに出会う。

彼女は駅を守ることがタテの国を守ることだと思っていたが、地上にはすでにたくさんの崩壊した駅が存在しておりそこでオメガニウムを採掘するオッサンと出会う。

オメガニウムを狙う公務員のユダの操る翼の生えたミミズに飲み込まれてしまうハプニングはあったものの彼らは無事に別世界へワープする。

ワープした先はオメガのいる駅が崩壊する前の過去だった、事故に巻き込まれる直前のオッサンを助けてワームホールを生成した彼らは列車で最底部を目指す。

底の国編(32話〜)

配達人について駅に着いたルスカたちは駅長と呼ばれているオメガによく似た少女に出会う。

彼女もまた落とし巫女として上の世界から落とさ駅を守っていたが、彼女のエネルギーの使い過ぎでターミナルは崩壊を始める。

ターミナルの下には砂の大地があり、そこには「オメガニウム」を採掘しているオッサンがおり、オメガニウムを求める「公務員」の女ユダからオメガニウムを得る。

オメガニウムを手に入れたルスカたちはワームホールを展開するが、なぜか着地地点が存在しない。移動した先は過去の駅で、ルスカは駅に激突する寸前のオメガを助けることに成功する。

しかしオメガが駅を保っていないため、駅は崩壊を始めていた。崩壊した隣の駅に死んだ家族がいると知ったオッサンは崩壊する駅に向かっていく。

「タテの国」の考察

「タテの国」の考察

読者の想像力が試されるマンガ「タテの国」では各話の伏線が徐々に改修されつつあり、マンガの感想欄ではたくさんの考察を見ることができます。

実際にマンガを読んでみて、また感想欄にまとめられている考察をもとに、現時点でわかっていることやこうではないかと考えられることをメモします。

勝手な憶測なので話半分で読んでみてください、またこのような考察もあるのでは?という方はこの記事にコメントしていただけると嬉しいです!

「タテの国」の構造

ルスカやケルビンの住んでいた場所は広い範囲で有毒なガスが蔓延しており、マスクなしで生活を送ることはできませんがガスに侵されていない場所もあるようです。

塔には横穴がありタテの国の人々はそこで生活していますが、一定のエリアでは横穴が全て塞がれており唯一開いた窓からは時折謎の目玉がのぞき込んでいます。

塔の内部は距離がおそらく無限になっておりいくら降りても底に到達することはありませんが、外壁は距離が有限で関所の下で塔は終わっています。

タテの国は距離が無限なため移動には駅にあるワームホールを使うことが多いですが、原動力として「オメガニウム」とワームホールを作る装置が必要です。

かつて関所の下にはオメガニウムを所持する「ラムダ・オメガ国」があり、それに対抗する国はタテの国を操れる存在「グルオン」を所持していました。

ラムダ・オメガ国と関所によって分離されていたが戦争時に切り離しが行われたのち再び結合。しかし初登場の際には関所の下には何もない。

ブラックホールの中を始点とし、螺旋を描きながら外側へと延々とつづく紐状の構造物だったことが判明。

実際はブラックホールに吸い込まれないために重力に逆らうように塔を建設していたため、タテの国の底とは実質上の真上にあたります。

オメガの夢

SF作品で宇宙空間を長距離移動する際に、肉体を冷凍保存し限りなく光速に近い速度の宇宙船で移動する方法に描写がよく似ています。

オメガを「落とし巫女」としていた地域では、オメガたちに薬を飲ませて仮死状態にし塔の上(遠い過去)から現代に送ったのではないでしょうか。

しかしたくさんの落とし巫女のうち、なぜオメガだけが生き残っていたのかは不明です。

オメガニウムはおそらくブラックホールの重力に対抗するための反重力物質orダークマターでそれを塔の上部に送るためにオメガが用いられた。

ルスカと■が地球から新たな居住地を求めて宇宙船でやってきたことから、オメガの記憶は宇宙船に乗ってきた記憶?つまりオメガも地球人の可能性。

オメガニウムを奪われないようにオメガを仮死状態にして逃がした?(オメガニウムはオメガの生命反応に用いられるため仮死状態だと感知できない)

目玉の正体

タテの国を管理する人物が人工的に作り上げた生物で、オメガを何らかの理由で探していた監視装置ではないでしょうか?

この生物が人工生物だということは物語の初めで取り上げられていました。

かつてタテの国で毒ガスをまいたラムダ軍が戦闘時に使っていた乗り物。

人間が作った人工生物、タテの国民が新たに作り出した人工生命?

のちにオメガ体内のオメガニウムを得るための監視装置となったか?

「オメガ/オメガニウム」とは

ワームホール出現の際に利用される「オメガニウム」は見たところ太陽エネルギーのようで、駅オメガは自らの体内のオメガニウムで駅を守っていました。

タテの国の存続にかかわる重要なエネルギーである可能性が高いです。

オメガはグルオンと同じように心を持った生命体を作ろうとして完成した疑似生命体。

またオメガニウムは実際には存在しないオメガの「心」の代わりになるもので、同じくアルファ国のグルオンも自分が持てなかった「心」であるオメガニウムを欲していたのでは。

心の代わりに「オメガニウム」を入れることで動いていたが、その強大すぎるエネルギーから兵器へと転用され、オメガたちは仮死状態にして未来へ託された。

誰も通ることのできない関所の下には、塔が存在していませんでした。

「オメガ」に触れた者を生かしてはならないという条項から判断するに、オメガニウムの不足から塔の建設が中止されたのではないかと考えました。

オメガニウムはブラックホールに対抗するタテの国を上に伸ばすための反重力物質(ダークマター?)だと思われます。

物質のままではなくオメガに託した理由としては他の国に奪われて軍事転用を防ぐためではないでしょうか?

また実際にオメガニウムを使ってタテの国を建設できるのが地球人だったオメガのみだったということも考えられます。

「タテの国」の構成

塔の上が過去、塔の下が未来を表しているのではないでしょうか?

これならオメガが落とされた国が汚染されていないこと、下の国の横穴がふさがれていたこともわかります。

汚染される前のいけにえという概念を信じていた時代からオメガは落とされ、エネルギーを必要としていた未来人に回収されます。

未来のタテの国は「オメガエネルギー」の枯渇により、塔を破棄し塔の外へ旅だったと考えられます。

限りなく1次元に近い構造になっており、横への広がりをほとんど持たない。

かつては関所の下にはアルファ国が存在したが、とある理由により切り離された。

その後ラムダ国は重力を反転させることでアルファ国とのかかわりを断ち、ラムダ軍は公務員として働いている。

タテの国の内側は時間を、外側は空間を表しているのではないか?

タテの国の最上部がブラックホールの中にあるということは、ブラックホールの中では時間の進み方が最終的にゼロになるため過去と言い換えられる。

その他気になった伏線?

・画面をスクロールすることで読者は下へ落ちていく感覚を体験していたが、読んだページを上に送るということが上へ登ることを暗示?

・1話に出てきたルスカの上司とみられるニワトリの着ぐるみを被った人物はなんなのか?複線回収あるか?

・16話にコーヒーが登場。ラムダ・オメガ国の戦争の際に郵便局員が飲んでいたコーヒーと関係あるか?

単行本にはできないかな…

タテの国単行本にはできないかな…

とうとうタテの国の構造と目的が明らかになり、ラストに向かってどんどん面白さが加速する「タテの国」。

縦スクロールを生かした作品ゆえに単行本化が難しいですが、巻物で出版やいっそアニメ化してしまうなどの声も聞こえてきたり…

今後人気大爆発とにらんでいる作品なのでぜひ読んでみてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました