オリンピックの身代金:奥田英朗

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マンガ「AKIRA」の予言通り、2020年に東京でオリンピックが開催されることが決定されました。

開催に向け着々と準備が進む中、僕が個人的に皆さんに読んでもらいたいと思う本「オリンピックの身代金」があります。

今回は小説「オリンピックの身代金」のあらすじ、感想について書いていきます!

「オリンピックの身代金」筆者

プランナー、コピーライター、構成作家を経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。新人賞経由ではなく、出版社への持ち込みでのデビューだった。

1999年、『最悪』が「このミステリーがすごい!」2000年版で第7位に、2001年、『邪魔』が「このミステリーがすごい!」2002年版で第2位にランクインする。

2004年に代表作である精神科医・伊良部シリーズの第2作目『空中ブランコ』で第131回直木賞を受賞した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/奥田英朗

https://ja.wikipedia.org/wiki/奥田英朗

著書は海外でも多く訳されているそうです。

「オリンピックの身代金」あらすじ

昭和39年の東京オリンピック前、草加次郎を名乗る犯人から刑事総監の自宅爆破とともにオリンピック開催に関する身代金の要求が来る。

身代金は日本国民、指定された金額を払わなければ東京のどこかに仕掛けられたダイナバイトを爆破させるというものだった。

爆破事件は何件も発生し、警察と公安は連携が取れないために何度も犯人を取り逃がす。

オリンピック工事で兄をなくした東大生、警務総監である父の家が爆破されたテレビ局勤務の青年、新たに生まれる子供を待ちながらも犯人確保に全力を挙げる警察官などの複数の人間の視点から事件は進んでいく― 。

「オリンピックの身代金」登場人物

島崎 国男(しまざき くにお)

東京大学大学院でマルクス経済学の研究をしているが、日雇い人夫として首都高速道路の工事に関わっていた兄が死亡したことを受け兄がどのような現場で働いていたのかを知るため、兄が働いていた飯場で肉体労働を始める。

須賀 忠(すが ただし)

民放テレビ局で歌番組などの制作に携わっていたが、警視庁警務部長であった父の自宅で火事が起きた際に一方的に勘当され、爆破事件に興味を持ち始め独自に調査を始める。

落合 昌夫(おちあい まさお)

2歳になる息子と2人目を妊娠中の妻と松戸市の団地で3人暮らしをしているが、草加次郎を名乗る犯人による爆破事件の担当となり、後輩の岩村と操作を始める。

「オリンピックの身代金」の用語

草加次郎事件

1962年から1963年の間に、十数件にわたって「草加次郎」名での爆破、脅迫、狙撃などの事件が相次いだ。

犯人は複数回にわたって現金の受け渡しを指示したが、最後まで受け渡し場所に現れることはなかった。
犯人は指紋と筆跡を残しており警視庁は延べ1万9000人の捜査員を投入し、火薬・爆弾マニアなど約9600人をリストアップしたが、犯人を特定することはできなかった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/草加次郎事件

https://ja.wikipedia.org/wiki/草加次郎事件

「オリンピックの身代金」感想

題名に惹かれた

僕は昔から本を題名で選ぶタイプでしたが、受験期に図書館で題名を見てずっと気になっていた本がこの本でした。

大学生になってようやく読むことができましたが、期待を裏切らない十分な読みごたえと面白さでした!

話のタイプとしては、いろいろな視点から展開する話が最後に合体するという構成で恩田 陸さんの「ドミノ」に通じるものを感じました。

テロリスト側の描写

この作品ではテロリストに対処する警察を描いた警察小説とは異なり、テロが起こるきっかけとなった、日雇い人夫達が過酷なスケジュールの元働いていたというオリンピックの負の側面にもスポットライトを当てています。

現在でもオリンピック工事における過労死が問題になっているのを見ると、今も昔も問題は変わらないと思ってしまいます。

https://biz-journal.jp/2017/07/post_19996.html

人物の視点

この作品で珍しいのはかなり早い段階で犯人が判明し、途中から犯人目線での語りも加わってくることです。

どちらの主張も納得できるものなので、どちらが悪ということもできないのが非常に難しい所だと感じました。

最後に

この作品は現実と虚構を交えて描かれているため、事件が解決されるかがわかりません。

果たして東京オリンピックは無事開催されるのか、犯人は身代金を手に入れることができるのか…

2020年の東京オリンピックの前に読んでみてはいかがでしょうか?

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