
金融庁から注意喚起が出たことで有名になった「仕組債」、言葉はよく聞くけれど具体的にどんなものか謎。
株式投資の勉強も含めて、仕組債で検索して出てきた説明から用語等を抜き出して理解度を測ってみました。
まずは仕組債の説明に出てきた用語について自分の理解を書き、訂正を加えてからその危険性を見てみます!
仕組債とは
「仕組債」とは、文字通り、一般的な債券(プレン債)にはない特別な「仕組み」をもつ債券です。この「仕組み」とは、スワップやオプションなどのデリバティブ(金融派生商品)のことをさします。つまり「一般的な債券」に「デリバティブ」を組み込んだ債券を「仕組債」ということになります。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/bond/foreignbond/structured_bond/
債券とは
そもそも債券とは、国や企業が一定の利率で返済することを約束して発行する借金手形のことです。
発行できる債券の金額や返済期間、利率などは法律で定められており債券の発行には許可が必要です。
代表的なものとしては日本債券、アメリカ債券、企業ではESG社債なども債券に含まれています。
最近話題になっている逆イールドとは短期債券と長期債券の利率が入れ替わる現象のことを言います。
正確には貸付手形。財産的価値のある権利を表彰する証券を有価証券と呼称するらしいです。
日銀保有の長期国債残高を日本銀行券の流通残高以下に収める自主ルールもあるが、際限はない。
スワップとは
FXなどでよく聞く名称ですが、これは異なる通貨を交換したときの手数料のことを言います。
スワップ手数料はポイントで表示され、〇ポイントが交換元の通貨100万円に相当しています。
スワップの違いを利用して稼ぐ手法はアービトラージと呼ばれ、投資詐欺にも登場する用語です。
二者間で事前合意された数式に従い求められたキャシュフローを、決められた期間/回数だけ交換する契約。
勘違いしているのはおそらくスプレッドで、1銭=1pips=0.01円という単位で取引を行います。
スワップポイントは、似たものには異なる通貨間で取引を行った際の両者の通貨の金利差の調整額です。
オプションとは
事前に注文を入れておく操作のことで、株式の取引において売り注文や買い注文を入れること。
実際にそのときにその注文でなくても、買いたい/売りたい金額を入力しておけば自動で売買が成立。
オプションに対して実際にその場の価格で注文を入れることを「現物」と言います。
買/売付け選択権の買い手は契約内容に従い、一定期間内に契約時の価格で株式を売る/買う権利を売買する。
コール・オプションは「ある決められた日」に(までに)「ある決められた価格」で原資産を購入する『権利』
プット・オプションは「ある決められた日」に(までに)「ある決められた価格」で原資産を売却する『権利』
勘違いしているのは指値/逆指値注文で、反対語は成行注文。現物の反対語はオプションや信用、先物など。
デリバティブとは
通貨やコモディティなどを担保にするのではなく、実体のないものを担保にしている金融商品のこと。
例えば天気に応じて作物の収穫量を見積もり、その見積もりを担保に金額を決定する商品があります。
そのほかにもIPOの権利や金など、複雑になる経済に合わせて様々なデリバティブ商品が登場しています。
株式、債券、金利、通貨、金、原油などの原資産の価格を基準に価値が決まる金融商品の総称を指します。
通貨やコモディティを担保にしていてもスワップやオプション、先物取引ならすべてデリバティブ商品。
調べる限りだとIPOの権利はなく、天候デリバティブや倒産デリバティブなどが存在するようです。
仕組債の種類
主な仕組債には「EB債(他社株転換可能債券)」や「株価指数連動(リンク)債」の二種類があります。
EB債(他社株転換可能債券)
償還日までの株価変動によっては、満期日に金銭の代わりに債券発行者と異なる会社の株式が交付されます。
原資産が一定価格に達したか(ノックイン/ノックアウト)で通常の満期より先に召喚されることがあります。
原資産がノックインを一定期間超えない場合、目減りした資産を現金ではなく株式で受け取る可能性あり。
ノックアウトが続く場合は利益になるが、ノックインが起こった場合の損失が大きく損することが多いです。
株価指数連動(リンク)債
株価指数連動債とは、日経平均などの価格指数などに連動して償還価格が変動する仕組債の一種です。
判定日に決められた価格より高ければ額面での償還、ただ低い場合は元本割れを起こすこともあります。
またクーポンという利率が二種類存在し、決められた価格より上か下かで適用される利率が異なります。
なぜおすすめされないのか
仕組みが難しい
ただでさえ難しい金融商品なのに、さらに複雑な商品について窓口に来る人が説明されても理解は不可能。
さらに仕組債で損益(特に損失)が発生した際に、原因の直接的な説明が難しいことも問題となりそう。
ハイリスクハイリターン
利回りが大きい一方で、元本割れを起こす可能性が他の投資商品に比べて高いのが仕組債の特徴です。
また小さなノックアウトから小さな利益を得た後に大きなノックインに直面してマイナスになることも。
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